【オススメの本20選】こんなときこそ読書を。


コロナウィルスが猛威を振るっている今、自粛の呼びかけがここ日本でも拡大している。

更なる感染を抑えるためには仕方がないと思える。命にかえられるものなんてないのだから。

といっても、不要な外出は自粛といきなり言われても戸惑う。と、いうひともいるのではないか。

そんな方々にむけ、今日はぼくが今まで読んできた本のなかでとても面白かった本を紹介していこうとおもう。

自粛規制がかかってもできること。そのひとつが読書だ。

自粛が辛いモノになっているのなら、家で本を読んでみることをぼくは強くおすすめする。

なんてったって、読書はとてもいいものだからね。暇つぶしになるだけではなく、ひとの想像力を養い、新しい知識や着想をくれるのが読書。

今の自分では絶対に会えないような人の話を聞くことができる。それどころか、疑似的にではあるけれど、そのひとの人生を体験してみることができる。それが、読書なのだから。

というわけで、さっそくではあるが、ぼくが胸をはってオススメできる面白かった本(小説10冊・ビジネス書10冊)を紹介していきます!


オススメの小説10選


暗幕のゲルニカ/原田マハ

絵画を題材にしたミステリー小説。

ぼくにとって原田マハさんは、全部の著書をオススメできる!と感じるほど好きな作家さんの一人。その中でまずオススメしたいのが本書、暗幕のゲルニカだ。

ちなみにゲルニカとはピカソの描いた名画(本書の表紙の絵)。本書を読んでゲルニカを見に行きたくなる確率は、ほぼ100%だとぼくは見ている。


マチネの終わりに/平野啓一郎

天才ギタリストの男性と通信社記者の女性が恋に落ちる物語。一目見たときから惹かれ合った二人だが、女性にはすでに婚約者がいた。

ただの恋愛物語ではなく、おとなの恋愛事情を描いた物語には、身に染みるコトバがたくさんある。

心が痛くも、なぜか美しい。そんな気持ちにさせられる本書は、読後の余韻まで、あますことなく楽しんでほしい一冊だ。


十角館の殺人/綾辻行人

本格ミステリー。

本書に至ってはムダな説明は不要だと感じる。ただ読み、結末を楽しみに読み進めてほしい。

ちなみにぼくは「マジかよ!」と、つい声にでちゃったほど驚いた。


破天荒フェニックス/田中修治

メガネチェーン店「OWNDAYS」の死闘の日々を描いた物語。

絶対に倒産すると言われた会社を悪戦苦闘しながら立て直す様は、嫌でもひとのこころを熱くさせる。こんなふうに働いてみたい。と、誰もが思うのではないか。

ちなみにメガネっ子のぼくは、本書を読んでJINSを卒業することに決めました。どうせなら、思い入れのある店でお金を使いたいよね。


コンビニ人間/村田沙耶香

コンビニで働くことに並々ならぬ生きがいを感じる女性が主人公の物語。

芥川賞受賞作でもある本書はぺージ数もすくなく、読んでいて飽きる瞬間がない。だから、これから読書をはじめたい!という方にとってもオススメできる本だ。

主人公のカオス加減がとてもいい。そんな生き方もアリだよなと、本書には強く思わせられた。


ぼくは明日、昨日のきみとデートする/七月隆文

THE・キュンキュン系恋愛小説。

衝撃の展開と切なすぎるラストには、どうにかしてやれんもんかと本気であたまを抱えてしまう。

ドラゴンボールがあれば、絶対この二人のために使う!そう思わずにはいられない本書は、ハンカチ必須の作品だ。


生きるぼくら/原田マハ

二回目の登場である原田マハさんの著書。本書はいじめが原因でひきこもりになった男が主人公の話。

ひょんなことから田舎のおばあちゃんを訪ねることになり、そこでお米作りをすることになる。

その過程で成長していく主人公の姿には、勇気や希望を与えてもらえる。生きることに辛さを感じるひとには、超絶オススメしたい一冊だ。


勝手に生きろ/チャールズ・ブコウスキー

アメリカを転々としながら自由に生きる男の物語。

働いてはクビになり、クビになっては酒をあおる。お金がなくなればまた働き、いくらかのお金ができれば、また旅にでる。

主人公のような生き方は、世間的に言うと見習うべきモノではないだろう。しかし、いや、だからこそ、とても惹かれてしまう自分がいた。

そんなハードボイルドな一冊が本書である。


蜜蜂と遠雷/恩田陸

ピアノコンクールを題材にした小説。

ピアニストそれぞれにある物語や人柄は、読むものをたちまち応援者にしてしまう。コンクールへ挑む緊張感。何より、ピアノの音がそのまま聞こえてきそうな描写がとても美しく、読者を酔わす。

読み応えバツグンの長編なので、自粛ムードのこんな機会だからこそ、たっぷりと時間をとり、ゆっくりと読みすすめてほしい一冊だ。


熱源/川越宗一

明治10年から第二次世界大戦にかけての樺太を舞台に描かれた物語。

人種差別や民族差別に立ち向かうアイヌや主要人物の生きざまは、こころに何かしらの熱や震えを感じさせられる。

ちなみに本書は直木賞受賞作で、2020年の本屋大賞にもノミネートしている。本屋大賞の発表は4月7日。楽しみで仕方がない。



オススメビジネス書10選!

