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「アンドロイド立入禁止」=「電車内の携帯電話禁止」 「デトロイトビカムヒューマン」プレイ日記1

※無料配信と同日に来た「レジェンドオブカタルーニャ」。派手な声優の演技に疲れてしまう自分に、これならどうだ、とカウンターをうたれた気分。

「デトロイト:ビカムヒューマン」始めました!
さんざん評判は入ってきてたけど、話としては
「アンドロイドが自我を持って、終盤でデモをするらしい」ぐらいしか知らない。まだ進行は半分くらいで、膨大なパターンで話が分岐するようだけど、たしかに面白いな・・・。

共通点のないはずのアンドロイドが感情を持ち、人間を殺す事件まで発生する。事件のあった家で、アンドロイドがなにかに祈りをささげた様子があるのにはびっくりした。奴隷扱いに耐えるため、宗教を生み出した!?

人とテクノロジーの関わりが、、、とか考えなくても単純にこのゲーム、インターフェースというのか、ボタンを押して決定するだけでコントローラから音が出たり、ひとつひとつ感触がいい。
操作にきもちよく反応する、昔からのゲームの楽しさ。

心情が人間側にあるか、機械側にあるかでいえば、僕個人は最近kindleで太宰とか、膨大な数の無料短編小説を読んでいる。
つまりテクノロジーの良さと、人間のわりきれない部分の面白さを同時に見直している状態。

ただ、機能の多すぎる機械が好きじゃないし、ペッパーくんがピエロと同じぐらいこわいので、どちらかというと人間に肩入れしたい。

ゲーム内に出てくる「アンドロイド立ち入り禁止バー」。
人種差別のように描かれているけど、
このバーって、「電車内での通話はご遠慮ください」「たまにはスマホを手放して外に出よう」の延長だと思うのね。

人と会話するのと同じ音量でも、電話はイライラするし、みんながうつむいて画面に見入ってると(自分もその一人であっても)なにか気持ち悪くなる瞬間がある。
どこにいても目に付くテクノロジーから解放されて、人間にしかできない味わいのある文化、飲酒という無駄だけど愛しい文化にひたる。人々の癒しの空間だと思うし、マスターに説明すれば介護用のアンドロイドひとりぐらいは入店させてくれると思う。
バーの奥にレトロゲームらしき筐体があるのは、ここの客は機械を嫌っているというよりも、生き物のみができる「無駄」、「あそび」の時間がほしいのだ。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。