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25歳サラリーマンの読書記録 #28|サピエンス全史(下)

おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。

先週に引き続きサピエンス全史です。今週は(下)を読み進めました。

ハイライトする部分が多すぎて、面白いところを絞るのが難しいです。「人間とはなにか」、「人生とは何か」的なところは個人的に好きな内容なのでアウトプットしておきます。

苦しみ は 渇愛 から 生まれる ので、 苦しみ から 完全 に 解放 さ れる 唯一 の 道 は、 渇愛 から 完全 に 解放 さ れる こと で、 渇愛 から 解放 さ れる 唯一 の 道 は、 心 を 鍛え て 現実 を ある が まま に 経験 する こと で ある、 という のが その 法則 だ。

ユヴァル・ノア・ハラリ. サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (Kindle の位置No.395-397). 河出書房新社. Kindle 版.

これは仏教の考え方です。私が日本人だからか、一番しっくりきますね。感情と自分自身は別物で、感情を求めることが苦しみの原因だということです。

感情は、外部からの刺激によって自然と生まれるものであり、自分で作りだすものではないので、自由に感情を選ぼうとするとうまくいかずに苦しむことになります。

だから、感情さえも「経験」の一つとしてそのまま受け入れればいいということです。

これは、プラスの感情の時には自然とできるものです。たとえば、旅行する目的は「絶景を見ること」ではなく「絶景を見て感動すること」だったり、「リゾートで遊ぶこと」ではなく「リゾートで楽しむこと」だったりします。

問題はマイナスの感情が現れたときに、それをすんなり受け入れることができるかどうかです。普通出来ませんが、心を鍛えるとできるようになるそうです。つまり、出家です。。。

本の中では、仏教だけでなく自由主義や共産主義も「宗教」だととらえ、分析しています。自分の思考がどんな考えかたに基づいているのか理解できます。


未来 の テクノロジー の 持つ 真 の 可能性 は、 乗り物 や 武器 だけでは なく、 感情 や 欲望 も 含め て、 ホモ・サピエンス そのもの を 変える こと なの だ。

ユヴァル・ノア・ハラリ. サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (Kindle の位置No.3924-3925). 河出書房新社. Kindle 版.

未来の話のところは、かなり面白いです。私たち人間は未来について語るとき、自分たちそのものは変わらずにドラえもんが誕生すると考えがちです。しかし、そうではなく、人間そのものをアップグレードする方向もあり得ると著者は言っています。

「死の克服」と「感情の克服」は人間が進もうとしている道なのかもしれません。心臓が止まりそうになったら取り換えるとか、マイナスの感情を感じる脳の電気信号を制御するとか、そんなことができるようになるのでしょうか。できるようになったとして、やるべきなのかという倫理的問題もありますが、時代によって世界の常識はコロコロ変わるので何とも言えません。

大多数の人が神がいることを本気で信じていた時代、王様のために死ぬことは名誉なことなので喜んで戦争に行く時代、これらは人類史全体から考えれば、ついこの間のことです。

それにしても、一個人のレベルで考えればそこまで急激な変化が起こるわけでもなさそうなので、あまり心配せずに心の平穏を保つことに努めます。

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