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【南区役所若手職員プロジェクト 取材企画】見る、聴く、触れる、感じる防災体験~京都市市民防災センター~

南区役所では、区政に関する情報や南区の魅力を効果的に発信することを目的として若手職員プロジェクトを行っています。今年度はその一環として、区役所若手職員が区内施設等を取材、記事作成する取組を行っています。
 
今回は京都市市民防災センターを訪問し、京都市防災協会事業課長の上坂さんにお話を伺いました。

Q. 防災センターにはどのような設備がありますか?

防災センターは、災害の疑似体験を通して、防火・防災について学んでいただける施設です。
1階から3階に、地震・強風・消火などの体験施設や、映像を用いた体験を行う4Dシアターなどがあります。また3階には、実際に京都市で活躍した消防ヘリコプター「ひえい号」を展示しており、操縦席にはヘリコプターの疑似操縦体験が出来るフライトシュミレーターを完備しています。ゲーム感覚で山火事の消火体験を行うことができ、お子様も興味を持って防災学習ができます。ディスプレイの前でポーズを決めると、消防士の制服を着たように映し出されるコーナーもあります。また、火災や土砂災害の被害を軽減させるため、消火訓練や土砂災害体験に力を入れて取り組んでいます。土砂災害体験コーナーは令和2年にリニューアルし、豪雨による土砂災害をより高い再現度で体験することが可能となりました。4階は防火管理者などの各種の講習を実施する講習室となっております。

フライトシュミレーターによる山火事消火体験
土砂災害体験コーナー

Q. どのような方が来館されますか?

すべての体験施設をまわる「防災体験ツアー」に参加される方は、家族連れが多い傾向にありますが、市内の保育園や幼稚園などから、団体で利用されることもあります。一方で中高生の利用はかなり少ないです。災害発生時における若い年代の果たす役割はかなり大きいため、積極的に防災体験を行っていただきたいです。また、観光ツアーのプログラムの一つとして、市外から来館されることもあります。比率としては、個人利用7割、団体利用3割となっています。コロナ禍以前は、年間約9万人の利用がありましたが、来館人数の制限をしていたこともあり令和2・3年度においては約3万人にまで減少しました。この4月からは個人利用は予約不要となり、空き状況によっては当日来館での利用も可能となります。

お子様向けの消火体験ゲーム

Q.利用された方々はどのような感想を持たれますか?

地震体験では、「想像していたよりも揺れを大きく感じた」「実際に地震が発生した時の教訓にしたい」、強風体験では、「風の威力に驚いた」「手すりを持っていないと立っていることもままならない」という感想を持たれます。地震体験コーナーの横には、非常時持ち出しバックや簡易トイレなど、事前に準備しておくべき防災グッズの展示をしています。実際に体験して気づくことが多くあると思いますので、この施設での体験は貴重なものになると思います。ご来館いただくことが防災対策を始めるきっかけになればと期待しています。

Q.家庭ですぐに出来る災害対策を教えてください。

飲料水や食料品の確保が最優先だと思います。災害時に必要な家庭備蓄食料は、最低でも3日から一週間分と言われています。ローリングストック法*を活用できれば、いざという時に備蓄品の賞味期限が切れていることがありません。長期の避難所生活を見据え、長期保存水や缶詰などの購入から始めることをおすすめします。
*ローリングストック法:災害時に備え水や食料などを買い置きし、日々の生活で消費しながら補充を行う方法。

家庭備蓄食料の例

Q.防災センターで実施している啓発活動はありますか?

年に数回、外部より専門家を招いて災害の特徴や対策をお伝えする講演会を行っております。昨年度は、都市水害や南海トラフ地震をテーマに実施しました。今後の開催については、防災センターホームページやInstagramでご確認ください。

京都市市民防災センター|一般財団法人京都市防災協会 (kyotobousai-c.com)
Instagram:@bousai_kyoto

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