初めてお仕事をした時の話

以前書いたデビューのきっかけ話が思ったより好評で嬉しい限りです。
本人が書いているのでよりリアルに伝えられたのが良かったんでしょうか。
それに気をよくして今度はデビュー作の撮影のことを書こうかと思います。

デビュー作が発売したのは2017年6月1日ですが、
撮影があったのは2017年4月2日のこと。
日付けまでよく覚えているのはその前日から割と色々あったから。笑

翌日撮影が控えていたにも関わらず、割と余裕をかましていた生田は撮影の前日は明るいうちから友達2人とかき氷を食べに行ったり、イベントに行ったりしていました。
夕飯前、ちょっと時間が出来たのでお茶をすることに。夕飯にはローストビーフ丼を食べようか〜と話をしていたその時でした。
会長さんからのLINEです。
『明日の台本と香盤が届いたので目を通して置いてくださいねー』
友達2人にも明日は撮影なんだと話をしていたので、意気揚々とPDFファイルを開く。
ひと通り目を通したところで、そろそろ夕飯時、ローストビーフ丼を食べにそろそろ移動しようかと話始めた頃、
あれ、、、なんか気持ち悪い、、、。
お腹減ってたし、減りすぎてしまったのかな、、？
とりあえず気持ち悪いけどローストビーフ丼を食べに行かなきゃと店に向かうのだけど、
どうも食べられるような体調じゃない。。
気持ち悪いし、貧血っぽくて立ってられない。
友人達に支えられながらとりあえず店前の待合椅子に座らせてもらう。
心配する友人達。
ごめん、ごめんよ。ローストビーフ丼を笑顔で食べるはずがこんな事になるとは。
私が1番びっくりしている。
さっきまでの楽しかった昼間を返してくれ。
そもそもなんでこんな事になったんだろうか。
必死に思い返してみる。
変なものも食べてないし、かき氷を食べ過ぎたわけでもない、、、
となると、、、原因はあの台本しかない。
無意識のうちに明日の撮影がプレッシャーになっていたらしい。
確かに今まで色んな作品も見てたし、明日はついに憧れていた職業になる瞬間。
それはそれは上手くやらねばと意気込んではいましたよ。
でもそんなに自分を追い込んでいたとは、、笑

もう自力で帰れる状態でもなかった為、急遽会長さんに連絡して迎えにきて貰うことになる。
会長さん、あの日はエチケット袋があったとはいえ車で吐いてごめんなさい。
でもね、「大丈夫？」とか心配してた会長さんも理由を知ったら、
「この業界長いけどそんなの初めてだよー 笑」と大爆笑。
こちとら笑い事じゃないぞーー！！笑

無事家に着いても眠れなくて、盛大に吐き散らかしたりして結局深夜眠りにつく。
翌日現場が遠い関係で5時起きとかだった気がするけど多分3時間も寝られたかな？
寝てないのに眠くない不思議な状態で現場に入る。
現場はたくさんのスタッフさんが準備を進めてくれていて、
みんな優しく気を使ってくれて、
生まれて初めて姫待遇された。 
でも、寝不足だからなのかそんなに体調が優れない。
気持ちだけで乗り切ってる感じ。
しかもご飯が食べられない。
ずっと気持ち悪くてグロッキーだった。
美味しそうなお弁当もあったのに残念。
食べられないけど糖分は取りたかった生田はその日1日、唯一現場にあった糖分であるスティックシュガーを舐めながら乗り切りました。笑
その後、優れない生田の為に会長さんが、私のお友達であるキャバリアのキャバちゃんを現場に連れてきてくれまして、、、(会長さんが飼ってるワンちゃんです。私、動物好きなのです。)
あの時は本当に嬉しかったな…（嬉泣）

当の撮影はどうだったかと言うと、
正直、ほぼ記憶がない。
インタビューのお仕事で初絡みはどうでしたか？とか聞かれるけど、記憶がないのでちゃんと答えられない。笑
唯一覚えてるのは背面座位みたいな体勢でカメラに向かって男優さんにお股開かれて「見せてごらん？」ってされた時。
カメラはもちろん、照明やらたくさんのスタッフさんに向かって股開いてる自分が滑稽で、なかなかに恥ずかしかった。笑

とりあえず、犬と砂糖と優しいスタッフさん達のおかげで、無事にデビュー作を撮り終えることが出来ました。
今となっては笑い話だけど、もう絶対あの日には戻りたくないーーー！笑
あ、今はちゃんと美味しく現場でお弁当が食べられるようになりましたよ！少しは成長しました！笑