来年留学を目指すなら、7月〜9月に重点的にやっておきたいこと
こんにちは、34歳でイギリス留学したみりんです。
本記事では、私自身がアメリカとイギリスの大学院に出願・留学した経験をもとに、来年度に留学を目指している方向けに、7月〜9月に重点的に取り組むと良いことについて解説していきます。
🥷 忙しいあなたへ・クイックサマリー
🎼英語や各種テストのスコアメイク(そろそろ卒業)
秋からはじまる大学院への出願。大学院への留学だと、TOEFLやIELTSの英語テストと、さらに北米の大学院の場合はGRE/GMAT/LSAT/MCATなどの学力テストが課されることが多いです。
英語テストに関して言うと、大学院によって求められるスコアは異なるのですが、その最低スコアは出願前にクリアしておくのが望ましい。最悪、クリアしていなくても出願してしまって、条件付き合格をもらう手もありますが。なお、奨学金も英語テストに最低スコアを設けているケースもあります。とにかく、そのスコアはこの夏までにクリアしておくのが望ましいです。言うのは易しいけど、実行するのはかなり難しいですけどね。
私は最初はTOEFLで頑張っていたのですが、90点代前半から伸び悩み、途中でIELTSへ方向転換。最初のIELTSスコアは6.5で目標の7.0まで、たった0.5点。これならすぐにクリアできると思ったのですが甘かった。その0.5点を獲得するのに、半年近くかかった記憶があります。最後は、再採点の制度を利用して最低点をクリア。めっちゃ苦労しました。
私は、さらにGRE/GMATが必要だったのですが、こちらのテストにも大苦戦。欲しいスコアが出せなくて、最後は見切り発車で出願。スコアが悪くてもそこそこ良い大学院に受かったので、スコアが出てなくても出願はありだと思います。振り返ってみると、テストに苦しめられた留学準備でした。
⚡もし万が一、GREのテストまで間に合わなかったら、GREのスコアが必要ない学校に出願する方法もあります。例えば、こちらのサイトでは下記の学校がGREスコアが必要ないと紹介されていました。まだ、考える必要はないと思いますが、Plan Bは持っていたほうがいいので。
🏫出願予定大学リストの作成
秋からはじまる出願シーズンに向けて、出願予定大学のリストを作っておいてくださいね。私は10くらいの大学院を候補として考えていましたが、実際に出願したのは5つ前後でした。私の場合は、大学院ごとのエッセイ執筆もカスタマイズする必要があり大変だったので、そこまで多くの学校に出願できなかった記憶があります。
確実に合格を勝ち取っておきたい学校、ドリーム校といった具合に、ある程度は行きたい学校の優先順位をつけておくと良いと思います。
🗂大学院や奨学金出願の必要書類チェック
出願に必要な必要書類もチェックしておくことをおすすめ。
一般的には、下記の書類が必要だと言われています(参考ページ)。
Grad school application form
Academic transcripts
Statement of purpose or personal statement
References or supporting letters
Grad school test scores
Grad school application fees
どこの大学でも必要になる、大学の成績証明や卒業証明などは、あらかじめ多めに取り寄せておいた方が良いです。
🙋推薦者のリストアップ
多くの大学院や奨学金で推薦者が1-2名必要になるはずなので、頼めそうな推薦者候補を考えておく、できれば依頼しておくのがおすすめ。
出願する学校が増えてくると、推薦者にもそれなりに作業負荷がかかるので、私は推薦者を多めに確保して、学校や奨学金ごとに推薦者に交互にお願いしていきました。私の場合は、4名の推薦者にお願いして、学校や奨学金ごとに、今回の学校はAさんとBさん、他の学校はAさんとCさん、といった具合に、学校にアピールしたいことや、作業負荷を考えながら推薦者にお願いしていきました。
🐣出願エッセイの下書き
専攻にもよるかと思いますが、各校ごとにエッセイ課題があるはずなので、エッセイ課題をリストにしてまとめ、下書きもはじめておくと良いです。
エッセイは、1日や2日では書くのは難しいです。しっかりとした自己分析をもとに、ストーリーを組み立てて、簡潔に無駄なくまとめることが要求されます。これが意外に難しい。特に、自己分析は難しいので、自己分析をはじめながら、エッセイのドラフトを執筆し、他の人に見せて意見をもらうということを繰り返したほうが良いです。
以前のニュースレターでも紹介しましたが、下記のような問いに答えられるぐらい自己分析がすすめば、エッセイの下書きに進むのがおすすめ。
