椎谷

つくることは生きること。感じることや思うことをつらつらと。

椎谷

つくることは生きること。感じることや思うことをつらつらと。

最近の記事

自己肯定感が低すぎるまま30年以上生きてしまっているということ。

自己肯定感が低すぎてしんどい。 私は自己肯定感がとんでもなく低い自覚があり、様々な過去のトラウマもあいまって誰かと親密な関係を築くことが難しいと感じている。 (一方的に、私が親密にならないように距離を置いている部分があるのは事実だ。) 自己肯定感にも波があって、それが1番下の時の思考回路は堂々巡りもいいところだ。 例えば、 このままずっとひとりで生きていくだろうし、結婚も出産もしないのであれば生きている価値なんかなくない?→なんで生きてる?→存在ごと消えたい→今、この瞬

    • 直線的で、柔らかい。

      凛とした人がいる。 言葉少なくても、芯の強さと美しさを感じる。 その美しさの源は、信念か。 努力の上に成り立つ自信か。 そんな人は、自分が何者かを知っている。 自分の身の丈を知り、謙虚である。 そして相手を慮り、先のことを考える。 そんな人の纏う空気は、 透明で、 直線的で、 でも柔らかい。 その中のひとつでも、わたしも身に纏えるようになれるだろうか。 #思うこと #感じること

      • 雨のにおい

        突然、雨が降り出した。 静かだった夜が、突然ざざぁと動き出す。 雨のにおいは水のにおい。 雨のにおいは土のにおい。 雨のにおいは生命のにおい。 窓は閉めているのに、雨のにおいで部屋の中がいっぱいになる。 雨のにおいがすると、新緑のみどりがみえる。 とても鮮やかで、生命力あふれるみどりいろ。 真っ暗な部屋の中、ベットに転がりながら目を瞑る。 雨のにおいを感じ、新緑のみどりを見ながら。 #思うこと #感じること

        • かえるところ

          それこそ小学生のときなんか、みんな帰る場所は同じだった。 せいぜい、半径3キロ程度だろう。 徒歩圏内にみんなのおうちがあった。 中学・高校と大きくなるにつれ、少しずつ帰る範囲が広くなっていった。 社会人になって数年、様々な時に人生に関わった人が、いろいろな場所で、いろんな風に生きている。 1人で住んでいたり、2人で住んでいたり。 久しぶりに会って、さよならすると、てんでバラバラの方角へ帰る。 気づけば半径3キロ以内には誰もいない。 数年後、わたしのかえるところはどこ

        自己肯定感が低すぎるまま30年以上生きてしまっているということ。

          藍色の夜

          夜は、まっくろではない。 とても深い、藍色をしている。 この、限りなく黒に近い藍色のなかに、いろんな気配を感じる。 遠くで聞こえる車の音、 猫の鳴き声。 なんとなく、ほやんとした何かの気配。 夜は、いろんな気配がする。 #思うこと #感じること

          藍色の夜

          眠りに落ちる瞬間

          眠りに落ちる瞬間、心と体の真ん中を引っ張られる。 まぶたとおへそに紐がついていて、それをぐいっと引っ張られる。 その紐の延長線上に違う世界への入り口があって、毎日そこを出たり入ったりしている。 出口がわかるように、ちゃんと起きられるように、紐は絶対に切らない。 #思うこと #感じること

          眠りに落ちる瞬間

          軽くて冷たい、冬

          冷たい空気はとても軽い。 寒くて軽くて、冷たい。 かさかさとした、灰色。 澄みきった、あおいろ。 冬の空気。 暖かな空気はぼんやりしている。 輪郭も思考も、形が定まらずにふわふわする。 もったりとした、黄色。 生命力が泉のように湧き出る、ももいろ。 春の空気。 暑い空気は重い。 重くておもくて、歩きながら膝から地面に吸い込まれそうになる。 塩の味がする空。 強い眼差しをもつ、オレンジ色のお日さま。 夏の空気。 そして、私が生まれた秋の空気はいろんなものが混ざっている。

          軽くて冷たい、冬

          感情のかたち

          感情の揺らぎや激しさ、変化なんかは液体によく似ている。 波立ち飛び散り、泡立って、さざなみをたてる。人によって、色や温度や粘度も全て違う。 自分の中の液体をみると、自分の感情を客観視できるから、冷静になれる。 1日の中で1分でもいい、自分の中の液体の音を聴くといい。 自分と向き合うことができるから。 よく考えれば、ヒトの体のほとんどは水分なんだから、当たり前なのかもしれない。 私の中には、大きな海が広がっている。 #思うこと #感じること

