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映画興収の傾向について

どーも!#見守り太郎です。メジャー邦画の初土日興行だけを、興行収入を見守りたいから見守る記事を毎週お送りしております。

…が、今週は全国250館以上での公開の新作実写邦画がありませんでしたので、映画興収の傾向に関して見守りたいと思います。

① 2016年以降公開作の初土日の座席数と動員数

まずは図解をご覧ください。

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※縦軸が座席数、横軸が動員数。

※薄緑が最終興収10億円未満、緑が10〜15億円、水色が15〜20億円、青が20〜30億円、紺が30億円以上。紺色のみタイトルも記入してます。

※赤は近作「ドクターデスの遺産」、ピンクは「罪の声」「とんかつDJ」です。

② 座席数と動員数の相関関係

各色ごとに正円で記した平均値エリアをご覧ください。座席数が増えるほど動員数が増えている(あるいは、動員数が増えるほど座席数が増えている)ことがわかります。

厳密には以下の通りです。

最終興収10〜15億円の平均値(緑の円)
★12.1億円=(316館×246席×5.2回×20.1%×1,280円)×5.8倍

最終興収15〜20億円の平均値(水色の円)
★16.9億円=(315館×265席×5.2回×23.4%×1,296円)×6.4倍

最終興収20〜30億円の平均値(青の円)
★23.9億円=(335館×283席×5.6回×25.3%×1,322円)×6.8倍

最終興収30〜40億円の平均値(紺の円)
★36.3億円=(342館×277席×6.1回×27.8%×1,311円)×8.6

③ 考察

各要素ごとに並び替えます。

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相関関係があるもの

① 15億円以上のOP館数
② 10〜30億円のOP平均キャパとOP単価
③ レンジ問わず、OP平均回数とOP稼働率と伸び率

ここでは、③に特に注目したいと思います。OP平均回数とOP平均稼働率と伸び率が上がれば上がるほど、最終興収が高くなる…とは、どういうことなんでしょうか。

これは言い換えると「1日のうちにどれだけの鑑賞機会があるか? それに対してどれだけ鑑賞意欲のある人がいるか? そして初土日以降に作品の面白さが広がるか?」ということになります。

逆に言うと「面白い作品か? 観たい人がどれだけいるか? その人たちのために鑑賞機会を十分に整えられているか?」ということになります。

「面白さ」「観たい人」「鑑賞機会」がヒットの三大条件ということですね。

ちなみに今年に入ってから新型ウイルスの関係で座席数に制限があるなか、平均回数のプライオリティがいままで以上にあがりました。記録的大ヒット中の「鬼滅の刃」のOP平均回数は、なんと22.6回でした!

こんな要素も楽しんでいただきつつ、引き続き、見守っていただけますと幸いです。

以上、映画興収の傾向に関してでした!

#見守り太郎

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