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数年ぶりに「ハマった」のはBTSだった。

結婚して子育てをしている。それは、俗に言う「幸せ」そのものだ。

「幸せ」の正体は、ポジティブなタスクで埋め尽くされて悩む余裕がなくなること、なのかもしれない。そう思ってしまうくらい、この3年弱は常にやるべきことに追いかけられ、いつも時間が足りず、だけどびっくりするくらい幸せな瞬間があったり、感情が揺れ動くときがあったり…とにかく、盛りだくさんの状況だった。好きだった映画も音楽も読書も美術鑑賞も、無理やりスケジュールをねじ込んでたまに行けるというくらいになり、生活は一変した。

リモートワークにはアクセルを踏むエネルギーが必要

そんな中の新型コロナウイルスの影響による大きな変化。幸いにも、自粛やリモートワークになったことで、環境を変える決心がついて転職をし、とても良い環境の中、リモート中心でガシガシ仕事をする日々を送れている。

人といつも一緒よりは一人の時間が必要なタイプだから、リモートワークに向いている方だと思う。基本的にはリモートで、やりたかった仕事に全力で取り組める環境を手に入れてとてもありがたいと感じながら毎日業務にあたっている。だけど、リモートならではの大変さも少しはある。

会社に行けば自然に生まれる集中力や前に進めるようなエネルギーを、一人で家で生み出すのはなかなかカロリーがかかるから、時々くたびれてしまう。

そんな時に、ラジオから流れてきた音楽に背中を押してもらえた。前に進むエネルギーに火をつけてくれるような音楽。

それがBTSの『Dynamite』だった。

J-Waveで繰り返し流れていた曲がまさかK-POPだとは思っておらず、意外だった。その後、韓国アーティスト初の全米1位となるなど、かなりの快挙を見せている。グラミーもノミネートしそう。(11月25日に発表らしい)

興味を持ち、SpotifyYoutubeSoundCloudで彼らの曲をいろいろと聞いてみた。そうしたら、見事に沼にはまってしまった。

まず興味をひかれたのは、メンバーが作詞作曲、プロデュースまで携わっていたり、個人でも曲を出しているということ。とくに他のアーティストのプロデュースやコラボレーションも行うメンバーのSUGA(a.k.a Agust D)や、ほとんどの曲にかかわっているリーダーのRMの活動に驚いた。

SUGAのソロ活動のMVの完成度もすごい。

歌詞にある「上ばかり追ってきたけど、もう上がないからむしろ下をみたい。着地したい。」というのは、ほかの曲の歌詞にもあり、SUGAが会話の中でもよく言っていること。途中で所属事務所の社長をいじってるのも面白い。関係性が良いんだろうなぁ。

SUGAの、直近のプロデュース曲はこちら。さわやか。

IUは「鼓膜恋人」と呼ばれて人気らしい。海外向けのものじゃない、韓国のポップスもいろいろ聞いてみたい。

さらに、『Dynamite』が収録されるアルバム『BE』では、メンバー全員が楽曲制作者にクレジットされているという。メンバー同士お互いを撮影したアートワークも話題になっている。

ちなみに『Dynamite』は自作曲ではないのだけど、その制作者のインタビューもとてもよかった。

韓国のカルチャーのアップデートに驚いた

それまで、K-POPはかわいらしい男の子たちが「君が好きだよ」みたいに甘々な歌を歌うようなイメージだったり、韓国ドラマは“実は兄妹”“大事なところで記憶喪失”みたいなお決まりパターンをなぞるものだと思っていたし、整形文化があってルッキズムが強いようなイメージもあった。同じ顔をした、同じような人たちが、とにかくきれいにそろったダンスや歌を披露するようなイメージ。

かつては夢中になったけど、もう今ははまらないだろうと思っていた。

だけど、徐々に韓国のカルチャーの変化も感じていた。Netflixの『梨泰院クラス』や『愛の不時着』も面白かったし、特に『愛の不時着』のジェンダーの扱い方が先進的だった。主人公像が共感できる、とても魅力的な描かれ方をされていた。

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Netflix公式サイトより⇒ https://www.netflix.com/jp/title/81159258

また、少し前にたまたま韓国文学の『菜食主義者』(ハン・ガン)を読んで度肝を抜かれたり、映画化で話題になっている『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)に揺さぶられたりしており、近所の信頼してる本屋にも韓国文学コーナーができている。

今年はちょうどJ.Y.Parkの虹プロジェクトも盛り上がっていた。J.Y.Park氏がオーディション番組でありながら、受験者同士を比べるのではなく、本人の成長や努力に対する評価をする姿勢だとか、「ここにいる全員が、同じように特別です」と、オーディションはあくまで求めている像に会う人を選ぶものであって、人としての価値に優劣はなく、全員が同じようにかけがえのない存在である、ということを繰り返し言葉にして伝える姿にグッときた。

ますます韓国の現代カルチャーやK-POPへの興味が再燃していたところで、たまたま良いと思った音楽がBTSだった。

BTSのメンバーがそれぞれ個性的で、キャラクターが立っている。音楽のスタイルも全然違う。だけどパフォーマンスでは不思議と一体感があり、何より、本当に仲が良く、本当に自分たちで話し合って納得して楽曲制作やパフォーマンスを行っているのが、にじみ出ている。

パフォーマンスの完成度はYouTubeで色々見たら分かる通りだけど、バラエティ番組は『水曜どうでしょう』くらいはちゃめちゃだし、リアリティー番組も撮ってるし、とにかく今までハマった色んなものの集大成のようになっている。

そんなわけで、次回につづく。

今日は2020年11月20日。BTSの新アルバム『Be』の発売日(K-POPの世界ではカムバというらしい)ということもあり、ソワソワしています。

次はもう少しBTS沼について書きます。

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