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ショパン漫画「ぼくを故郷へ連れてって」を描き終えて

このお話を描きはじめたのは2019年11月16日、

奇しくも漫画の舞台の日にちである10月16日の一か月後という・・・

それから約半年以上経った2020年6月1日に完成、

費やした「時間」もさることながら文房具を改めて見て

その日々を感じずにはいられませんでした。

短くなって持ちづらくなって終わった鉛筆5本

分解して終わった消しゴム一個

ボカシ用綿棒

大きかったのに半分の長さ・大きさになった鉛筆1本と消しゴム1個

高機能の日本の鉛筆削り

この子たちには本当にお世話になりました(笑)

みんなありがとう・・・・!(涙)

(まだ読んでない方・興味がわいた方はぜひこちらへ!→ https://note.com/mimimanga/m/mca40bbd3b9da

ショパン漫画を描くきっかけになったのは、

2019年の10月に弟と一緒にポーランドへ旅行したことです。

しかしただの旅行ではなく弟は10年ぶり・私は20年ぶりのポーランド再訪となり、二人してタイムスリップした感覚でポーランドという国を改めて見ることとなったのです。

あまりの街の激変ぶりに私たち姉弟は目を丸くしてみるもの全てに驚いていました。

その旅行記をまたエッセイにようにして描こうと思ってペンと取ったのですが、ふとショパンが現代に戻ったら同じリアクションもしくはもっとショックだろうな~と気軽な気持ちで旅行記をショパンに置き換えて描きはじめました。

なので最初はネーム的(漫画の初期案)に描いていたので絵が雑ですみません(;^_^A

人に見せることも全く考えていませんでしたので、全部鉛筆画で見づらくてすみません(;^_^A

ただ友人や弟に見せたら「面白い」という反応やここで掲載し始めたら反響があったので、だんだんとちゃんと描くようになっていきました(笑)

そして何よりちゃんと描くにあたってショパンを調べていくうちに、どんどんとその魅力にハマって最終的にとりつかれたように描き、どうやったら色んな人にこのショパンの魅力を伝えられるのか?!などに奮闘していました。

元々ショパン熱が熱かったので今回はかなり燃えた・・・

内容構成など全くなく始めたので常に描いている途中で思いついたことや、行き当たりばったりの展開で進めていました。

なので読みづらかったりしたかもしれませんがその時に浮かぶインスピレーションで方向転換していくことも楽しかったです。

ショパン漫画はあくまでも漫画です。

本当のショパンはもっと毒舌で嫌なやつかもしれません(笑)←たぶん無い

でも今生きる私たちは実際会ったことがないので誰もわかりませんし、むしろそれらを想像して描くのはとても楽しい作業でした。

沢山の書籍からうかがえるショパン像は音楽だけでは読み取ることのできない面白さがありました。

「ショパンって実は冗談言ったりお茶目なところがあるカワイイ人なんだな」とか、

「繊細過ぎる背景に健康の問題や育ってきた環境(きょうだいはショパン以外全員女など)もあるよな~」とか、

「え、ショパン先生意外と生徒にキツイww」とか・・・

沢山新たなショパンの一面を知ることができました。

それらをふまえ音楽に興味がない方でも読みやすいように、そしてクラシック音楽はちょっと格式高くて・・・・と嫌厭してほしくないという願いも込めて描きました。だからショパン(人物像・見た目)も実物よりだいぶ美化されています(笑)

でもショパンもわたしたちと同じ「人間」でした。

彼が生きた時代から見て現在生きる私たちの生活様式は変わっても、社会情勢や人が考えることはあまり変わっていないことも多いんだということにも気が付いたり、ショパンを通して音楽以外のことを沢山学ぶことができました。

全てのこうした要素がショパンの紡ぎだす音楽につながるのですね。ピアノだけ弾いていてはこうした大事なことに気が付けませんでした。

6月に入ってオランダも少しづつ通常通りの社会に戻っていきます。

みーみーも来週から学校の仕事が戻るというお知らせがきました。

まだまだ気の抜けない現実ではありますが、コロナの危機的状況を乗り越えられたのはオランダ政府の支援とショパンでした。

みなさんにも何か心の支えとなるものがあったでしょうか。

新型コロナによって新時代を生きなければならなくなったわたしたち。

何か少しでもみなさんに届けられるものがあればという想いで描き続けたことに偽りはありません。

引き続き皆様お健やかに過ごされますようお祈り申し上げます。


最後に・・・

ショパン漫画を読み終えたみなさんから感想を頂けると嬉しいです。

励みとなるのでよろしくお願いします!!

この漫画を通して少しでもショパンという人物に興味を持てたり、音楽への理解を深められたらうれしいです。彼が作った音楽は彼が生きた人生をそのまま反映しています。ピアノが弾けなくてもショパンに魅力を感じ身近に感じられたら、もうすでに立派なショパナーへの一歩を踏み出していますよ!そしてみーみーはさらなるショパナーを増やすべく、立派なショパニストを目指して精進いたします!

後日、全話+購入特典の番外編付きを販売いたします。

また改めてお知らせいたします。

半年間お付き合いそして応援いただきありがとうございました!

さよならショパンさん、エミリア!!


おもな参考文献

「ショパン」遠山一行

「図説ショパン」伊熊よし子

「弟子から見たショパン」ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル著

「ショパン・パリコレクション」東 貴良

「フレデリックショパン 全仕事」小坂裕子

「ショパンー200年の肖像」求龍堂

「Fashion plates 150 years of style」Yale university press


<追記:6月2日~28日>

日本・ポーランド国交樹立100周年記念 「ショパン-200年の肖像」

東京都練馬区立美術館でショパンの肖像画や原稿の展示が開催されています!(コロナの影響で開催が延期されていました)

https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202001221579692159

今月誕生日を迎えるみーみーにはタイミング良しのこの展示会。

まぁ、残念ながら行くことができませんが・・・

ショパン漫画を読んでから行ったらまた違う角度で観れるのかな?

なんて思うので、お時間あるかたは是非行ってみてはいかがでしょうか^^

ちなみにこのめちゃくちゃ有名なショパンの肖像画が、オランダのドルドレヒト美術館にあるということを今回知りショックを受けています。

だって家から2時間もしないで行けるところなんだもん!!

そんなところにショパンがいたとなると、なんで自分がオランダに来たのか理由が分かったり・・・なんてね。

肖像画を描いた画家アリ・シェフェールもオランダ出身(両親はドイツ人、アリはオランダで生まれ育った)という事実もショックびっくりです。この人のことも調べたらなかなか面白かったです。ネタは尽きないですね。

とにかくこんなに灯台下暗しを肌で実感したのは生まれて初めてでした。

いつも私に刺激を与えてくれてありがとう、ショパン!!

皆様のサポートは、より楽しんで頂けるよう画材費や取材費、そして今後の活動費として大事に活用させて頂きます!