👉詳しくは、こちらの記事が参考になるはず。
📝応募予定奨学金リストの作成と応募
奨学金の募集が本格的にはじまるのは秋から春まで募集が行われます。
🔎 社会人対象の留学用奨学金(91個、複数回の締切があるものは繰り返しカウント)の締切月を個人的に調査したところ、下記のような分布になりました。9月から締切が増えはじめ、3月をピークに、6月あたりまで募集が行われます。
大学院への出願と同時並行で奨学金への出願を行う必要があるので、興味がある奨学金のリストは作成しておくのがおすすめ。私は当時は3つしか知らなかったけど、調べてみると、大学院などの学生ではない、社会人が出願できる奨学金は結構あります。
👉社会人が出願可能な奨学金を紹介しているニュースレターはこちら
年齢や国・専攻に制限があるものも多いので、自分が条件に当てはまるものはすべてピックアップしておいて、出願の負荷や支給内容、併給可否などを考慮しながら応募していくと思います。
例えば、私がチェックしている奨学金の約半数は年齢制限があります。29歳と34歳前後に制限がついているものが多いので要チェックです。
👉年齢制限別の奨学金リストはこちら
実際に多くの奨学金エッセイ課題を見てきた経験からいうと、多くの奨学金エッセイ課題は似ているので、ひとつしっかり作り込んで、そこからカスタマイズして応募していけばいいと思います。ただし、チーヴニング奨学金などいくつかの奨学金は、独自のエッセイ課題が課されるので、注意が必要です。
💰資金集め
奨学金が獲得できれば最高ですが、支給金額が高い奨学金の合格率は1−2%だったりするので、あてにするのはリスクが高いです。
また、奨学金の面接で、「奨学金が獲得できなかったら、留学資金はどう捻出するのか」と聞かれたこともあります。
お金がなくて留学できなかったということにならないように、ぜひ早くから留学資金集めをしてください。
生活コストは上振れすることが多いので、少し多めに準備しておくほうが良いと思います。
留学期間が後半になるにつれ、生活をきりつめているクラスメイトもちらほら見かけました。私も留学生活後半は、学部生が住む寮に住み、弁当を作って、という節約生活をしていました。銀行の貯金額が減っていくのは辛いです。ちなみに、私の留学資金は、奨学金・貯金・退職金と留学中のインターン給与でまかないました。
留学資金について、世間ではどんな感じかを調べてみたら、アメリカの大学院で学ぶ留学生の場合、35%もの方が政府や大学の奨学金やTAなどのお金で賄っているらしいです。こうした方法も模索しておくと良さそうですね。大学のアドミッションに聞けば教えてくれるのでしょうか。
データソース:Institute of International Education. (2023). "International Students' Primary Source of Funding by Academic Level, 1999/00 - 2022/23" Open Doors Report on International Educational Exchange.
🍉まとめ
来年度に留学を目指している方向けに、7月〜9月に重点的に取り組むと良いことについて解説しました。計画していても、計画通りにすすまないのが、留学準備。私を含めて周りを見てきた経験からも、特にテストのスコアメイクで計画が狂う人が多めです。でも、道は必ず拓けるはず。スコアがでないと苦しいですが、頑張ってください!私も、最後はなんとかなりましたから。
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執筆者:みりん (X (twitter), note, ニュースレター)
元英チーヴニング&ロータリー奨学生|留学・奨学金について発信中|技術系|32歳・英語力ゼロで海外赴任|34歳・イギリス大学院留学|35歳・ロンドンでインターン|35歳・アメリカへ交換留学|36歳・アメリカ就職
私がお手伝いできること
👉チーヴニング奨学金情報 - イギリス政府が支援するチーヴニング奨学金のエッセイや面接について詳しく解説。読者の中から複数の方が合格。
👉ロータリー財団奨学金情報 - 世界中の留学に使えるロータリー財団の奨学金エッセイや面接について詳しく解説。190+名の方がご購読、合格者複数。
👉奨学金のエッセイ執筆ノウハウ - 複数奨学金に合格した経験をもとに、奨学金エッセイの書き方について解説。この記事を読めば、多くの奨学金の出願エッセイに対応可能なはず。
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