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プラチナ素材の結婚指輪のルーツと魅力について|デザインもご紹介


結婚指輪と聞くと、美しく輝くプラチナの結婚指輪をイメージされる方も中には多いのではないでしょうか。

結婚指輪に限らず、プラチナの素材は様々なジュエリーに用いられており、少し黄味がかった日本人の肌色に存在感を与えてくれます。

今回はプラチナが持つ魅力や、婚約指輪や結婚指輪にプラチナを使われるようになったルーツをご紹介していきたいと思います。


1.プラチナとは


よく耳にする「プラチナ」とはどんな素材なのか。
金は、中国やロシアなど様々な国から産出されていますが、プラチナは、南アフリカ共和国などの限られた地域でしか産出されません。1トンの原鉱石からわずか3グラムしか取れない、とても希少性が高い素材です。

また、精錬作業も他の金属よりも長い時間と手間がかかるため、他の金属に比べると高価な素材となっています。

ジュエリーとして使用されるプラチナは、「Pt950・Pt900・Pt850」などいくつか種類があります。
この数字は、プラチナ以外の金属がどのくらいの割合で配合されているかを示しているのです。

プラチナの素材に限らずゴールド系の素材でも、純金のままでは金属が柔らかいため、ジュエリーには適していません。パラジウムなど他の金属を混ぜ合わせることによって、強度を保っています。

・Pt950  プラチナの純度が95%
・Pt900  プラチナの純度が90%
・Pt850  プラチナの純度が85%


最低でも純度が85%のPt850以上でなければプラチナジュエリーとは、認められていません。

鶴では、次の4色の中からお好みの地金をお選びすることができます。

・プラチナ
・ホワイトゴールド
・イエローゴールド
・ピンクゴールド


プラチナはPt900、ゴールド系は全てK18でご用意しております。ご希望に応じてPt950もお選びいただけます。

では、いつから婚約指輪や結婚指輪にプラチナが用いられるようになったのか、そのルーツについてご紹介します。

2.結婚指輪にプラチナが使われるようになった理由


19世紀頃に純白のウェディングドレスの習慣が定着したことによって、白い貴金属の需要が一気に高まり、プラチナがジュエリーとして注目を浴びるようになります。

変色せず、白く輝き続けるプラチナは「天国の貴金属」と賞賛され、20世紀に入ると婚約・結婚指輪にふさわしいとされる貴金属となったのです。


日本で特に好まれるようになったきっかけは、上皇后美智子妃がご婚儀の際にプラチナとダイヤモンドで作られたティアラを着用されたことによって一気に人気が広がったという説もあります。

3.プラチナの魅力


では、プラチナには一体どんな魅力があるのか、3つに分けてご紹介いたします。

① デザイン性

プラチナの素材には柔軟性があるため、他の金属に比べると細やかで繊細な加工に向いているといえます。そのため、多くのブランドで様々なデザインのジュエリーや結婚指輪を取り扱っており、バリエーションも豊富です。

② どんな色でも合わせやすい

少し青みがかった白い肌の方にはスッと溶け込むような印象で、小麦色の肌の方には白く輝く指輪の存在感を感じさせてくれます。どちらの肌色でも手元を美しく魅せてくれます

また、プラチナはトレンドに左右されず、カジュアルなお洋服やフォーマルなお洋服でも馴染みやすく、上品でさりげない印象のため、場面を選ばず毎日身につけることができます。

③ 変色しない

先程少しご紹介しましたが、プラチナやゴールド系のジュエリーには他の金属を混ぜ合わせて作っています。ゴールド系には銀や銅を含んでいるため、温泉等で銅が硫黄に反応し硫化が起きて変色することがあるので、温泉やプールに入る際には外すことをおすすめしています。

一方で、プラチナはパラジウムなどを混ぜて合わせて作っており、プラチナは酸にもアルカリにも強く温泉やプールでの着脱はしなくても問題ありません。プラチナは変質・変色しにくく何十年たっても変わらない美しいお色が魅力です。

4.鶴で制作したプラチナ素材の結婚指輪の紹介


ここでは実際に、過去に鶴で制作したプラチナのリングのご紹介をさせていただきます。
おふたりの今後の結婚指輪選びの参考にしていただければと思います。

プラチナのギメルリング



2本のリングが中心で重なり合う、ギメルリングの結婚指輪。プラチナ1色でお仕立てするとスッキリとした印象に。

どちらもツヤツヤになるまで磨き上げる「鏡面仕上げ」と「錆」のテクスチャーの組み合わせでお仕立てしました。錆は金槌の表面をあえて錆させ、リングに押し付けながら表情を作っています。

ギメルリングの詳細はこちら
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鎚目ならしの結婚指輪



平らな面の金槌で真っ直ぐに打ち込む「鎚目ならし」。クラフト感を感じられつつ、プラチナで作ることで洗練された印象に。

平打ちのリングとの相性がとても良く、指輪の幅に対していっぱいに面を作ることができ、光が指すとキラッと大胆に輝きます。

鎚目ならしの結婚指輪の詳細はこちら
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ミルグレインの結婚指輪




プラチナのお色で結婚指輪らしさを大切にしながらも、両端に小さなミルグレインを施すことで、アンティークな印象に。

ストレートのフォルムにすることでお手元をすっきりと綺麗に魅せてくれます。

ミルグレインの結婚指輪の詳細はこちら
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5.まとめ


今回はプラチナの結婚指輪の魅力についてお話しさせていただきました。
最後に内容のまとめを記載いたします。

・プラチナは他の金属に比べて希少性が高く、時間や手間がかかることから高価であること

・プラチナは柔軟性のある金属で、繊細なデザインも表現しやすい

・どんな色でも合わせやすい

・シーン問わず、日常的に身につけることができる

・変色に強く、いつまでも変わらない美しさをもつ


鶴では、お好みやライフスタイルを伺いながら、おふたりだけの特別な結婚指輪を作りのお手伝いをさせていただきます。

イメージが固まっていなくても、経験豊富なプランナーが寄り添いじっくりとデザインを決めることができますので、お気軽にアトリエにいらしてくださいね!




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