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福岡市LINE公式アカウントは、なぜ“168万人”という圧倒的な友だち数になったのか

2020年5月30日、福岡市LINE公式アカウントの友だち数が168万人に達しました。

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以前から自治体のLINE公式アカウントNo.1と言われていましたが、ここ数ヶ月の伸びがすごいのです。

2019年9月 163万人
2019年12月 164万人
2020年3月 165万人
2020年4月 166万人
2020年5月11日 167万人
2020年5月30日 168万人

以前はだいたい3ヶ月に1万人くらいのペースで増えていたのが、ここ最近は1ヶ月で1万人、今月にいたっては20日足らずで1万人増えたことになります。

ちなみに昔は、LINE FRIENDSたちの福岡限定スタンプを配布するなどのプロモーション効果もあったものの、今はやっていません。
↓参考 : 懐かしの限定スタンプ

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自治体からの「正確な情報」を「タイムリーに」得たい市民が増えている

コロナ禍において、ネット上でのデマや詐欺の発生などにより、自治体からの情報発信の信用度が高まりました。また、各自治体ごとに急遽色んな制度や施策が整備され、それをいち早く知る手段が求められました。
そういう背景もあり、自治体のLINE公式アカウントはとても有効でした。

いくつか具体策を紹介します。

◉コロナウイルスに関する問合せ機能
厚生労働省が公開している「よくある質問」一覧を、チャットボット形式で簡単に探しやすいようにしました。
また、厚生労働省や福岡市が設置した電話の問合せ窓口への導線も設置。
そして多言語に対応し、外国籍の方でも操作できるようにしました。

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◉特別定額給付金(一律10万円施策)に関する問合せ機能
多くの方が対象になるため、自治体への問合せが急増することを見据え、チャットボットで情報を検索できる機能を実装。
国の補正予算成立からわずか11日でリリースしました。

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福岡市LINE公式アカウントは、以前からめっちゃ便利だった

前述のコロナウイルス対応によって確かにより多くの市民の皆さんにご利用いただくようになりましたが、それ以前からも福岡市民の暮らしを支えてきました。

こちらもいくつか事例をご紹介します。(福岡市ホームページより抜粋)

◉欲しい情報を選んで受け取る
お住まいの地区に合わせたごみの収集日や災害情報など、受け取りたい情報だけを選んで受け取ることができます。

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◉ごみの分別を調べる
例えば「乾電池」など、何ごみで捨てれば良いのか迷ったときは、ごみの名前を入力して分別を調べることができます。

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◉子育て・引っ越し等、生活に関する情報を調べる
子育てや引っ越し手続き、住民票などの証明書類の取得方法、ごみの捨て方など、市に多く寄せられる質問をチャット形式で簡単に確認できます。

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◉道路や公園の不具合を市に知らせる
道路や公園の遊具の破損など、まちで見つけた不具合をすぐに市に知らせることができます。

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◉災害時の避難所を調べ、共有する
平常時からもしものときの避難所を調べることができ、災害時には取るべき避難行動をご案内、避難開始を親しい人と共有することができます。

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コンセプトは「市民参加型」

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福岡市LINE公式アカウントは、福岡市とLINE Fukuokaが包括連携協定に基づき共働事業として企画・推進しています。
大事にしていることは、「市民のイシュー(困りごと)」を起点にすること。
燃えないごみの日が月に1日しかない、とか、PM2.5の飛来が多い、とか、福岡市あるあるの困りごとを起点にしたり、コロナウイルス禍での困りごとを起点にしたり。
それを、市民の多くが毎日利用しているLINEで気軽に検索したり、申請したりできる。

この「痒い所に手が届く」感がヒットの秘訣だと思っています。


全国の自治体は、早くこれを真似するべき

自治体からの信用できる情報と、LINEの気軽さがコラボすることで、市民生活にとって欠かせないものになっていくと思います。
LINEはすでに、自治体向けに公式アカウント基本機能を無償提供しており、最早やらない理由は無いと思います。

福岡市の上記の事例も、開発できるパートナー企業をご紹介することもできますし、さらに簡単に真似できる仕組みも現在考え中です。

あなたが住む街にも、こういうLINE公式アカウントがあると良いと思いませんか?

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