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開業支援セミナー

久々に宅建業開業支援セミナーの一枠の講師をしてきた。

講師なんて呼べるほどのものではないが、ノンフィクションの開業体験談を話している。かれこれ4年ほど前から依頼されているが人前で話すのはいつまでたっても慣れないものだ。

さて、講演でも少し話しをさせていただいているが私のビジネスモデルは「まちづくりをする不動産会社」だ。

簡単に言うと、この業界は地域の魅力をあげることが仕事にもプラスになるので積極的にやっていきましょうということである。

自治会活動や商工会や消防団、各種団体の活動といった地域の活動をおもいっきりできる職業は今のところはまだ限られている。大多数が仕事が終わってから、休みの日で予定がなければ、どうしてもというなら、お付き合いで仕方なしにといった感じだろう。

働きながらメインで活動できる可能性があるとすれば自営業や家族経営で比較的時間が自由な人たちだ。しかしその中でも飲食店や製造業や技術職で自らがプレーヤーである場合はやはり本業あっての地域活動となり、時間をしっかり使うというのは難しい。それ以上に、本業以外の活動をやりたいと思えるか?という問題もある。

そんな中、不動産会社の普段の仕事は主に人に会うことた。足を使うか頭を使い、住まいの計画を立てている人たちや住まいのことでお悩みになっている方を探す、もしくは相手から相談がくるような仕組みをつくる。

メインの相談は不動産の売りたい、買いたい、借りたい、貸したいといったものになるかと思う。(不動産会社の中でも専門とする部分によってはこの限りではない。)

そして、よい仕事をするためには、買いたいと相談されれば売りたい人を紹介し、売りたいと相談されれば買いたい人を紹介し、借りたいと相談されれば貸したい人とをつなげるといった、相談された希望条件に好条件で応えることだ。

なので、人脈が広い方が情報量が多いので仕事を優位に進められる。相談を受けたときにパッと解決できる人を頭に思い浮かべることができるのでスピードも早い。

しかし、ただ人脈が広いだけでは解決に結び付かない。なぜなら取引をしてもいいと思えるほどの信用が、「ただ知っているだけの人」にはないからだ。

信用してもらうには、その人との関係性はもちろんのこと、しっかりとした知識や普段どんな活動をしているかが大切になってくる。

そこで、地域の活動をすることが関係性を深め、信頼につながってくるのではないかと提案している。日々地域のために活動することにより、まちをよく知ることにつながり、人脈も広がり、まちの魅力を高めることにもつながる。

そんな活動がこのまちに住みたいと思う人を増やし、業界も活性化していくという仕組みだ。

ということから、不動産業を営む人たちこそ地域活動に本業と同じくらい力を入れることで、地域に必要とされる企業となり、事業もうまくいくのではないかと思っている。

なかなか安定のしない職業ではあるが、方向性を間違えず真面目に一生懸命やっていれば、見ている人は見ていてくれる。私もなんだかんだ7年生き長らえているので今のところ間違ってはいないと思っている。

一つ注意していることとしては、功利的にならないことだ。
純粋に、良いことをすればそのうちいいことが返ってくるだろうというくらいの思いで、地域の活動をしているときにはそのことしか考えていない。というか不器用なので考えられない。

なので、うっかり職業まで語らずに活動しているときもあり「そういえば石井さんってどんな仕事してんの?」と聞かれて気付くこともある。

ちゃんと働いていて「平日の昼間から地域の活動してる若者」はまだまだ珍しい。ただ、この業界の発展はこの珍しいを普通にすることだと思っている。

微力ではあるが、自らが率先してこのビジネスモデルを確立していきたいと思っている。

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