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プロジェクト対談

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過去にプロジェクトをご一緒したクライアントの方々とともに、案件のポイントを振り返る対談記事をまとめています。
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記事一覧

生徒の創造性を引き出す学習プログラムを設計する –N高におけるワークショップ型授業導入の背景【対談シリーズvol.6】

角川ドワンゴ学園は、WHO(世界保健機関)が提唱する「ライフスキル」やATC21sが提唱する「21世紀型スキル」を参考にしたオリジナル学習プログラムを開発・実践しています。2018年度には、経済産業省「未来の教室」実証事業で計100時間分のプログラムの効果を実証。これをもとに2019年度、N中等部通学コースに向けて50分単位の授業にカスタマイズし、2019年4月から実施。2020年4月からN高等学校通学コースとN中等部ネットコースにも導入されています。 目指したのは、不確実

【対談シリーズvol.5】空間のポテンシャルを生かすソフトのデザイン - 「SHIBUYA QWS」の運用を支えるコアプログラムとは?

2019年11月1日、渋谷の街にまたひとつ、新たなランドマークが出現しました。地上47階建ての渋谷スクランブルスクエアは、その名の通りスクランブル交差点を見下ろす展望施設「SHIBUYA SKY」やオフィス、産業交流施設「SHIBUYA QWS」、商業施設により構成される複合施設です。SHIBUYA QWS(以下「QWS」)はその15階全体、2600㎡の広さを持つ空間。「渋谷から世界に問いかける可能性の交差点」というコンセプトはどのようにして生まれたのか。また、場にコンセプト

【対談シリーズvol.4】慢性的な人材不足を社内ファシリテーターの育成を通じて解決する - ワークショップ型研修でユニットリーダーに起きた変化とは?

社会福祉法人みねやま福祉会は、京都府北部で20施設を展開する福祉事業者です。児童福祉、障害福祉、高齢者福祉を総合的に手がける中、リーダークラスの人材にファシリテーションスキルを提供したいと考えた人材開発室・コーディネーターの川渕一清さん。慢性的な人材不足の解決を目指して始まったプロジェクトは、どのように展開し、成果を生んだのでしょうか。担当した和泉と川渕さんが、3回のワークショップを含む半年間のプロジェクトを振り返りました。 現場のヒアリングから高い離職率の原因を抽出 ー慢

【対談シリーズvol.3】生活者リサーチ起点の商品開発のこれから -データから共通言語をつくるワークショップデザイン-

国内最大手のマーケティングリサーチ会社 株式会社インテージは、2015年に「デ・サインリサーチ」と銘打った新たなソリューションを開発しました。これは、創造を生むための様々なリサーチを設計し、ワークショップを組み合わせた複合プログラムです。主に、自由連想や対話で実施するPAC分析(※)を定量的に行う「PAC-i」と、そのアウトプットとして描かれる「マインドディスカバリーマップ」を活用したプログラムがあります。 生活者から表出した言葉の海から、どんな意味や文脈を見出すのか。いか

【対談シリーズvol.2】資生堂の社員46000人にビジョンに向けた行動指針を浸透させる -不可能を可能にしたワークショップデザインとは?-

ミミクリデザインは2018年、資生堂の全社員46000人に向けたワークショップを開発しました。グローバル共通の行動指針「TRUST8」を、社員ひとりひとりの”自分ごと”にするワークショップはどのようにして生み出され、運営され、作用したのか。資生堂ジャパン株式会社 人事部 部長 田岡 大介さん、株式会社資生堂 人事部 人材・組織開発室 人材・組織開発グループ グループマネージャー 今泉 千春さん、株式会社ミミクリデザイン代表 安斎 勇樹が振り返りました。笑顔満載の対談をお楽しみ

【対談シリーズvol.1】三浦半島に若者とリピーターを呼び込んだ ワークショップドリブンのペルソナマーケティング

京急電鉄は2017年、「三浦半島の魅力を再構築する」をテーマに東京大学と手を組み共同研究プロジェクトを実施しました。(研究代表者:東京大学大学院 情報学環 特任助教 / 株式会社ミミクリデザイン代表 安斎 勇樹) その成果はターゲットとなる人物像モデル(以下ペルソナ)とコンセプトブックにまとめられ、翌2018年には「三浦Cocoon」に昇華。これまでにない層の顧客を集めました。今後の三浦半島観光事業を方向づけるペルソナとコンセプトはどのようにして生み出されたのか。京浜急行電