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私がYARD Meetupを開催する理由

みなさんこんにちは!
Milk.株式会社の代表を務めております中矢大輝と申します。

2022年9月から定期開催してきたYARD Meetupですが、はじめてからちょうど2年が経過したので、備忘録的にYARD Meetupを始めた①きっかけ②想い③今後の展望をまとめておこうと思います。





【YARD Meetupとは?】
Milk.株式会社が推進するYARDプロジェクトの一環として開催するピッチイベント。YARDプロジェクトとは「Youths & Angels' Revival Design(若手とエンジェルの世界復興計画)」の略字と、試行錯誤や失敗を許容する「庭」になることを目指すプロジェクト。

✓開催回数(事業計画説明会含む):27回
✓登壇者数:41人
✓累計参加者総数:約800人
✓これまでの共催企業、団体:明治安田生命、東京都TIB、墨田区SIC、 株式会社ゼロワンブースターなど
(2024年9月時点)

●公式ホームページ
https://yardmeetup.milk-med.com

1.YARD Meetup 開催のきっかけ


Milk.株式会社という名前をそもそも知らない方もいらっしゃると思いますが、私たちはハイパースペクトルという宇宙技術の社会実装に取り組んでいるディープテックスタートアップです。
ある方から「ハイパースペクトル技術ってわかりづらいからセミナー開催して、動画撮ってみたら?」というお声をいただき、株主さんへの近況報告も兼ねてMilk.の事業計画説明会を開催しました。

当初は全然自信がなく、1ルームで10人程度しか入らない部屋で開催し、参加者はたったの2人!なんてこともありました。

2022年の事業計画説明会の様子
自信なさげにうつむきながら話す私

今思うと、あまり集めたくないという気持ちもあったかもという感じですが、、。それでもやり続けていると参加者の方々との交流も楽しくなってきて、だんだん参加者側の「若手を支援したい」という気持ちの解像度が高まってきました。

それまでは「実績も、お金も、信用もない小さな会社をいったい誰が支援するの?」という気持ちも正直なところありました。スタートアップ支援する人の気持ちがうまく理解できていなかったと感じます。

ただ、実際の参加者の方々は、実績や技術に対する期待値はおもったよりも低く「実績も、技術も、それ以外の能力もまだまだなのが当たり前」というスタンスでお話してくださっており、その上でいつも「未来が明るくなった」とか「将来が楽しみ」というお言葉をいただくことができました。

そういう体験から、支援者の方々は実は若手経営者の「やる気、熱意、ビジョン、自信、信念」といったエネルギーを感じに来ているんだということ、つまり、『若手起業家の未来』に対する期待値が高いことがわかってきました。

そこで、「Milk.株式会社という1スタートアップだけでなく、多くのエネルギーに満ち溢れた若手起業家も支援してもらいたい」という思いから現在のYARD Meetupというピッチイベントの開催に発展しました。

これまで開催したYARD Meetup(一部)


2.YARD Meetupにかける想い


私は「会社は人のためにある」と思っています。会社名やそのロゴマークはあくまで『想いを表現する記号』であって、「こういう『想い』を持つ人たちがいる」ということを知ってもらうためのものです。重要なのはその中にいる「人」だと思っています。

たとえば「光で世界を変えたい」という人がいればMilk.へ関わっていただきたいと思いますし、「身体に優しい食品をつくりたい、提供したい」という方がいれば、カゴメやスープストックトーキョーなどの食品会社に関わっていくことをおすすめしますし、そういった企業が見つからなければ起業することをおすすめします。

つまり何がいいたいかと言うと、「ある1社だけが大きくなっていって1万人や10万人の従業員をかかえる形は基本的には不自然であって、色んな想いをもったたくさんの企業が存在するほうが、人の選択肢が増え、社会全体をみると健全な競争による技術やサービスの改良・改善がもたらされ、発展につながるのではないか」というのが私の考えです。

すごく遠回りをしてお話しましたが、YARD Meetupを開催する想いとしては、「起業家に限らず素晴らしい志をもった全ての若手を支援していただくことが、将来、数多くの優良な企業や団体、文化が生まれることにつながり、社会全体の発展につながる」という信念があります。

YARD Meetupによって結果的に私たちは会社のPRになったり、投資家とのご縁をいただいたり、取引先が増えたりといった副産物をいただいておりますが、あくまで基本スタンスはかわらず、「若手起業家、次世代のリーダーの育成」にあるということが伝われば幸いです。


3.今後の展望


私は、「日本を世界一のスタートアップ大国にしたい」と思っています。

日本の3分の2もの企業が『後継者不足』の課題を抱えていると言われています。つまり、若手起業家が増えることは、こうした技術や実績を積み重ねてきた優良企業の後継者問題の解決につながると考えています。

企業だけでなく、大学にもたくさんの技術のシーズが後継者不足によって失われていることも事実です。私は佐鳥新教授から技術シーズを受け継ぎ、現在のMilk.株式会社というスタートアップを創業しましたが、技術継承には時間が必要ですので、その間のファイナンス面でのサポートも重要と考えています。

また、地方創生の観点からも、その場所に産業や雇用を産んでいく新しい企業が求められており、ますますスタートアップの育成ニーズが高まっています。日本には預金や株式などの資産が約2000兆円あります。日本のお金は流動性が低く、経済が停滞しています。

私は今一番重要なのは「大きな未来ビジョン」であると思っています。日本には未来に対する希望や期待が求められており、その発信者としての役割を担えるリーダーが求められています。一人でも多くのリーダーの輩出に貢献できるようYARD Meetupもその規模を拡大させ、プレゼンスを高めていきたいと思います。


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