VRChatでのいろんなフルトラ体験 for Kinect編

VRChatは皆さま楽しんでいるでしょうか?
自分はこの上なく楽しく過ごしています。

今回はKinectについて語りたいと思います。

結論として、先に言っておくと、新規に購入はお勧めしません。
Xbox360でKinectも買ったとかセット品だったから付いてきて余ってるとかであれば、試す価値はあります。
その点について語っていきます。

Oculus Quest2の発売後、VRで楽しむ方もかなり増えたのではないでしょうか?
いろんな方とふれあい、過ごすうち、他の方が両手だけではなく、腰や足を好きに動かしているのを見かける事もあると思います。

VR空間で自分の好きなアバターとなり、行動していくにつれ、その場にいる自分と身体の動きとの一体感が見える「フルボディトラッキング」に憧れを抱くことも。

どうしたらできるのか?
腰や足が動いてることを検知できる機器を利用する必要があります。

手や腕の動きをVRコントローラーで行っているように、腰や足の動きをVRに持っていくための機器が必要です。


自分がVRに初めて触れた時の感動は、「自分のゲーム内の視界で自分の手の位置にコントローラーが表示されている」ことでした。
普通の画面を見て遊ぶゲームなどでは、選んだ対象に対し、キャラクターがそれに触れるアニメーションなりが表示されて、自分自身はコントローラーでその場所を選択する、プレイヤーが主人公でありながら第三者的な立場であることを、VR経験後には改めて実感する動作です。

VRでは自分がその対象に手を伸ばし、操作をする。ゲームの便宜上、どうしてもゲーム的な表現の部分はありますが、ゲームパッドで遊んでいる場合とは体験する内容が異なるります。

だから、VR空間でのアバターと自分の動きが一体となれる体験というのは、VRへの没入感を大きく高めてくれる要素だと思います。


長々とどうでもいい話を続けましたが、自分がVRChatで実際に利用してきた機器の話を元に使用感やおすすめ度、など書いていきたいと思います。


・Kinectシリーズ

KinectにはVRChatで利用出来るものが3種類存在しています。

Kinect for Xbox 360
Kinect for Windeos
Kinect for Xbox One

Kinectを利用するには、Kinectセンサーの前にいる必要がありますが、利用最短距離が違いKinect for Xbox 360を利用する場合は2.5mほどは離れられる環境が必要になります。
Kinect for WindeosとKinect for Xbox Oneについては、1.5mほど距離があれば利用可能です。
ただ、どちらももう0.5mほど距離を取り、Xbox 360版では3m以上、他の2つでは2m以上距離を取った方が安定すると思います。

そのため、部屋の広さがそれなりに必要となり、その範囲には障害物がないことが前提となります。

SteamVRでの利用にはKinectをTrackerとして認識させるためのツールが必要になります。

KinectToVREX
https://k2vr.tech/

Driver4VR
https://www.driver4vr.com/


・入手性について
現在中古でしか購入することが出来ず、ヤフオクやメルカリ、中古ショップなどでしか入手できません。
それに加え、パソコンへ接続するためのアダプターなど揃っていないと接続すら出来ませんので、購入には注意が必要です。

・パソコンへの接続
Kinect for Xbox360 と for Windows は比較的接続の相性問題はあまりないと思います。
Kinect for Xbox One 版を入手する場合、USB3.0のコントローラーによってはWindows上ではドライバーもインストール出来て認識出来るのですが、動作しないUSB3.0コントローラーが存在します。
パソコン本体のUSB3.0で正常に動作しない場合、追加でUSB3.0のインターフェースボードを購入する必要があることを理解して購入するといいかと思います。


・トラッキング精度
Kinectセンサーに対し、いかに正面を向いてスケルトンボーンの認識を安定させられるかで精度は変わります。
Driver4VRでは、JoyConやPS Moveなどを追加してトラッキングの精度を上げることもできます。
正しいスケルトンボーンの認識をさせるため、出来るだけダボついた服ではなく、ピッチリとした服を着て利用することをお勧めします。
これをしていない場合、股の判定が低く出てしまったり、足首の位置がブレてしまったり不都合が多く出ます。


・総括
個人的に利用してみて、最終的にViveTrackerまで購入した所感としては、どんなに追加デバイスを加えようともViveTrackerのトラッキング精度に近づくことはありません。
Xbox 360からXbox One の物に変えたらいいのではないかと思うかもしれませんが、スケルトンの認識精度は高くなりますが、追加したデバイスに対する「期待した結果」には遠いです。

結局Kinectはお勧めできるのか?

という話ですが、とりあえず足を動かす体験をしたい「だけ」であれば入手してもいいと思います。ただし、「これでフルトラをするんだ」という目的で入手するのはお勧めできません。
特にKinect for Xbox One 版はお勧めしません。相性もありますが、結局より精度の高いトラッキングデバイスが欲しくなるため、それならお金は貯めておいてViveTrackerを買う資金にした方がいいです。
Xbox One版は6000円ほどから売ってたりもしますが、パソコンへの接続用のACアダプタが別に必要でそれも6000円ほどします。そうすると1万を超えるため、ViveTrackerを1つ買う資金に出来てしまいます。
Kinectでのフルトラに不満が出て、ViveTrackerに移行するようなことになれば、それこそ安物買いの銭失いでしかありません。

Kinectのフルトラとはどんなものか興味があるとか、試して遊んでみたいなど、試験的要素であれば、それは目的が異なるため、大いにお勧めしたいところです。

以上をもって、Kinectについてのフルトラに対する所感を終わりたいと思います。
利用手段などについては、別の機会に形にしたいとは思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?