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精神科医へ行くことが未遂で終わった話

現在、筆者は週5で営業職として働いている。今でこそ仕事終わりにお風呂に入ることができない、家を出る時間の10半前に目覚める、コンビニスイーツを爆食いするといった症状が現れていないのでなんとか働けているが、、。社会人2年目のときに、職場内のある人物に苦しめられた経験について話していこうと思う。



教育係の四谷さん


筆者が社会人2年目で他部署に配属されたとき、出会った中で1番合わない人だったなと今では自信を持って言える人物が教育係についた。

そもそも筆者の会社は教育制度がおざなりで、とりあえずやって怒られて成長しろという昭和文化(?)が根強くある。案の定、新部署に配属された初日から、仕事内容が全くわからないのにもかかわらず、なぜか既に担当の顧客をもっていた(?)

また、見るからに業務内容が筆者の性格には合ってないだろうなという感じで、電話がひっきりなし、お客さんにタメ語で怒られる、FAXやメールが処理しても処理しても減らないような、全く一息つけない状況だった。

そんな中で、当時教育係の人(仮名 四谷さん)は入社7年目でそのチームのリーダーを務めていた。リーダーをやりながら重要な顧客を担当しており、加えて新人の教育と、とにかく仕事をたくさん抱えていたんだろう、イライラの感情をとにかく筆者にぶつけ、できなかったことに対して全員に聞こえるぐらい怒鳴り散らすことが日常茶飯事だった。

筆者はとにかく人に煽られることが恐怖で、以前教えてもらってできるようになったことすらも、本当にそれで大丈夫?また怒られたらどうしようという考えが頭を占めてしまい、結果判断力が低下してミスを起こし、怒鳴られて、会社で毎日のように人目も憚らず号泣していた。怒られるのは私ができないからだと責め続け、ミスしたらまた四谷さんの余計な仕事を増やしてしまう、わからないことがあって聞こうと思っても四谷さんの仕事の手を止めてしまう、私ってこの職場に存在価値ある?という思考で頭が破裂しそうだった。

帰りの電車で出来事を思い返しては涙を堪え、最寄駅でコンビニスイーツを漁り、人気のない道路で泣きじゃくりながら、我慢できずにスイーツを頬張っていた。当時この道を「号泣ロード」と自分の中で名付けていた。今思い返せばすごい絵面だと思うが、本能のままにスイーツを選定していたので、本来フォークで食べなければいけないようなものも素手で貪り食っていた。当然顔面はクリームまみれ。帰宅した頃には風呂に入る気力すら起きず、コンタクトも外さないままとにかくこの思考から脱却したい一心で眠っていた。睡眠不足どころか睡眠過多だったと思う。翌朝、会社に行きたくないので起きることができず、でも逃げたら社会人失格だと、とりあえず眉毛だけを描いて頭皮はベタベタのまま出社していた。社会人失格というか人間失格だったと思う。

上司に面談で「最近調子どう?」と聞かれた時も、「右も左もわからないまま仕事をやらなきゃいけない環境下で、ミスばっかりして自信を無くすので辛いです」と話したが、「みんなもそうだったから!慣れだよ」と言われた。「四谷さんとはどんな感じ?」と聞かれ、「私ができないばっかりに迷惑をかけて申し訳ないです」と話したが、「四谷さんにとってあなたはプライドの塊なの。だからあなたがミスすると自分のプライドが傷つけられたとおもって人一倍当たりが強くなっちゃうと思うんだよね」と言われた。本当にそのときは心臓が握りつぶされたような感覚になった。


いよいよ精神科医に行こう、そう決心してとにかく最寄の病院、評判が良さそうな病院を色々調べた。でも、電話をかけようと思うところでいつも踏みとどまってしまった。筆者が仕事ができるようになれば事態は変わるんだ、筆者が四谷さんに適応できるように成長すれば良い問題なんだと言い聞かせた。四谷さんからだけでなく、筆者は自分で自分の心を傷つけ続けた。


最終的にどう乗り越えたか

筆者は自己分析が好きで、性格診断や占いの類いには目がなかった。かなり面白いなと思ったのがMBTI診断で、性格を16種類に分けて自分がどこに属するかを診断するものだ。※詳しい説明は割愛するので、気になった方は下記リンクから!

自分はINFP という診断結果だった。一言で言えば「感情に重きを置いて生きてる人」

これがまた面白いことに四谷さんのような性格の人とは全く合わないことがわかった。四谷さんのMBTI診断結果などもちろん知る由もないが、おそらく、いや、ほぼ確実にESTJだ。一言で言えば「理論人間」

こうやって第三者目線から、あなたとあの人じゃ相性は最悪ですよと診断されたことで、自分の中で腑に落ち、安心することができたのだ。筆者が無理して変わったところで相手には響かないし、ましてや相手を変えるとしたら多大な労力を要することが目に見える。苦手な奴に割く時間ほど勿体無い時間はない。とにかく筆者は四谷さんが発言したことに対して感情を殺して流す態度をとることに徹した。


まとめ

結局、筆者は精神科医に行くことはなかったが、別にここで言いたいのは「心の持ちようは自分でなんとかできる」とかそういうことじゃない。考えすぎてしまう人こそ、第三者の意見は取り入れるべきだと思う。それが今回筆者はたまたま医者からではなく、ネットのサイトに救われただけだ。自分の内側へ働く責めのエネルギーをちょっとぐらい他人に向けたって、神様はきっと怒らないだろう。



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