夫と出会って3周年。あの日の君を思い出す

夫とは、ちょうど今から3年前の12月26日に出会った。彼との出会いは、合コン屋スタッフとして初仕事のイベントだ。

当時お世話になっていた街コン会社の社長が、病院で参加者を呼びかけていたら医者に「こいつならいますよ」と差し出されたのが、夫だ。

なお、このイベントには社長も最初だけ顔を出してくれた。

社長は、合コンが盛り上がるまで様子を見届け、その後「じゃ、帰りますね」とさわやかな笑顔で会場を後にした。

「なんですか、あのイケメンは！」と他の参加女性が驚くなか、「いや、彼は既婚者子持ちだから」と私。去り際が爽やかな社長は、いつも良いところを全部持って行ってしまうのである。スタッフだというのに、憎いよのう。お主。

合コンイベントにて、夫への第一印象は「うわ、若っ」。

彼が連れてきた職場の後輩は、ちょうど劇団EXILEにいそうな風貌のイケメン。

なお、この会には他にも妻夫木聡と成田凌を足して2で割ったようなイケメン、国立大を首席で卒業したらしいイケメンなどなどハイスペック揃い。女性達は、「名古屋の男子クォリティ、やっぱり凄い！みんなイケメンばっかり！」と目がキラキラ。

しかし、私ときたらスタッフという立場だったこともあり「みんなに楽しんでもらわなきゃ。私が盛り上げなければ」と頭がいっぱいだった。

いつもならイケメンやハイスペック男子がいればがっつくものの、この時ばかりは心ここにあらずだったのである。

そんな中、お笑い芸人とゴリラを足して2で割ったような風貌の男性が私のサポートをしようと奮闘してくれたのである。彼は少しモジモジと恥ずかしそう。…もしかして、私に気がある？まさかね。

合コンイベントは無事終了し、私は「誰かいい人いた？」と参加者女性たちにたずねた。

「みんな、凄いカッコよかったー！でも、社長がダントツでイケメンでした」「いや、あの若い男の子すごいカッコいいし性格もいいし」

よしよし。みんな喜んでくれた。満足気味の中、「みくさんは誰がよかった？」とたずねられ「うーん。Kさんかな」と答えた。

「えー！Kさんってお笑い芸人みたいな人ー！」とみんなが大ウケする中、「いや、彼は私のサポートしてくれたんだよ！」と答える私。そんなことをワチャワチャしていたら、Kさんから「今日はどうもありがとう。もしよかったら、一緒にスターウォーズ見に行かない？」とメールが届いた。

実は合コンにて「私、今度スターウォーズ観に行きたいなぁ」と、大して思ってもいない癖に答えていたのである。彼はそれを覚えていて、誘ってみようと思ったそうだ。

このメールが届いてすぐに、私たちは初デートの約束をした。待ち合わせには、不安そうな顔をした男が私を見るなりオロオロしていた。「緊張してるの？」と声をかけると、キョロキョロする彼。

スターウォーズがはじまるなり「わぁ、緊張するなぁ」と隣で嬉しそうに話す彼をみて、なんて可愛い人なんだと萌えちゃいました36歳のアタシ。

夫と出会ってから、3年が経とうとしています。

彼はもう、私をみて緊張することはありません。今は、コタツに寝そべり私の体を両足で挟み爆睡しています。

「おい！何をやってるんだ！戦争が起きたらどうするんだ！」と、たまに訳のわからない寝言を言ったりもします。結婚してから日々驚きと発見の連続ですが、飽きません。

ドキドキは一過性のものですが、その先には安らぎや癒しが待っているのかもしれません。

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