          感情のかたち

          たまご焼きと紅しょうが

          小さな頃のはなし。 妹が生まれる頃のはなし。 まだ、おじいちゃんとおばあちゃんが元気で、同じ家に住んでいた頃の話。 私は幼稚園児で、母は妹の出産のため入院していた。 その間、おばあちゃんが毎日ごはんを作ってくれていたんだけど、その日のお昼は何故だかおじいちゃんが作ってくれた。 とっても分厚くて、ふかふかの卵焼きを焼いてくれた。 おじいちゃんは卵焼きの上に細く切った紅生姜をつけてくれた。 私は小さな頃から自家製の梅干しと紅生姜が大好きだったので、ふかふかの卵焼きと、大好

          たまご焼きと紅しょうが

          輪郭がかすむ

          今年の冬は暖かい。 寒いと思って着込むと、汗ばむほどだ。 そんな、暑くてぽーっとしている時の視界は、スリガラスを通したように見える。 じんわりと暑くて、気持ちのよいものではない。 同じように感じているであろう人たちの目にも、スリガラスが入っている。 自分も含めて、そういう人たちの輪郭はぼやけている。 その人のもつ空気や雰囲気を輪郭といっているのだが、確かにぼやけるのだ。 この輪郭がぼやけるのがとてもいやで、そういう時はできるだけ爽やかな空をイメージする。 そうするとか

          輪郭がかすむ

          堂々としたオリオン座の白さ

          空を見上げるのがとても好きだ。 実家にいる時、同じ場所から巡る季節を空に見ていた。 寒い季節はオリオン座を基準に見上げていた。 私がどんな感情で帰ってきても、オリオン座はそこにいた。 オリオン座の存在感のある白さがとても好きだったし、今も好きだ。 堂々としたオリオン座に力を貰っていたことを、帰省して思い出した。 #空気 #思うこと #感じること

          堂々としたオリオン座の白さ

          不透明度5パーセントの群青色の空気

          におい、いろ、ばしょ、ひと。 長い間離れているのに、一瞬で当時のことを思い出す。 練習やトレーニングがしんどくてたまらなかった時は、喉の奥に黄土色の黄砂が吹き荒れているようだった。 悔しさや悲しさで泣いた時、いつも見える景色から色がなくなった。 すっと、色がひく瞬間がある。 我が母校の高校の空気は、不透明度5パーセントの群青色だ。 卒業してして10年近くたつけれど、まだ群青色でよかったと、心から思った。 #空気 #思うこと #感じること

          不透明度5パーセントの群青色の空気

          ペパーミントスカイ

          空がとても青くて、高くて遠かった。 思いきり鼻から吸った元旦の空気は、私の体の中をすごいスピードで走っていった。 空気が通ったあとの体の中は、やけにひんやりとしてペパーミントの匂いがした。 空が出す、ペパーミントの匂いがとても好きなんだと気付いた。 #空気 #思うこと #感じること

          ペパーミントスカイ

          新年のにおい

          新年の空気ってのは、なんだか特別な気がする。 冷たくて、清くて鋭くて、尖っている。 これが背筋が伸びる空気なのかもしれない。 私は、空気の温度や色、匂い、粘度、触り心地や形でその場を感じることが多い。 今年はそれを、できるだけ残そうと思う。 誰のためではなく、私のためなんだけども、感じているだけではいけない気がするのだ。 感覚を、残したい。 感覚のかけらの積み重ねが、生きているということだと思うから。 始まったばかりの今年を、悔いなく生きれますように。 #空気 #思

          新年のにおい

          肺の中の空気の温度

          ものすごく心が動いた時に、肺の中身が冷たい、澄んだ空気に入れ替わるように感じる。 その空気を肺いっぱいに吸い込むと、喉から気管を通る時もとても気持ちよくて、いつまでも吸い込んでいたくなる。 一瞬も逃したくない。 一滴もこぼしたくない。 その冷たい空気は私の肺を満たし、肺を通して全身に行き渡る。 #空気 #思うこと #感じること

          肺の中の空気の温度