ここからはビジネス書を紹介していきたいと思う。

といっても、直接ビジネスに関係のないモノも含んでいる。あくまで、小説以外の本と捉えていただきたい。


ニュータイプの時代/山口周

今までの働き方、ひいては生き方に警鐘を鳴らす一冊。

それだけでなく、ぼくたちが本当に大切にしなければならないモノ、戦うべきモノを教えてもくれた。

もし私たちの社会が「残酷な社会」なのであるとすれば、教養を受けたエリートが本当に考えなければいけないのは「残酷な社会でどう勝つか」などという卑賤な論点ではなく、そもそも「なぜ私たちの社会は残酷なのか」「どうすれば柔和で公平な社会ができるのか」という論点であるべきでしょう。

自分だけが勝ち組になろうと戦うのではなく、そもそも負け組が発生してしまうシステムと戦うことが大事なのではないか。

このコトバにはとても胸を打たれた。


メモの魔力/前田裕二

些細なメモであろうと確実に人生へと活かせる術を教えてくれる本。ぼくも何かを深く考えたいときは本書のメゾットを活用している。

また、自己分析1000問という自己分析ツールがあることも本書の大きな魅力のひとつ。

自己分析は大事。

生き方や人生といった幹の図太い物事を考えるとき、答えは外側でなく、内側にあることが多いからね。


遅いインターネット/宇野常寛

社会で今起きていることを著者の斬新な視点から考察していく本。とにかく新しい視点や着想が多く、読んでいてとても面白かった。

ただ、内容が難しく、すらすら読み進めることはできない(ぼくは10時間以上かかった)。それでも理解しきれていないところがまだたくさんある。

読み切るためには莫大なエネルギーがいる。だけど、それだけ実りは大きい。そんな一冊が本書だとぼくは思っている。


ゼロ/堀江貴文

数ある堀江さんの著書で一番好きなのが本書、ゼロだ。

挑戦をつづける堀江さんの姿にはとても勇気づけられる。また、他の著書に比べ、本書は堀江さんの体験を赤裸々に語っているように思う。

堀江さんの人間味をいちばん感じられる一冊が本書なのだ。気を抜くと感動で泣いてしまう可能性もあるので、自宅以外で読むときはご注意を。


七つの習慣/スティーブン・R・コヴィー

名作中の名作。

自分を成長させたいなら本書を避けては通れない。読みごたえのあるヘビーな本だけど、それに見合った内容が確実にある。

習慣でひとは変わる。

自分を変えたいひとは、問答無用で読んでみるべき名著です。


無敵の思考/ひろゆき

「考え方」で人は″幸せ=無敵″になれると豪語する本書には、日々を楽しく、生きやすくする方法がたくさんつまっている。

ぼくたちのような一般人目線で書かれている思考や文体には、親近感を覚えずにはいられない。

幸せになるために、お金は必要なのか?

本書には、誰でもその答えを見つけるキッカケがあるとぼくは思っている。


俺か、俺以外か。/ローランド

チャラついたイメージの強いローランドさんだけど、本書を読めばその考えは一変する。

著者が語る貫かれた哲学は、自分の人生を考える上で必ずや役に立つだろう。

カッコいい大人になりたいのなら、本書から学べることは多い。ユーモアもたっぷり含まれたこの本は、読みやすさもグッドだ。


読書の技法/佐藤優

残り三冊は読書についての本を紹介したい。

本書は読書界の猛者、佐藤優さんが実際に実践している本の読み方を教えてくれる著書だ。

ぼくは今まで速読反対派だったけど、この本を読んで考えは変わった。

短い時間でより有益に、より濃密な読書をしていきたいなら、本書を読まないという選択はない。


本の読み方/平野啓一郎

先ほどとは打って変わり、本書はゆっくりと読書することを勧める著書。

速読派には新たな発見が。遅読派には共感の嵐が吹き荒れること間違いなし。

本をあますことなく味わう。

そのことにフォーカスした本書は、読書好きなら読んで絶対に損はしない一冊である。


読書する人だけがたどり着ける場所/齋藤孝

本を好きなひとも、本を読んだことがないひとも、全てのひとにオススメしたいのが本書だ。

読書が持つ「魅力」「力」を最大に感じとることができる。

ぼくがなぜ読書をここまで勧めるのか。この本を読めば、そのすべてが伝わるといっていいくらい、共感しかない一冊です。



おわりに

最初の趣旨を忘れてしまい、ただただ本に対する想いが先行してしまったところもあるかもしれないが、その辺りはご容赦いただきたい。

自粛自粛と言われると、どうしたって気が重くなる。重くならなきゃいけないのかな、なんて感じてしまう雰囲気もある。

そんなとき、ぼくにできることと言えば、その空気感を少しでも和らげることかなと思い、今回はこんな記事を書いた。


本を読むことで、すこしでも自粛することでおこる弊害が軽減されたら嬉しい。

大変な局面だけど、みんなで頑張り、乗り越えていきましょう。



ちなみにだけど、ぼくは今、文庫本10冊程度ある長編小説、「十二国記シリーズ」を読みすすめている。これがホントに面白くて、今のこの世界に重なる部分もあり、とても考えさせられる。

こんなときだからこそ、普段は読まない長編に手を出してみるのもアリじゃないかなとふと思ったので、参考までに。

それでは、また。













我に缶ビールを。