【レコ記⑲】サブスクリプションはどうか?

 前々回の記事でマーケティングについて長々と書きました。目標再生回数だ無料配信だとか言っている割に、サブスクリプションサービスを使う気はないのかという指摘がありそうだなと思ったので、触れておきたいと思います。(前々回の記事↓)

1.サブスクに手を出すかどうかの検討結果

※以下はオンラインでのマーケティングについてであり、地元で手売りするCDとは別物とお考え下さい。

まず前提として、今回の1stアルバムはいずれ動画という形で全曲無料公開しようとしています。聴きたい人は無料で聴ける状態となると、その音源をサブスクで配信する場合の目的は「少額でも収入を得る」ということになってしまいます。

サブスクで1回再生されたことによる収入は約1円と言われていますので、6曲×目標の2,000回再生されても12,000円。登録料が安い大手配信会社TuneCoreでもアルバムの登録料4,750円かかるので、それを差し引くと7,250円の収益となります。1年間の再生回数が合計4,750回を超える自信があればやらないよりは良さそうといったところでしょうか。自分たちの状況(無名であること)を考えると、金銭面でメリットを出すことは難しそうです。

また、自分たち音楽性、パンクだとかモッズだとかのニッチなコンセプトであることを考えると、2,000人が1回ずつ聴くより、100人が20回ずつ聴いてくれる可能性の方がまだ高いと感じます。また、どんどんCDが売れない時代になっていることは間違いありませんが、そういったジャンルのファンで、地元のライブハウスに足を運ぶような音楽通はまだまだCDを好んでいる実感があります。古臭いやり方ですが、CDを作って売るというやり方が現状ではまだまだ必要だと考えています。

仮にCDの価格を2,000円とし、目標通り2,000人が無料公開の動画を見てくれたとします。そのうちの4人(=0.2%)の人がCDを買ってくれたなら、もう8,000円ですから上に書いたサブスクの収益を上回っています。もちろん、CDを作るのにもお金がかかりますが、だいたい30~40枚売れればトントンになる計算です。これは地元でライブを頑張ってお買い上げいただくしかないですね。

というわけで、一旦はサブスクに手を出さず、CDをライブやオンラインショップで販売する方向で進めたいと思います。まず無料で聴けるようにし、音源を所有したいと思って頂けた方からは(応援の意味を込めて)お金をいただくというのが、これからのスタンダードになるのだはないでしょうか。もちろん、今後サブスクの普及が進んだり、1再生当たりの単価が見直されたりするとまた話は変わって来るとは思います。


今日はなんだか、いやらしいお金の話になってしまいましたが、収益を考えずに作りたいものを作れるのがアマチュアバンドの良いところだと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございます。

サポートいただいた場合、レコーディング資金の足しとし、さらなるクオリティアップに活用させていただきます!