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「のさり」の精神で。

『のさりの島』映画上映プロデュースプロジェクトについて、進捗と、私自身が感じたことを書き残す記事です。

3月に第二回、今月第三回目のZoomを使ったオンラインMTGをしました。

第二回MTGでの大ニュースは、監督がスマホデビューされていたこと!

映画PRのため、天草に縁のある飲食店などを巡りながら、監督自らTwitterなどで状況を発信してくれるかも、、、!という予定でした。

↓真ん中が山本監督

個人的には、ガラケーからスマホに切り替えるって、かなりパラダイムシフトだと思うのです。

でも今回の映画PRを機に変えてしまうなんて、監督の "出来ることはやる!感" は本当にすごいです。

監督は「やりましょう」「早速やってみます」とすぐ出来そうなことは即答してくれます。そして、次のMTGの時には既にアクションされていていつも驚きます。

しかしそんな中、緊急事態宣言が出てしまい、誰も先が見えない状況になってしまいました。。

チラシが完成したところでした
天草の活版印刷で一つ一つ刷った素敵なチケットも作り始めていました。
予告編動画制作も進んでいました。
前売り券と天草の絵はがきと"天草本"をセットにした、前売り券ギフトセットなるものも準備が進んでいました。天草の方はみんなご存知"ほった牛乳"が印刷された封筒で。

そして、上映予定も少しずつ決まっていました。

着々と公開準備が進んでいる中で、このような状況になってしまいました。

秋に映画を上映することが出来るのか?
多くの人が映画館で映画を見たいと思えるようになるのはいつ頃なのか?

これらがメインの議題になりました。
ちなみに、監督の勤める京都造形大学は8月末まで対面禁止・授業のオンライン化を決めたそうです。

もちろん予定通り秋にみなさんが安心して映画を見られる状況で上映出来ることが一番の望むことですが、まだしばらくは「映画館に行こう!」とはならないよね、、という感覚はほぼ共通でした。

そのため、秋以降への延期も念頭に、変化し続ける状況を見ながら今私達に出来ることをやろう、と改めてどんなことが出来るかについて考えることになりました。

この厳しい状況の中で、私は監督の言葉がすごく印象に残りました。

「のさりという言葉の通り、この状況をも受け入れるしかない」

「のさり」
良いことも悪いことも、たとえ自分が求めたものでなくても全てが天からの授かりもの。

水俣病に苦しんだ天草の人達は、それすら天から授かったものだと受け入れました。「のさり」は水俣の漁師の言葉から生まれたそうです。

目の前に起こる全てを信じ、受け入れてしまうのが天草の人達です。そしてこの映画『のさりの島』は、そんな天草のシャッター商店街での、人と人との繋がりを描いた映画です。

どうすることも出来ない望まないこの状況を「のさり」の精神を持って受け入れ、シャッターを閉じたその向こうで粛々と準備した先に多くの人へ届いた時には、この映画のメッセージはより深く強く伝わる気がします。

安心して映画を見てもらえる日が来たときにより多くの人に届くよう、今私達に出来ることを模索していきたいと思います。

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