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三國の著作の表紙にはいつも猫がいます

「忍びのかすていら」(白泉社招き猫文庫 装画:中川学さん)
 舞台は徳川家康が亡くなって2年後の江戸。すご腕の元伊賀忍者橘清十郎は、砂糖の甘味にとりつかれ、菓子作りに熱中する日々を送っていた。悩み多き少年竹千代(のちの家光)に懐かれる一方、存在さえ知らされていなかった娘と同居する羽目に。『スイーツ忍び』の活躍やいかに!

「学園ゴーストバスターズ」「学園ゴーストバスターズ 夏のおもいで」(小学館文庫キャラブン! 装画:トミイマサコさん)
 舞台は三國が現在住んでいる徳島県西部の町。へたれな恭夜とオトコマエな冴子は、代々霊を成仏させるのが役目の家の生まれ。中学生コンビが霊と一緒に心残りを晴らす、ほっこりホロリの物語。黒猫の名前は十兵衛。「学園ゴーストバスターズ」のおまけ短編『余話 朝ご飯』では主役をつとめる。

「心花堂手習ごよみ」(ハルキ文庫 装画:丹地陽子さん)
 舞台は幕末に近い江戸。伯母が病で倒れたため、初瀬は旗本の奥祐筆を辞めて女の子ばかりが通う寺子屋『女筆指南心花堂』を継ぐことに。慣れない寺子屋の師匠という仕事にとまどう初瀬。ある日大店の娘を叱ったことがきっかけで生徒が去り、たった4人になってしまう。しかし、まわりの人々に支えられ、生徒たちの信頼を取り戻し心を通わせていく。そして初瀬をめぐる恋の行方は?生徒たちのガールズトークが楽しい江戸の女子校物語。時代小説初心者にもオススメ。キジトラ猫の名前は大吉。丹地さんが装画を描いてくださるのに、猫を登場させておけばよかったと後悔していたところ、ページ数の関係で加筆をすることに。「初瀬が子猫を拾うシーンを書きたいのですが」「初瀬の優しさを表すエピソードとして良いと思います」(やった!うれしー!)ということで大吉の登場となりました。

「黒猫の夜におやすみ 神戸元町レンタルキャット事件帖」(双葉文庫 装画:toi8さん)
 舞台は神戸元町。保護猫の里親探しを目的としたレンタルキャット店を営む千早は、ある日行き倒れの黒猫を拾う。だがナイトと名付けたその猫は、記憶喪失の猫又(しかもイケメン)だった。レンタルキャット先の話を猫たちから聞いたナイトと千早は、行きがかり上トラブルを解決することに。個性的な猫と人が織りなすハートウォーミングストーリー。保護猫が自分の居場所を見つける話でもあります。表紙の黒いセーターを着たイケメンさんが人型になったナイトです。

(デビュー作の「かおばな憑依帖」の表紙にも猫又がいるのですが、こちらについては受賞エピソードとからめてまたの機会に…)

#創作  #著作  #猫

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