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人を育てるためには正論をぶつけるだけじゃダメなのかもしれない

最近ちょっとした悩みがある。

それは、歯に衣着せぬストレートな物言いをしてしまうことだ。(嫌だーーーーー!!!)

もともと会社員のころからライティングと並行して記事を編集すること自体はやっていたが、もともとある程度書ける外部ライターさんに依頼していたので、やるとしてもちょっとスパイスを加える程度だった。

今年に入ってから「ライターをきちんと育てる」というのを念頭に置きつつ、編集業務をやることになったのだが、「育てる」となると、編集ではなく丁寧に添削してフィードバックをしなくてはならない。

実はこれ、かなり骨の折れる作業で、仮に通常の編集業務が2時間でおわるとしたら、ゆうに倍の4時間はかかる。相手も駆け出しのライターさんなので、こちらとしても丁寧にやらねばという気持ちもありつつ、4時間も経てば疲弊してついコメントが辛辣になりがちである。

「これストレートに正論ぶつけすぎかなぁ。いやでも言ったほうが良いよなぁ」

…と思いながらも、膨大な数の添削をこなすなかで、何度も同じ修正があったりすると、「ウワーーーン!もう忖度しない!ぶつけたる!!」みたいな気持ちになってしまう。(アカン)

そんなとき、たまたまやったのが16性格タイプ診断だ。

そこで、受けた結果が「論理学者型 (INTP)」。意外でした。どちらかというと自分は感情的で、ロジカル思考はあまりないと思っていたのですが、たしかにど正論をぶつけるあたり、超論理的だった。

寡黙で感情を内に秘めるタイプ、抽象的な思考が得意で、他者との関わりについての理論に鋭い視点を持っています。論理学者型は、自分の周囲で生まれた疑問や問題に対して論理的な回答を求めます。

寡黙なの?矛盾指摘したがりなの?(笑)そして、個人的にグッサリ来たのが、下記のところ。

主機能のひとつに論理型特質を持ち、感情的な訴えは一切理解できない傾向があるため、論理学者型の人達に対しては、最低限の情緒的サポートも望めません。根本的な問題の解決方法として、論理的な提案を並べることが非常に多く、道理型の仲間から疎まれることもあります。夕食を計画する際や結婚する時などにも、独創性や効率の良い結果を非常に重視します。

なるほどねーーーー。何だか自分がモヤモヤしている理由がわかったような気がします。

当たり前ですが、駆け出しライターだと相手の言葉を尊重するのに精一杯で、話に矛盾が生じたり、読者視点が抜けたり、テーマが迷子になってしまうことが多々あります。

そこに対して「なぜこの内容でこのタイトルを付けたん?」「どういうやり方をした結果この構成になったん?」と理詰めするのが私のアカンところなんだな…。

「添削する」って単純なライター経験だけではなく、教育的な視点が必要な気がします。記事を良くするために指摘するべきことはきちんと指摘したほうが良いけれど、相手のやる気を削いだり、自己肯定感を下げたりしないようにケアをしなければならない。

思えばわたしが人生で初めて原稿を書いたとき、編集してくれた上司からの赤字はきっちりあれど「すごく面白かった!」というポジティブなフィードバックをいただいて、「え〜わたし初心者なのにすげーじゃん」と謎に自己肯定感が上がっていました。

これか。これが良いフィードバックなのか。

自分自身は褒めると伸びるタイプなのですが、それをちゃんと相手に適応できてなかった。

そういえば、部活も先輩になる前に転校してやめてしまったし、バイトでも会社でも後輩が誕生する前にやめてしまっているので、「人を育てる」ということをやったことがなかったんですね。

「人を育てる」ってこんなにもいろいろ考えることがあるのか…!と通常なら先輩になった中2ぐらいで悟りそうなことを時空を超えて悟りました。

社会人って、本当にさまざまなスキルが必要やな。

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