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クリエイティブのことを、知夫中二年生と。その4

こんにちは!
新年明けましておめでとうございます!
もう1月が終わろうとしていますが、皆さんはどうお過ごしだったでしょうか?(なんとかぎりぎり滑り込み、月1本ペース維持。。)

「一年の計は元旦にあり」
前回も書きましたが、、、去年できなかったことにもう一回チャレンジしてみるのも良いかもしれないですね。(運動とか筋トレとか、読書とか。。)
隠岐神社でおみくじを引いてみたのですが、「ゆっくりじっくりすれば、いいことがある」というような感じで、忙しかった2021年を今年は少しペースダウンして、「選択と集中」で自分の時間を作っていかないとなと思いました。

毎年この時期だけ島と島の間に沈むヒスカのサンセット。冬は雲が厚く、なかなか見れないのですが、今年は新年早々に見ることができてなんかいいことがありそう!

とおもっていたのに、今年はなんだか年末年始感、さらに正月明け感も少なくて、なかなかエンジンかからない感じだったのですが、みなさまどうだったでしょうか?
ウイルス感染者も増加していたり、新年の出鼻をくじかれるような環境だったからかもしれませんね。


さて、今月は前回の続き、知夫中生と作ったクリエイティブの続きを書いていきたいなと思います!

前回からの記事のおさらいですが、制作目的は「知夫の観光PRになる制作物」。それに向かって、WEBサイトとポスターを作っていきます。

授業の組み立ては、僕の知る実際の広告制作の流れで行い、実践のやり方で進めてもらうことにしました。これが身につけば即戦力!(僕もそれしかできないし・・)授業過程=制作過程ということですね。


0)自己紹介
1)広告のこと(デザイン・ブランド・コンセプト)を知る
2)チームのこと(自分を出す・互いの違いを楽しむ・違うからアイデアが広がる)を知る
3)企画・コンセプト・トンマナ設定
4)取材・撮影
5)構成・編集
6)ポスター班とWEB班に分ける
7)ポスターアイデア出し/WEBアイデア出し
8)ポスター制作/WEB制作
9)仕上げ(僕と小山くん)
10)印刷・発信


上記の流れで作っていくのですが、
今回の記事は前回の続きの「7)ポスターアイデア出し/WEBアイデア出し」から綴っていきたいと思います。


進め方はこんな感じ。
●ポスター班が、キービジュアルをグラフィックから作る
●WEB班が、文章や構成をつくる
2チームに分かれて作ることにしました。
希望を取ったらうまいこと3人と4人に分かれたので、そのチームでこれから進めていくことになります。
基本的にポスター班の担当は南、WEBは小山くんというふうに分けて進めていきました。

まずはポスター班。ポスターを作ることによってこの取り組みとWEBサイトの告知をする。さらに同時にWEBサイトのトップページのキービジュアルを作ることです。


さて、ポスターの基本は、

聞いたことある方も多いかと思いますが、
「ワンキャッチ ワンビジュアル」とは伝えたいメッセージを、
1つのキャッチコピーと
1つのビジュアルで表現することです。
これが、基本です。

広告って、たくさん伝えたいことがあると思うんです。
いつどこで?とか、何を?とか、なんで?とか、おすすめは?とか。
あれもこれも伝えたい。
せっかくポスター作るんだから、あれもこれも伝えたい。
伝えないとわからない。と考えると思います。

でも、情報がたくさんになりすぎると、もう、みたくないんですよね。そうなるとポスターに接したとしても目に入ってこない。
ただでさえそこらに貼ってあるポスターはノイズとしか思われないことが多い。そんなのが広告です。

なので、伝えたければ、絞る。
この絞るという作業がプロの仕事の一つです。

ポスター班には「ポスターの勝負は2秒」と伝えました。歩く人などの気を止めるには、2秒しかない。だから2秒で気を引き止められるポスターを作るというのをまず頭においてもらいました。


例に出したのが、去年山陰広告賞で金賞をいただいた、「なかむらりょかん」のポストカードです。
店名やQRなど必要事項は白場に入れ、2秒で伝えたいのは写真のビジュアルとキャッチコピーです。
どちらも「なかむらりょかん」らしさが素直に出ていると思っています。(2秒で伝わりましたかね?笑)


さて、知夫中のコンセプトは、前回の記事のように、「つなげる」になりました。
「つなげる」というコンセプトをもとに7人それぞれの生徒が7人の村民に取材して、記事を書きました。それを2秒で伝えるためのキービジュアルを考えなければなりません。
ありきたりのグラフィックじゃ足を止めることができません。そこで、生徒みんなの撮った知夫の写真のどこが面白いか考えてもらいました。

そこで、一人の生徒が、タブレットに表示した知夫の写真を、タブレットの機能のモノクロ反転効果で自分のタブレット撮影して、
「これ、どうですか?カッコ良くないですか?」と提案してきました。
「うん、かっこいいね!でも、かっこいいだけじゃダメなんだよ。
つながってないと。逆に、どうしたらこの写真がつながってるように見えるか考えてみようか」と。

「この写真は橋がかかってて、『つながり』はもう表現としてクリアしてるよね。あとは、『なんでモノクロ反転』なのか。それを考えてみよう」と。
「んー。。。」となってたので、
「例えばモノクロ反転って、レントゲン写真みたいだよね。レントゲンってどういうことかな?」

「表からじゃ見えないところまで映し出すってこと。それって、今回のみんなのインタビューで、表からじゃ見えない知夫を伝えるってことで腑に落ちるんじゃないかな?」

「おー。なるほど!!」

と、そんなやりとりがあったと思います。
たまたまその機能を知ってた生徒がそんな写真を何気なく撮ったことから、完璧にコンセプトに沿ったキービジュアルが生まれました。



WEBサイトの方は小山くんに任せていましたが、どのように構成するか、どのような動線で見てもらうかを、「つながり」を意識して考えてもらいました。
そこで出てきたのが、パズルのピース。
パズルのピースのように人と人がつながり、くっついて知夫ができている。
なるほど!
これまたコンセプトに沿った素敵なアイデア。それを実現するためにどんなことをどのように入れると実現できるか。小山くんと共に考えてもらいました。



こんなふうにして、ポスターもWEBも、デザインの方向性が決まりました。

ポスター班の次のステップ!
決定した橋のレントゲン写真のビジュアルに、どのようなキャッチコピーを入れたらいいかを考えてもらいました。この写真をより注目させることや、この写真の意味を補完したりすることがコピーの役目。そんなメッセージをそれぞれの視点で考えてもらいました。



と、今回はここまで!

キャッチコピーと仕上げのデザインの話は次回、最終回に持ち越したいと思います!

今月も滑り込み投稿。。1月が31日まであってよかった。。
2月は少ないから早めに書かないとな。。
とおもいつつ、毎月連続投稿達成中です!
ここまで読んでいただいたみなさま、ありがとうございました!

こないだ、「前回の、コンセプトメイクの話が面白かったです!」と声をかけてもらったのですが、そういうの、とても嬉しいですよね。

自分じゃ当たり前のプロセスでも、こうやって文字にしたり誰かに見てもらうことで発見や成長もあるんですよね。皆さんもそんな経験ないでしょうか?ぜひ自分の経験を自分の言葉で伝えてみてください。きっと楽しんでくれる人がいるはずですから!

受け取った側はその感想をまたその人に伝えると、いろんな視点がお互い生まれてコラボのきっかけになったりして、それがアイデアやデザイン、クリエイティブになることも多いんです。

そう、レントゲン写真のアイデアのように。

恐れず、どんどんやっていきましょう!
また次回もお楽しみに!

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