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新聞の史跡めぐり

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現在販売されている形態の新聞(日刊紙)は、1870年横浜で生まれました。 日本の新聞社は日本新聞協会非加盟社等を含むと100社以上あり、新聞の総発行部数は世界一。 現在まで150…
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日本最古の地方紙が手本に⁉「郵便報知新聞」の歴史をたどる

日本最古の地方紙が手本に⁉「郵便報知新聞」の歴史をたどる

「スポーツ報知」は、今やスポーツ紙として日刊スポーツ、スポーツニッポンと同じく全国で知られている。前身の「郵便報知新聞」は、出来て間もない郵便を使って全国から情報を集め、さらに日本最古の地方紙が創刊の際の手本にされていたのはご存じだろうか。そんな報知新聞社が2022年6月10日で創刊150年を迎えた。文明開化が盛り上がる最中にできた「郵便報知新聞」の歴史と最古の地方紙の関連をたどる。

郵便報知新

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日本最古の地方紙をたずねて

日本最古の地方紙をたずねて

最初に
 明治維新からしばらくして日本の近代化を進めるべく、新橋-横浜間の鉄道開通や郵便制度の開始など、人々の経済活動に必要な基盤が整備された時期、山梨県の甲府では現存する最古の地方紙「峡中新聞」が誕生した。1872(明治5)年の7月1日に創刊した新聞は、2022(令和4)年で創刊150年を迎える。これは日本で現存する地方紙として最も古い。その歴史と発祥の地をたずねるために当地へ向かった。

峡中

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読売新聞と銀座〜波乱万丈の時代を見てきた魂のふるさとを訪ねる〜

読売新聞と銀座〜波乱万丈の時代を見てきた魂のふるさとを訪ねる〜

虎ノ門から銀座へ移転 読売新聞は、1874年(明治7年)に子安峻氏によって虎ノ門で創刊しました。識字率が高くなかった当時、大衆に向けて読みやすいように漢字にふりがなを施し、平易な新聞として人気を呼びました。
3年後に銀座一丁目に移転、1923年(大正12年)8月に銀座二丁目(現:マロニエゲート銀座)に移転しました。移転から1ヶ月後の9月1日に関東大震災が発生しています。その際、本社屋は火災の被

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有楽町発、朝日新聞の発信地を訪ねる

有楽町発、朝日新聞の発信地を訪ねる

朝日新聞の発信は有楽町から 朝日新聞社が以前は有楽町にあったのをご存知だったでしょうか?先日、朝日新聞社が有楽町に本社屋があったことを記した記念碑を訪ねました。現地へは地下鉄で向かいました。有楽町とありますが、最寄り駅は銀座駅でC4出口すぐ(現在閉鎖中の為C5が最寄り)。訪ねたきっかけは、年末に書いた『新聞(紙)を読まない人が「新聞発祥の地」めぐりをしてみた』で新聞の史跡に興味を持ったからです。。

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