【#タグのない文章】感染者数と啓蒙

　毎日、感染者数がログボのように報告されている。自身としてはある程度感染のリスクを持っていることを自覚し、覚悟しつつ不要不急の外出もほとんどなく(オンライン飲み会用の酒調達とかはある)自宅待機している。

最近というか、ここ数日感染者数に減少傾向(投稿日4/28は増加)がみられている。この報道にTwitter(主語が大きい)では「人数が減ったからと言って安心はできない」とか「これで収まったと思って外出るやつがいるんだろうな」とか「どうせ検査数絞ってんでしょ」とか仮想敵を作り出して(実際に見ているのかもしれないが)発信したツイートが拡散され検索トップに躍り出ている。

そして、こうしたトッポよりも最後まで感情たっぷりのツイートに続いてスクロールすると、144文字ギリギリまで詰め込んだ、自粛を続けよう文章とか、専門家の発言やデータを引用してなんか言ってたりとか、意識の低い無知で考えなしのどこかの誰かが、自粛正義の道を踏みはずさないために啓蒙するツイートが並んでいる。

もちろん、実際にまだ油断許されぬ状況であり、解放すれば第2波が来ることは誰にでもわかるようなことと思われ、自宅待機が最も有効で全体的な手段だろうし、一般の発信者の言っていることもそれ自体は概ね間違ったことではないだろう。しかし、これらの啓蒙的発信を見ていて

何故あなたは啓蒙するの？

何故あなたが啓蒙する必要があるの？

という疑問がずっと付きまとっている。

もううんざりなんだ見る側は。
そう思いながら視界に入るので見ていたら何となく、偏見の塊なので、この人たち善意とかではなく、報道を見たとき、ただ単純に自分の心の中で、啓蒙した内容を思ってしまっただけなんじゃないかと思うようになった。

例えば、感染者数が減少したのを見て、ホッとしてしまった人が、自分を律するため、自分を啓蒙し続けるため、しかし自分だけ律して周りが律しないのはずるいし耐え切れないから、自分と不特定多数の誰かを巻き込んでホッしちゃダメだと啓蒙しているのではないかと。

さらに言い換えれば
「感染者数の増減に一喜一憂する人を啓蒙する人の多くは、感染者数の増減に心の中で1度一喜一憂した人」みたいなのが大量にいて、自分を維持できない人で溢れ返っているのではないだろうか。

自分にできることは何だろう

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