
2年半分のバックオフィスにかける想い
ちょうど去年の今頃、前職で一緒にバックオフィスとして働いていたメンバーの採用が決まった。
個人的に、彼女とはいずれまた一緒に働きたいと思っていて、LAPRASのバックオフィスを増やそうとし始めた時、1番最初に頭に浮かんだのが彼女だった。彼女は、私が必要としている人材として完璧なペルソナだった。しかし、口説いている時は彼女も転職したばかりでもあり、すぐ転職は難しそうだった。優秀な人材はすぐ採用出来るはずがない、それはそうだ。だからこそ、もともとプライベートで遊ぶ仲ではあったので、会うたびに、こりずに、「また、いつか一緒に働きたいな」といつも伝えていた。
そんな、ずっと口説いていたメンバーの採用が決まった。LAPRASを選んでくれたことも、また私と働くことを選んでくれたことも嬉しくて、嬉しくて、友達としても本当嬉しくて。これから、バックオフィスを拡大していきたいな、どんな風に拡大していこうか、そんな気持ちでいっぱいだった。
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しかし、そんなにうまくいかないのがスタートアップ
なんと、彼女の旦那さんのニューヨークへの転勤が決まったのである。
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だけど、そこで簡単に転ばないのも、スタートアップ
なんと、驚くべきことに、彼女は今もLAPRASで働いているのである。
それは、彼女がニューヨークへ渡航するまでに、業務をなるべくリモートでも出来るような形に変えたからだ。下記の Wantedly Feed を見て頂くと分かると思うが、様々な部分での効率化を進めた。今では、逆にニューヨークとの時差を利用して、作業とレビューを効率良くやっていたりもする。
当時、私が代表の島田に「彼女がニューヨークへ行っても、変わらず働いてもらっても良いか?」と相談したところ「いいんじゃない?」と言われたのを思い出す。私は島田のそういうところを本当に尊敬している。頭ごなしに否定することなく、まずは小さく実行して改善を続ける。そんな LAPRAS のカルチャー「 LEAN に実行する」の源泉が、代表の島田だ。
スタートアップにとって変化はつきもの。毎日何かしらの変化がある。その変化には挑むべきだと、私は思う。「やってみよう。一度入社したメンバーに続けてもらうために、会社が変わる部分があってもいいのでは?」そんな LAPRAS のカルチャー「推測より計測」的な考え方を許してくれた、会社のメンバーが、本当に、好きだ。個人的には、このエピソードはいかにもLAPRASらしいエピソードだなあと思っているし、この会社を誇りに思うエピソードでもある。
2年半分のバックオフィスにかける想い
とはいえ、2019年4月には、LAPRAS をリリースし、2019年10月には、LAPRAS Freelance をリリースし、事業は順調に拡大している。顧客も、去年の今頃に比べると倍増しており、2人でやれてはいるが…そろそろバックオフィスも新たなフェーズへ行くために新しい仲間が欲しい…そんな気持ちから、本格的に募集を始めたのが先月である。
そのため、今回の note は完全に採用目的である。本当はもっとシンプルに採用要件だけ書いて終わりにしようと思っていたのだが、書いてるうちに文字数があれよあれよと増え、こんな感じになってしまった。(どんな感じ?)折角なので、LAPRASの管理部門に興味を持っていただいている方向けに、LAPRASのバックオフィスとしてジョインしてから約2年半分のバックオフィスにかける、個人的な想いをお伝えできればと思う。
私が思う、バックオフィスのミッション
"従来のようにオペレーション業務に終始するのではなく、テクノロジーを駆使して自動化・効率化を進め、事業のスケールに貢献する"
一般的に考えられるバックオフィスの業務は、法人運営上必要とされる"タスク"であることが多く、もちろんそれ自体は重要な業務ではあるが、残念ながら事業のスケールに対して貢献出来るような業務ばかりではない。自分の業務を振り返ってみても、もちろんやらなければ法人運営上問題が起きてしまうような重要な業務ばかりであることは間違いないのだけど、事業の直接的な売上に繋がっている感覚は少ない。また、プロダクトに関わっていると思える感覚も薄い。コンプラを担当している関係上、開発のイシューを見てコメントしたり、プロダクトの仕様にコメントしたりはするが、実際作っている訳ではないからかもしれない。一般的にはコストセンターとも言われてしまうことが多い、バックオフィス。そんなことは自分が1番分かっている。業務の性質上、しょうがない部分も多いのも事実だ。
だからこそ、そういった法人運営上必要な"タスク"である業務は、出来る限りテクノロジーで代替し、事業のスケールに貢献する業務をバックオフィスとしての視点から進めて行くことが必要だと、強く思っている。特に最近では便利な SaaS も多く、上手く導入することで大分業務が効率化出来る。また、少しプログラミングの勉強をすれば簡単な Slack Bot の作成も出来るし、Google Apps Script は便利だ。そういったテクノロジーを上手く活用して、組織の目的である事業のスケールへの貢献に集中する。
