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「スプラトゥーン2」のタコは有色人種のメタファー?

当たり前すぎるか、見当違いすぎて語られないのかもしらないけど、
タコは黒人ですか?

「スプラトゥーン」はイカを操作して敵はタコだった。ジャマな敵だったタコに、「2」で有色人種みたいな意味合いが付いてきた気がして、なんか任天堂すごくない?と思って配信を見ていた。(ソフト持ってない)

ディズニーアニメの「眠れる森の美女」というお姫様と悪い魔女の名作があるけど、世界的に憎しみよりも対話をしましょうの流れになって、何十年もたってから魔女には魔女になるまでの理由を実写映画「マレフィセント」で語りなおした。

敵として憎まれるだけだった存在に、むこうの事情を明かして世界観に厚みをもたせる。異文化への理解。
アマプラで配信されている、「ベストキッド」に対する「コブラ会」もそうだ。

任天堂は、ちょうど1年前にDLC「オクト・エキスパンション」でタコ側のストーリーを補完した。スプラトゥーン1では単に「敵」だったのを、2作目では世界の流れを感じ取って描きかたを変えてきた。

だってイカは白いから。白人と有色人種をイカとタコに当てはめているように見える。

ゲームでしょ、考えすぎだと思う人はいるかもしれない。けど、タコを褐色キャラにしてHIPHOP系の音楽をやらせるのは、はっきりそのイメージを重ねているように見えた。

そして、両者が仲良くやってる感じの楽しさを描いた。
悪者とされてきたほうの事情を語りなおして、国籍、性別をこえて、仲良しのユニットを眺めることが世界的なトレンドだ。

「ブレスオブワイルド」続編では、今まで助けてもらう側だったお姫さまが戦うっぽい。髪を切って。
それを見てこんどは「アナ雪」だ!自ら動く女性の話をやるんだ!
と、単なる「使えるキャラ増えたんだ」以上のうれしさでニヤリとした。

「アナと雪の女王」では、お姫様は王子様の助けを待つだけじゃない、アクティブな女性としてスクリーンで歌った。
「役割にとらわれないで」というメッセージは先に「シュレック」でやられてるけど、古くからお姫さまをさらわれる話をやってたディズニーがやったことが大きかった。マリオの次回作でも、ピーチ姫はさらわれないと思う。

ニンテンドー・プリンセスはこれまでも戦ってきたけど。
本編のシリーズではしっかり(?)助けられる役回りだったり、男性主人公の合い間にアクセントとして操作もできるよーって感じに見えてた。

世界でいちばん人気のあるシリーズの「ゼルダ」で、絶対的に人気のある主人公から、女性キャラクターに主人公の座をゆずる。それをあっさり受け入れられる演出とプレイヤーの反応。ああ、すごいな。これならゲームは馬鹿にされることないな、と思えた。
映画館でもモニターでも、お姫さまたちが長い髪とスカートから解放されていく。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。