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欲しいものは変わる

友達が素敵なコンドミニアムを購入したので遊びに行った。彼女の小さなお城は、日当たりが良い最上階にあって、サンフランシスコの街が見渡せる。デッキに出て、ケールサラダを一緒に食べ、お酒はやめたので、と言いながら少しだけ白ワインを飲んだ。気持ちが良い日曜日の午後。風がなく、日差しが強すぎるくらいだ。

こういう素敵な生活に憧れていた。平日は一生懸命働いて、週末はパートナーとゆっくりするのが、幸せの方程式だと思っていたのは、なんでだろう。実家は全然そんなんじゃないから、テレビドラマの影響かもしれない。

人生後半戦に入って今欲しいのは、自由と時間があり、本を読んだり文章を書いたり自分を見つめたりできる生活。ものと、そのものに付随する手間と、その手間に煩わされる心と、その心を統制するために使う体力を、別のことに使いたくなったのだ。欲しいものは変わる。


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