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【避けては通れない?!】国際恋愛~食べ物問題ペスカタリアン編~

こんにちは、Mikoです!

みなさん「ペスカタリアン」って聞いた事ありますか?
ざっくり言うと、「肉は食べず、魚介、豆類、野菜などを食べる食生活のスタイル」です。
今回はあるペスカタリアンの方とデートした時の体験談をお話します。


マッチングアプリで彼氏を探していた頃、外国人の場合は特にプロフィールで注意して見ている項目がありました。

食べ物に関する特筆事項です。

アレルギーはもちろん、世界には色々な宗教や食生活スタイルがあるので、食べ物においても厳守すべきルールを持っている場合があるからです。

私はアレルギーも無く、何でも食べます。野菜も大好きですが、かなりの高頻度でお肉やお魚、卵などの動物性食品も摂る方です。
そして私の場合「食事=楽しみ」なので、一緒に食を楽しめる相手を選ぶというのが結構重要ポイント。ベジタリアンやヴィーガンの方はお付き合いを続ける自身がないので、初めから選ばない様にしていました。そんなある日、見慣れない言葉が出てきました。

「ペスカタリアン」

なにこれ…?と思って調べてみました。

「ふむふむ、お肉は食べないけど、魚介は大丈夫なんだ…。じゃあイケるかもしれないな。」

そんな風に思ってイイねしてみたら、彼とマッチング!
プロフィールも良い感じだし、良い人そう。しばらくメッセージのやりとりをして、カフェで初めてのデートをする事になりました。

そう、その時の私は「私の食に対しての執着」を甘く見ていました…。

カフェで待ち合わせ

とりあえず実際会わないとどんな人かもわからないし、今深く考えてもしょうがない!と思い、会ってみる事にしました。

彼「こんにちは、初めまして!」

私「こんにちは~、こちらこそ初めまして~。」

マッチングアプリで初めて出会った人と会う日はいつも毎回緊張する。会った印象は、話も面白いし清潔感もあって、なんか良さそうな人。あれこれ話していい感じに緊張が溶けてきた頃、ペスカタリアンについてちょっと聞いて見ました。

私「ねぇ、どうしてペスカタリアンやってるの?」

すると彼は快く答えてくれました。

彼「想像してみて。もし食べる物を自分で獲って生きる世界だとしたら。
僕は牛を倒す事もできないし、豚も多分獲れない。鶏すら獲って殺す事はできないだろう…。でも魚や貝や野菜ならなんとか採って食べる事はできると思う。
自分が殺せないないものを他人に殺させて食べる事をしたくないんだ。」

ふむふむ、なるほど…。

食生活を制限している人は往々にして確固たる信念を持っている。彼の場合は特にアレルギーとか宗教という訳ではないらしい。

彼「あ、でも一緒に食事する相手が同じテーブルで肉食べたとしても、そこは全然問題ないから気にしないで食べてもらって大丈夫!(ニコッ)」

私「へぇ、そうなんだね!(ホッ)」

実はお肉大好きな私。定食屋さんに行くと必ずと言っていいほど唐揚げ定食を頼みます。なんなら唐揚げの数も増やします。
魚も野菜好きだけど、未来の彼との食卓で、ずっと肉無しの人生は耐えられるかな…って正直ちょっと心配でした。でもこうして、「相手が食べてても気にしない」と言ってくれているのは、かなりの安心材料でした。

お肉食べたくなったら自由に食べられる訳だし、単に彼が食べないだけって事じゃん!じゃあ全然大丈夫!(わーい♪)

そう思って、彼とのデートを続けてみようと思いました。彼のその言葉を信じて…。

インドカレー屋での悲劇

初めてのデートはカフェだけで解散し、2度目の彼とのデートでインドカレーを食べに行きました。それが初めての彼との食事。
私はインド料理が好きだし普段あまり外食しないので、楽しみにしていました。私の大好物はお馴染み「バターチキンカレー」。あの甘さとコクのあるまろやかな味、たまりませんよね~♪

彼はお肉食べないけど、「相手が食べている分には問題ない」と言っていたし、今日はバターチキンカレーを食べよう!

私の気持ちと口の中はもうバターチキンカレーでいっぱいでした。
彼とインドカレー屋さん到着。


彼「何食べようか〜」とメニューを広げる彼。

私「私はバターチキンカレー♪!」

と鼻息荒く、張り切って言いました。

ところがまさかの彼の驚きの発言。

彼「え?それ僕食べられないじゃん。僕ペスカタリアンって言ったよね?なに言ってるの、ダメだよ〜(苦笑)。」


え……。(目が点)


そして徐々に彼の言葉を理解する。(頭ぐるぐる…)

あ、何も聞かずにシェアするっていう前提…?でも、「相手が食べる分には気にしない」って自分からあんなに言ってたんだから、こんなに相手(私)が食べたいもの言ってるんだから別々に頼めばいいんじゃない…?それでお互いハッピーじゃない…?

でも私は言えなかった…。

私「あ…そうだよね、ごめん…。(モヤッ)」

私たちはそのまま再びメニューに目線を落としました。彼は2つカレーを選んでシェアしたい様子。すでに私のテンションはダダ下がり。バターチキンカレーが食べられなかったショックと、彼の反応とのダブルショックでうなだれていました。

そして、すぐに追い打ちをかける彼の一言。

彼「よし、じゃあ豆カレーとベジタブルカレーにしよう!」


わ……勝手に決めた……!!!!(驚)


なんと彼の一存でカレー2種が決定。
確かに肉なしのカレーはそこまで種類はないが、それでも少しはこちらの気持ちを聞いてくれてもいいのでは…?ちょっと、なにこの展開。(モヤッ)

せめてものサイドメニューさえ撃沈

サイドメニューも何か2つ頼もうとなり、選ぶ。
数分前までバターチキンカレーでいっぱいだったこの気持ち、バターチキンカレーへの未練が半端ない。
ここはせめて同じチキン仲間としてタンドリーチキンが食べたい。タンドリーチキンがこの荒ぶるバターチキンへの執着を収めてくれるばずだ。そうよ、好きなサイドメニューを各々食べればいいじゃない!よし、これだ!

私「私!タンドリーチ…!」
彼「フィッシュティッカとサモサにしよう!」


………………………。

「フィッシュティッカ」は、スパイスに漬け込んだ魚を焼いた物と、「サモサ」はジャガイモやお豆を包んで揚げた料理。

なんだろう、この気持ち…。
なんだろうこの満たされなさ…。(モヤモヤッ)


結局彼が全て独断で選んだメニューを頼み、自分で選んだのはドリンクくらいでした。そして彼とのデートはそれきりとなりました。

まとめ

食べたいものを食べられなかったのはもちろん残念でしたが、何より残念だったのは、彼が私の気持ちを気にかけてくれないという事でした。
「一回の食事くらいで何を心の狭い事を言っているんだ」と思われるかもしれません。
でも二人の時間を共有している限り、お互いがハッピーでいられるように配慮し合うのは必要だと思うんです。どちらかが我慢ばかりしているというのは健全な関係とは言えないのではないでしょうか。
食のスタイルが違えどもお互いが譲歩する事によって、いい着地点を見つけるのは可能だと思います。

この一件で、私は自分の人生における食事の重要度がびっくりするほど高いのだと改めて自覚しました。
よく「生きる為に食べる」のか、「食べる為に生きる」のかなどと言われますが、色々な解釈はあると思いますが私は後者がいいなぁと思います。

だっておいしいもの食べる時って幸せですもん!!

さぁ!今日は何食べようかな~♪

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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