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バーゲン開始時期が前倒しになるのは当然

とりあえず、今夏も「正式」には6月28日に夏のバーゲンが始まったわけだが、日常的に売り場を見ていれば見ているほど、ネット通販を見ていれば見ているほど、いつからバーゲンが始まったのかわからないほどである。
6月28日からの値引き率が低かったということではなく、逆に、常に値下げ品を店頭ないしウェブ上で見かけたからだ。
別に6月28日まで待つ必要もなく、常に値下げ品を手にすることができた。

もちろん

〇〇ブランドの〇〇という商品が欲しい

という人はそうではないかもしれない。〇〇ブランドもその「〇〇」という特定商品もバーゲンまで値下げされなかった場合もあるからだ。
しかし、漠然と漫然と、「白いVネックTシャツが欲しいなあ」と思っている人にとってはバーゲンまで待つ必要はさらさらなく、例えばユニクロの期間限定値引きで買っても良いし、インターネット通販をハシゴして値下がり品を探しても良い。
また、ウィゴーやらアダストリアの店をハシゴすれば、セール品コーナーが常に店内にある。
少し前は「バーゲン開始は年々前倒しされている」と言われていたが、今では西友よろしくエブリデーロープライスになっているといえる。

こういう状況に対して「ヨーロッパでは~」「フランスでは~」「イタリアでは~」という声がアパレル業界人から挙がるのだが、果たして彼らが出羽守になってしまうほどヨーロッパは上手く行っているのだろうかと常々疑問を感じていた。
イタリアやフランスが国策としてバーゲンの開始日や値下げ率を法律で規制していることは有名な話だが、それとても、ネット通販の普及で崩れつつあるともいわれている。
当方はヨーロッパにはこの25年くらい足を踏み入れたことがないし、飛行機に長時間乗るのが苦痛なので二度と行かないと思うが、仮にネット通販の普及で法規制が事実上無力化されつつあるのが事実だとするなら、日本国内の状況となんら変わらないということになる。

たしかに日本の衣料品は安い。ジーユーで値下げ品をさがせば590円でけっこうまともな服が買える。だから「日本の服は安すぎる。ファストファッションが溢れている」と嘆く業界人の気持ちはわからないではないが、しかし、ファストファッションの発祥は欧米である。とくに世界1位と2位のZARAとH&Mはともにヨーロッパの企業なのである。
ということは、ヨーロッパでも日本と変わらず低価格衣料品が求められたということだし、市場に流通しているということである。論理的に考えて。

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