誰もがほしい情報を得られる社会になるために必要な2つのこと

これは、アクセシビリティAdvent Calendar 2021の参加記事です。
アクセシビリティAdvent CalendarのURLは下記です。

カレンダーに参加しているからというのもあり、しばらくあたためていた記事を書いてみたいと思います。

タイトルには「2つのこと」と書きましたが、本当は3つだと思います。
1つ目は、誰もが端末(+スクリーンリーダー)を持てること。
2つ目は、端末の操作に関するスキルがあること。
3つ目は、端末そのものやソフト、使用サービスなどのアクセシビリティです。

1つ目はこれはこれで複雑なテーマを含む問題なので、今回は省略します。(それでも、GIGAスクール構想やオンライン授業を可能にするための端末・モバイルWi-fi支給など、関連する事象はここ2年の間にあったように思います)

2つ目は、端末の操作に関するスキルがあること。高齢の方に端末の使用方法を学習する機会が少ないこと、視覚障害のある方がスクリーンリーダーの使用方法を学習する機会が少ないことが、課題となりやすいと思います。

そして、3つ目は、アクセシビリティです。

この3つを混同されることがしばしばあるように感じています。

アクセシビリティに対処しても、スキルの問題や、端末の所有の問題で、使えない人も多い。
学習する機会が必要と言っても、パソコンがなくても特に問題ないと思っている人もいる。
このように、アクセシビリティや学習の機会について考える時に、別の条件を混ぜてはいけないと思っています。

学習する機会がほしいと思っている人に学習の機会を提供すること。
端末を所有しスキルもある人に、アクセシビリティを確保すること。
この2つに可能な限り向かえると良いと思っています。

これら3つが急務となるペースで、世の中の制度がオンラインに向かっています。就職活動に必要、買い物やイベントチケットの入手に必要、青色申告の際に電子かどうかで控除額が異なる、図書館の本の予約がインターネットのみである、クーポンをもらえるのがオンラインのみである、など、実例を探し始めると切りがありません。

私は視覚障害の方の端末使用導入サポートを行なっている他、全国規模のパソコン教室にも生徒として通い始めたため、オンラインによる恩恵を受けられていない人が一定数いることを実感しています。

私自身は、2つ目のスキルアップに関することと、3つ目のアクセシビリティに関することで(フィードバックなど)、これからも活動して行ければと考えています。所属しているNVDA日本語チームでは、1つ目のスクリーンリーダーの所有について、微力ながら貢献して行ければと思います。

最後に宣伝です。
2つ目のスキルアップに関する提供コンテンツは下記URLです。
Windows 10をNVDAで使いたい方に向けた、文章を基調とするWindows10・NVDAの操作入門説明書です。




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