April Dream (2/2)
様々な時代のクラシックを聴き、管弦楽のスコアを買いあさった。それぞれのパートがどんな絡み方をし、そこで響きにどんな違いが生まれるのかを研究し、片っぱしからエレクトーン用に編曲しては弾いてみた。
エレクトーンを使ったのは、様々な楽器の音を奏法まで拘ったリアルな響きで出せるからだ。自動伴奏を鳴らせたり同期演奏もできる多機能な楽器だが、その機能は使いたくなかった。
そんなことをすれば、自動再生される音に合わせて弾かなければならない。機械にテンポを乗っ取られてしまうのだ。
何十