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【遺稿シリーズ】白樺の雨垂れ

みこちゃん家の植木鉢から、某文豪の未発表の遺稿が見つかったので掲載しました
(゜0゜)

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白樺のまだその白樺が、柔らかくもすくすくと芽を出しているときだった。
いずれ大きな木になるのだろうな、そう思いながら通り過ぎようと思った時に、いきなり雨が降ってきた。

軽井沢はいきなり雨が降る。
白樺は、雨に打たれて流れるように首を傾け、そしてゆっくりと地面から離れた。

雨傘を開いたまま脇において、自分はそれをそっと掬った。

二度三度なでるようにして泥を落して、天井から雨が降りしきる中、地面にそれを戻した。

ふと気がつくと雨はやんでいて、そこが白樺に囲まれた場所であったことに気がついたのであった。
柔らかな朝日の中で、白樺の木の木漏れ日の中から暖かい太陽が自分を照らしていた。

またここに来よう。
いつまでも来よう。
そんな白樺の、自分だけの場所ができた朝だった。

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嘘ですみこちゃんのオリジナルでしたー(^-^)
第十回目は! 武者小路実篤でしたー

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