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不動産鑑定士会計学対策で使える中小企業診断士財務会計の正誤問題(H29診断士過去問より)

はじめに

不動産鑑定士試験受験生の皆さん、こんにちは。

税理士兼不動産鑑定士合格者の井上幹康です。

診断士受験生のTwitterとかを見ていて、一次試験で出る財務会計の問題ってどんなのだろうかと気になったので、ネット上で公開されている過去問を見てみたところ、不動産鑑定士会計学対策の基礎チェック的に使えそうな問題がいくつかありましたので、以下抜粋してご紹介します。

平成29年中小企業診断士一次試験財務会計より抜粋

第5問
企業会計原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 会計処理の原則および手続きを毎期継続して適用し、みだりに変更してはならない。
イ 株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のためなど種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成してはならない。
ウ すべての費用および収益は、その支出および収入の時点において認識し、損益計算書に計上しなければならない。
エ 予測される将来の危険に備えて、合理的な見積額を上回る費用を計上することは、保守的な会計処理として認められる。

第6問
税効果会計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 受取配当金のうち益金に算入されない金額は、繰延税金負債を増加させる。
イ 交際費のうち損金に算入されない金額は、繰延税金資産を増加させる。
ウ 税法の損金算入限度額を超える貸倒引当金繰入額は、繰延税金資産を減少させる。
エ 税法の損金算入限度額を超える減価償却費は、繰延税金資産を増加させる。

第7問
固定資産の減損に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 減損処理を行った場合でも、収益性の回復が認められる場合には減損損失の戻入れを行う。
イ 減損損失は、原則として特別損失とする。
ウ 減損損失を認識するかどうかの判定は、個別の資産について行わなければならず、複数の資産からなる資産グループについて行ってはならない。
エ 固定資産の回収可能価額とは、再調達原価である。

第12問
長期借入金により資金を調達し、その全額を設備投資(新規の生産設備の取得)に使用したとする。他の条件を一定とすると、これによる財務比率への影響に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 固定比率は不変である。
b 自己資本比率は悪化する。
c 当座比率は悪化する。
d 流動比率は不変である。
解答群
ア aとb
イ aとc
ウ aとd
エ bとc
オ bとd

第13問
キャッシュ・フロー計算書における営業活動によるキャッシュ・フローの区分(間接法)で増加要因として表示されるものはどれか。最も適切なものを選べ。
ア 売上債権の増加
イ 貸倒引当金の増加
ウ 短期借入金の増加
エ 有形固定資産の売却

解答は、中小企業診断士協会HPリンクにてご自身でご確認ください。他の年度の過去問でも有用な問題があればまたアップしようと思います。

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。