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上野愛咲美さんが2度目の世界戦優勝!

【要約】

  • 上野愛咲美女流本因坊が呉清源杯で優勝を達成

  • 世界ランク4位の唐嘉雯六段との決勝戦を制する

  • 2024年は一力遼七冠の王座杯優勝と合わせ、日本囲碁界にとって歴史的な1年に

  • 世界ランク3位の於之瑩八段も破り、上野選手の世界ランキング(現8位)は大幅上昇の見込み

【本文】

呉清源杯決勝、上野愛咲美女流本因坊が
見事優勝を果たしました。

第1局は黒番での完勝。第2局は白番で
終始形勢が悪く、唐嘉雯六段の好内容に
押し切られる展開となりました。

第3局は再び黒番をあてた上野選手。
序盤からコウ争いが発生し、非常に
難しい展開となりました。

五角のワカレを得た後、上野選手は着実に
実利を重ねる打ち方を選択。
対する唐六段は丸取りを狙ってきま
したが、上野選手は見事にしのぎ切り、
地合いで優勢を確保しました。

その後、形勢不利と判断した唐六段が
黒地に踏み込んできましたが、上野選手は
余裕のある攻めで相手を仕留め、揺るぎ
ない勝利を収めました。

上野選手は2022年の扇興杯に続く世界
大会優勝。2024年は一力遼四冠の
応氏杯優勝と合わせ、日本囲碁界にとって
画期的な1年となりました。

今回の優勝は、世界戦での日本勢の
実力を証明する素晴らしい成果です。
下の世代も着実に育っており、今後の
日本囲碁界の発展が期待されます。

決勝の相手となった唐嘉雯六段は
世界ランキング4位の実力者。上野選手は
準決勝で世界3位の於之瑩八段も破って
おり、現在の世界ランキング8位から
大きく順位を上げることが予想されます。

世界女流はいま、韓国の崔精九段
と金恩持九段がトップを走っています。

今後は日本のトップ棋士がこの2人に
挑戦し、完全な世界一を目指すことが
期待されます。


この記事は「三村九段のミム囲碁ラジオ」第97回の書き起こしです。
音声での視聴はこちら↓↓

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