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多様性人材の質問

私の母は、ためらいなく正しいことを言います。例えば、「戦争は良くない。ロシアはとんでもない」。私の返答は「そうだね、良くないね。お母さん、じゃあ何をする?」母は、「自分が何かできないと、発言しちゃいけないってことなの?」私は、そうだよね、そんなことはないと思いなおして黙ります。原因を探しに行ったり、解決策を求めたりできる範囲の問題しか、話してはいけないってことは全くないのです。

私の母は、ためらいなく正しいことを言います。例えば、「戦争は良くない。ロシアはとんでもない」。私の返答は「そうだね、良くないね」母は、「本当に政治家はとんでもない。戦争に巻き込まれるのはいつも庶民なのに。」私は、「そうだよね」と相槌を打ちます。母は、その後自分で収集した情報や考えを話し始めます。私は傾聴します。正直、最近戦争について自分に引き付けて深く考えたことはなかった、母にとっては大事な優先度の高い課題なのだと気づきます。

多様性人材は、ためらいなく正しい質問をします。例えば、「非財務指標の女性管理職比率X%をどのように達成するのですか?」社長の返答は「人事部が担当して着々と進めています。」役員の返答は「来月までにアクションプランを策定します。」部長の返答は「なかなか難しい課題だけれど、進展もある。研究所で今年は3人がGLになった。」多様性人材は、「わかりました。素晴らしいですね。加えて、私から提案があります」と言います。認知、励まし、提案です。

多様性人材は、ためらいなく正しい質問をします。例えば、「その開発品はしばらく進捗がありませんが、今後も継続するのですか?」「この品質保証体制では、顧客要求に答えられないように思いますが、どう思いますか?」長年勤めている人たちだけが知っているお作法的には、絶対にしない質問。みんな問題だと知っているけど、原因を探しに行ったり、解決策を求めたりされると自分が困るから。でも、黙らないでくださいね。地球の課題は山積みだから、みんながそれぞれ大事だと思う課題を少しでも分担して取り組んでいくためには、多様な力が必要なのです。






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