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【本】自分がここで答えることは、自分がやってきた全てのことと一貫しているのか「岩田さん ほぼ日刊イトイ新聞(編)」

この本はほぼ日刊イトイ新聞の「岩田聡さんのコンテンツ」任天堂の「社長が訊く リンク集」からの抜粋からできているのだが、気軽にいつでも岩田さんの言葉を読み返したい人向けに編集されている。webのコンテンツはいつの間にかなくなることもある。

僕は任天堂のことが好きだし、もちろん宮本さん、糸井さんのことも大好きで幼い頃はゲームを沢山やってきた人間だ。この本のなかではコンピュータの創世記に岩田さんがのめりこんでいったプログラムの話から、HAL研究所に入り、任天堂の社長になるところまで順序だてて丁寧に編集されている。知っている人も知らない人も必見の名著だ。特にビジネスマン必読で、一昔前に流行った「ブルーオーシャン」「エッセンシャル思考」の本を読むくらいでしたらその本質と結果がこの本と実際に起こってきたゲームの歴史で理解ができます。

本の読み方として「本のかなにヒントを求める」のではなく、普段考えていることの「裏づけ」を得たり、自分の考えを本を通して人に伝えたりするために役立てている。

というような考え方があったらしいのですが、これは自分にも思い当たることがあり言語かされると腑に落ちました。おそらく岩田さんがこの本を読んだらそういう使い方をしていた本です。生き様がエッセンシャル思考。

テレビゲームの歴史として「マリオ」「ドラクエ」が出たときだけゲームのハードを押入れから出していた次のステップとしてテレビにつながれたままの状態を目指した岩田さん。「Wii」は電源をつなぎっぱなしのときには夜は絶対にファンを回してはいけない。ゲームを知らない親が電源を抜いてしまうからという情報を集めて分析して、優先度を決めるて判断する。ユーザが気がつかない細かい積み重ねをみると声を出して「なるほどな」と思ってしまいます。まさしくゲーム人口の拡大をもくろんだ岩田さんのHAPPYがつまっていた。

大人も子供も、おねーさんも = ゲーム人口の拡大

僕の大好きな「MOTHER 2」上のコピーが刺さっていつでもSMAPが「まーざつー」としゃべっている様子が思い浮かびますが、実は開発に5年もかかっています。4年目になってとうとうこれは無理かもしれないと破綻しかけたときに糸井さんが岩田さんに相談したそうです。そのときに岩田さんは

「2つの方法があります、今あるものを活かしながら手直しをしていく方法だと2年かかります。いちからしていいのであれば、半年でやります」

と答えたそう。僕の大好きなエピソードです。仕様を決めるときに大事なことは「なにと足すか」じゃなくて「なにを捨てるか」「なにをやらないと決めるか」を瞬時に判断し、「捨てるもの」「やらないと決められないもの」が増えるほど時間がかかってしまうということだと思います。

経営とは、自分たちは何が得意なのか、自分たちは何が苦手なのか、それをちゃんとわかって、自分たちの得意なことが活きるように、苦手なことが表面化しないような方向へ組織を導くこと。

学び

宮本さんの言葉ですが岩田さんが広めて有名になった言葉。私もこれを心にきざみ、情報収集をしてなぜ?を解決しまくってひらめきを出していきたいと思っています。


アイディアとは複数の問題を一気に解決するもの

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