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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 07

カントー2日目
2023 0605 Mon

時刻は午前9時半。気温は32.3度。これでも、さっきまでの舟上に比べるとずいぶん涼しい気がします。
ここはベトナム、カントー。カントーといえば、そうです、わたしはカイラン水上マーケットのツアーに参加してきたのです。

カイラン水上マーケットとは、大河メコンの支流で毎朝行われるメコンデルタ地方最大の水上マーケットのことです。『カントーに来たらこれ!』というくらい絶対に外せない観光の目玉であり、各ツーリストカンパニーが様々な趣向を凝らしたツアーを組んでいます。
そのなかで、わたしは当然一番ノーマル、つまりローカルの方たちが参加するツアーに参加してきました。

貸し切り、豪華船、20人乗り…。いろいろあるけどわたしは賑やかなほうが好きです。

早朝5時半から始まったこのツアー、観光というよりも完全にアクティビティー、かなり体力を使います。なにが体力を奪うかって、とにかく暑い。水上で停止なんてしていようものならなにもしなくても脛にまで汗がじっとりとにじんでくるような、そしてそれだからこそ出発後に前方から吹き込む生ぬるい風が何よりのご褒美に思えます。
観光客用のちょっと豪華な船、なんだったら鋭角な舳先に強力なエンジンを積んだスペシャルマシンでメコンを爆走する船もあるなか、我々の乗る舟はごくごく一般的なタイプ。平舟にキン族伝統のラタニアの葉で出来た屋根をこしらえ、それに20人からが乗り込みます。わたし以外は当然みんな地元の方々。そして、たまたまわたしの前に座ったおばちゃんがわたしを全力でイジッてきます。
「おいおいこのジャパニーズ、なんか知らんけどなかなか笑えるじゃないの!」みたいな感じでしょうか? おばさんはムードメーカーらしく、その場の一同皆が腹を抱えて笑っています。なんか懐かしいというか久しぶりというか、思い出しました。いまでこそこんな憎たらしいおっさんですが、その昔、わたしはおばちゃんに可愛がられる可愛い青年だったのです。

Google翻訳の音声版でわいわい会話をしたり、みんなで自撮りしたりしているうちに、ふと気づくと、おばちゃんたちが黙って水面を見つめ始めました。そうです、いくら慣れているとはいえ、おばちゃんたちだって暑いのです。

そうこうしているうちに、ついに水上マーケットの現場に到着しました。果物を満載した小舟が横付けし、ベトナム語で口上を述べながら果物を配ります。「けっこう毛だらけ猫灰だらけ、ケツのまわりは糞だらけ!」みたいな感じでしょうか?
と、反対側にはフォーの小舟が! フォーに目がないわたしは、すかさず舳先に移動し、注文しました。「おいおいこのジャパニーズ、生意気にフォーなんか食いやがるのかい?」みたいなおばちゃんのイジリを受けつつ、フォーをいただくわたし。


舟上のフォー。姉さん方は服で隠れていますが、男衆のむき出しの脚は屈強そのもの。


食べ終わってまわりを見てみると、なんのことはないほとんどみんなフォーを食べていました。単なる朝食タイムだったようですね。

基本的にどの屋台で食べても旨いフォー。舟の上で食べて不味いわけがないです。

そんなこんなで朝食後は舟上でそのままティータイム、その後は水上土産物屋に立ち寄り、おばちゃんたちは主婦の目線で干物や果物、そしてお菓子などを購入。そこそこどっさりと買い込んだりしていたのでした。

結局のところ、風を切って舟が走り始めたあたりにテンションが最高潮に達し、水上マーケットを行う舟と同数の観光舟がひしめき合うなかでフォーを食べコーヒーを飲み終えるころには完全にまったりムードになり。水上土産物屋くらいではもう水上での売買行為に関心がなくなっていました。

ともあれ、参加して良かったかと言われればもちろん良かったですし、自信をもって皆におススメできるアクティビティーです。他のツアーには参加していませんが、わたしのようなバックパッカーなら絶対ノーマルなツアーがよいでしょう。上手くいけば道中がとても盛り上がりますし、それってやっぱり海外一人旅の醍醐味な気がするのです。

早朝のメコンは雄大で荘厳です。昼間はメチャクチャ暑いっすけど…。

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