LAPRASのバックオフィスは、そんなミッションに共感したメンバーと働けたらいいなと思っている。
私が思う、バックオフィスとしてのアクションアジェンダ
"適切なリスク評価を行い、業務を取捨選択し、職業倫理を持って業務を遂行する"
バックオフィスは、会社の最後の砦であるからこそ、一つ一つの物事に対して適切なリスク評価を行えなければならない。なぜならば、バックオフィスのその判断が、会社の大きなリスクに繋がる可能性があるからである。そのため、自分の経験だけで判断するのではなく、適切なタイミングで専門家の意見を取り入れられることも重要である。一見当たり前だが、そういった当たり前を、しっかりアクションアジェンダとして持っておきたい。
また、リスク評価はフェーズごとに必要とする度合いが異なる。現状の組織のフェーズにあったリスク評価をし、自身の業務の取捨選択をすべきであると思う。ここで言うリスクというのは、会社にクリティカルに降りかかる問題といった意味のリスクだけではない。例えば、初期から会社の制度を整えたり、管理部門のプロセスをしっかりすることは素晴らしいことではある。でも、フェーズごとに必要とされるレベルはあると思うので、スケールに対応出来る設計にはしておいて、初期からなんでもキッチリやりすぎない、という判断が出来ることもリスク評価と言えるのではないかと、私は思う。そういった、様々な意味を含んだリスク評価を適切にするためには、業務に対する職業倫理が必要とされる。なぜならば、本人の職業倫理がないと、そもそもが成り立たないからだ。
そのような倫理観をしっかり持ったメンバーと、上でも下でもなく、横で同じ方向を向いて働きたいと私は思う。そもそもホラクラシーはそういった組織形態だと思う。そういったメンバーとだったら、何か問題が起きたときでも、責任を押し付け合うのではなく、共に最善の解決策を見つけられるんじゃないかと思っている。
まとめ
よく Twitter では、バックオフィスに対して思っていることをツイートしているのだけど、改めて自分の考えを言語化すると、思考が整理されて良かった。今回まとめたミッションやアクションアジェンダは、大体今までのツイートが元ネタだったりする。日常で小まめに言語化しておくと、こういう時に役立つので、今後もツイッター業務はしっかりとやらねば。(決して、サボっている訳ではないという社内向けアピール)
管理部門の業務は、法人運営上必要な"タスク"が多いよね。それはそれで重要な業務ではあるんだけど、やっぱりその比率はなるべく下げて、事業のスケールに貢献する業務の比率を上げていくべきだと思うなー。個人的に、そういう意識のメンバーと働きたい。
— Miku Nozaki, LAPRAS Inc. (@mikupaccho) November 5, 2019
初期から会社の制度を整えたり、管理部門のプロセスをしっかりすることはとても素晴らしいことなんだけど、フェーズ毎に必要とされるレベルはあると思っているので、スケールした時に対応出来る設計にはしておいて、初期から何でもかんでもキッチリやり過ぎないほうが良いのでは?と思う。
— Miku Nozaki, LAPRAS Inc. (@mikupaccho) September 27, 2019
管理部門は相談しやすさ重要だよね。怒られるかも、否定されてるかもって思われて相談されずに後から問題になることもあるから。頭ごなしに却下するんじゃなくて、なるべくみんなに寄り添って、出来る範囲で要望を可能にしていきたい。
— Miku Nozaki, LAPRAS Inc. (@mikupaccho) January 22, 2019
バックオフィスというポジションは、一見オペレーション業務だけのポジションに見えるが、工夫次第でいくらでも面白いものにも出来るし、いくらでも幅を広げることの出来るポジションであると思っている。意外と自分の当たり前だと思っていたことが、相手にとっては新しい視点だったりする。
何か挑戦したいと思っているバックオフィスの方がいたら、ぜひ社内の新規事業の立ち上げとかに挑戦してみてほしいと思う。私は LAPRAS Freelance の立ち上げに参加させてもらってとても楽しかったし、勉強になった。
こんなところに面白さを感じで、約2年半、私は LAPRAS でバックオフィスを続けて来れたのだと思う。そしてこれからも頑張っていくのだと思う。
終わりに
もし、こんな LAPRAS のバックオフィスに共感してくれた方がいたら、ぜひ採用目的でなくとも、お声がけしてくれるととても嬉しいです。また、一緒に働きたいと思ってくださる方がいらしたら、ぜひこちらの Wantedly からよろしくお願いします。お会いできることを心より楽しみにしています。
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