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アメリカ大統領選がおもしろい?!〜選挙ディベートはスポーツみたい

2月19日に民主党予備選のディベートがあったので、書いてみます。
Mamiちゃんに展開が面白いと言ってもらい、Ponちゃんに今まででいちばん大統領選を楽しめていると言ってもらったことで、改めて選挙の流れ(ストーリー)や日本であまり報道されない小さな情報を提供することで、もしかしたら読む人に選挙ウォッチを楽しんでもらえるのかも!と思いました。
私自身にとって、アメリカニュースウォッチングが小説を読むのと同じ感じの趣味だからかな。
そんなわけで、ディベート!
ディベートは今回で9回目。昨日はブルームバーグの初参戦ということで注目を集めましたよ。
ここで見られます↓
https://www.youtube.com/watch?v=eH2IhCuBL5s

「アメリカではここまでできないと大統領になれないんだな」と思わされます。
予備選、とくにディベートのような場にはいくつかの側面がある気がします。
- みんな、他の候補との差を際立たせて「自分こそが最高の候補」であると主張したい。

- でも、あまりに相手のネガティブ情報を強調しすぎると、その(攻撃された)人が最終的な候補となった時に、民主党有権者の投票意欲が盛り上がらなくなってしまう恐れが。

- とはいえ、(共和党との)本戦ではどのみち必ずネガティブ情報を調べ尽くされるので、予備選の段階で膿をだして、良い候補を選ぶことが大切。
今回は「絶対、絶対、絶対にトランプに勝たなくてはいけない!」という事情があるため、これまで「unity」が強調されて、攻撃はかなり控えめでした。
強い攻撃をする人がいると「倒す相手はトランプなのに、味方同士で喧嘩してどうする」という意見が必ずでていました。

ところが、今回ブルーブバーグが入ったことで、状況が一変。
各候補がコツコツ頑張っているところに、大金持ちがやってきて、お金をバンバン使って広告を出しまくる(3 ヵ月ほどの広告費だけで400億円超え!)。

広告というのは、自分が作れるメッセージなので、当然良いところばかりが強調される。結果、ブルームバーグの支持率が急上昇。これに危機感をおぼえた他候補たちは、一斉にブルームバーグを激しく攻撃。
ブルームバーグは、初めて直接反論される場に立たされたのです。
ここ数週間、ブルームバーグの過去の政策や発言について色々ネガティブ情報が報道されてきました。
「ブルームバーグはトランプよりお金があって、トランプより強い、いじめっ子」というイメージを持つ人も多いと思います。
そのなかで、どんなにいじめっ子でもトランプに勝てる強さが必要!と思う人と、絶対に嫌!という人に分かれていました。
あとは、ブルームバーグの成功や実績に好印象を抱いている人、CMを見て好きになった人、など。
でも、ディベートでのブルームバーグは、さまざまな攻撃に満足に反論できませんでした。
一番激しく攻撃をかけたのが、エリザベス・ウォーレン。
ウォーレンは政治家になる前はハーバード大学で「人はどのように破産するのか」を研究していた学者さん。オバマ政権下で消費者庁を設立した人です。
つまり、ウォールストリートの横暴と傲慢を知り尽くしている彼女にとって、ブルームバーグは格好の敵!
さらに、アイオワとニューハンプシャーで苦戦してしまった彼女は、メディアで「終わった」扱いをされてしまい、ここしか挽回のチャンスはない!
ウォーレンは「ホワイトハウスにいる傲慢なビリオネアを、別の傲慢なビリオネアに置き換えようとするのは、民主党にとって大きなリスク。この国は長いあいだ金持ちを優遇してきた。今こそ働く家族の側に立って戦う大統領が必要」と言って、その後もブルームバーグの人種差別や女性差別やハラスメントを激しく攻撃しました。。
アメリカの選挙ディベートはスポーツみたいな感じです。
スピーチや話が上手いことは大統領の重要な資質の一つだと思うけれど、こういう短時間のTVディベートで勝つことは、国を良くする能力とは別もなんじゃないかな。
でもアメリカでは「強さ」が大統領の絶対条件みたいです。
だから、みんなディベートのたびに必ず勝者と敗者を決めたがります。

今回の勝者はウォーレン。敗者はブルームバーグですね。

そして、ブルームバーグが負けたことで一番トクをするのはバーニーです。

そして、今回のウォーレンは、運動神経だけで勝ったのではないことが良かった。ウォール・ストリートや女性差別に対する叫びが彼女の「本心」だったことが大きかったと思います。
ただ、ディベートやニュースを見ていない人には全然影響しないし、今後ブルームバーグがスーパーチューズデイまでにさらにお金をつぎ込んで宣伝作戦を強めることも予想されます。また、ディベートの回を重ねると上手くなるでしょう。
余談で、しつこくステイシー・エイブラムズ情報。

ステイシーはブルームバーグから寄付を受けていることで、”Bernie bros”と呼ばれる攻撃的なバーニーサポーターからの激しい中傷にさらされているそうです。
ブルームバーグは「stop and frisk」という有色人種をターゲットにした職務質問や身体検査を展開したことが批判されているのですが、「ブルームバーグから寄付をうけることは、自分がstop and friskをやったのと同じだ!」と。
ステイシー自身がアフリカ系だし、マイノリティーが妨害されずに投票できるようにする活動をしているのに。
マイノリティーが投票できるようになって恩恵を受けるのはバーニーなのに。
ステイシーがバーニーのVPになってくれたらと密かに願っていた私にとっては、残念な情報です。

Mami「いやぁー、すごい!こんなにたくさんの情報をありがとう〜〜、Mikko!私の中で変化があったの」
「アメリカ大統領選挙など、結果だけわかればいいやのスタンスだったのに。Mikkoのおかげで、1人1人のキャラクターを認識し始め、今日は図書館で大統領選挙の記事を見つけるや、フムフムと読みあさり。すごく理解もできるようになってきた!世の中の動きを面白がれる自分がうれしくて!さらにニュースとして取り上げられないような出来事を知ることの楽しさ。そして、わかりやすい説明に、感謝ばかりです!!!」

それは嬉しい〜〜ん(!)(!)(emoji)(emoji)
私もトランプウォッチングを始めるまでは、な〜〜〜んにも知らなかったの!
興味もなかった。
でも、いろんな背景を知っていくうちに面白くなっちゃった。
一緒に面白がれたらうれしいな!

Mami「それにしても、この調子で9月まで。。ありとあらゆる埃も取り上げられるだろうし、どうなるのか!とにかく分断した古い世界ではなく、調和の取れた新しい世界を作ってくれる人でてこーーーい!!」

ほんと、世界が光に向かうようになってほしい!(emoji)(emoji)
次の大統領が誰になるかで、世界が変わると思うんだ〜。

Mami「ほんとー!peacefulな世界へ!」

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