母が亡くなってから2週間経ちましたが

母が亡くなって少し経つが、結構じわじわ来るものがある。と言っても思い出して涙を流すほどの事まではないけど。
今だから言うけど、母の事を好きか嫌いかと言うと、正直あまり好きではなかった。
特に父が亡くなって以降は、その「何も出来なさ」「何も知らなさ」に唖然としたものだ。
母は完全に父に依存して生きてきた人だった。
勿論、85歳過ぎで、認知症初期の後期高齢者、という事を踏まえたうえでだ。
何度か、「人間的に否定したい」とさえ思った。
流石にそれは思いとどまったけど。
そんな母だったけど、幼少の頃からの何気ない言葉や、挙動などを思い出したりする。
あまり深く思い出そうとすると悲しみが訪れそうなのでそれはやめておくし、今後もするつもりはない。
また、「生前もっと優しくしてあげてれば」と言う後悔もあまりない。
それは「分かって」いたつもりだから。
前にも書いたけど、お父さん子だった私は父との思い出の方が深かったはずだった。
勿論、父とのやりとりも鮮明に覚えていることはある。
しかし、2年前の死後、あまりじわじわと来るものはなかったりする。それは、亡くなる1ヶ月位前からあまり私の事を認識しなくなっていた、という事が大きい。
これらの感情は、自称「徹底した合理主義者」の私にはあまり理解できない範疇のことだ。
教師は「優等生より出来の悪い子」の方が記憶に残っている、と言うのと同じ理屈なのか。ちょっと違うか。
まあいい。
生前のことにあまり後悔はない、と書いたけど、それでもやはり最後に、施設の母の部屋で、私と兄と母の3人で、弁当でもいいからお昼を一緒に食べる、と言う約束というか予定を遂行できなかったのは心残りだ。

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