税法読解ツール/税理士試験受験生向け
税理士試験受験生の皆さんこんにちは。
今回は、私がアメブロに昔アップした記事から、受験生が税法を読むツールについて少しリメイクして再アップしましたので勉強の合間にでも読んでいただければと思います。
テーマ:税法読解ツール
税法を読むにはいくつかのツールがあります。私がぱっと思いつくのは以下の通りです。
① ネット(法令データ提供システム)(e-Gov)
こちらは無料ですのでネット環境さえ整っていれば見れますが、税法は分量が多く、スマホなどでみると該当箇所に行くのにすこし時間がかかったり、フリーズしたりします。あとは本法と施行令の行ったり来たりが手間です。
② 紙の法規集
これは当たり前ですが有料ですね。有名なのだと、以下の法規集でしょうか。
イ)中央経済社が出している法規集シリーズ
ロ)ぎょうせいが出している税務六法
紙の法規集は有料ですがその分以下のようなメリットはあります。
例えば、上記イ)の法規集は本法のすぐ上に施行令の条文番号が記載されているのですぐに施行令を見れます。
上記ロ)の法規集は法人税、消費税、所得税、相続税、地方税が一冊になっているので税法間の条文検索も可能ですし、割安感があります。
あとは、ネットみたいに画面をスクロールしなくても今読んでいる条文の周辺が見渡せるので頭に入ってきやすい感覚があります。
③ 税務通信の法令データベース
こちらも有料で、税務通信のデータ版を契約しないと見れないですが、ここで見れるのは①のネットで見れる条文と違い、カッコ書が色分けできたり、カッコ書きを非表示にできたりする機能がついてますので初心者にはありがたいでしょう。
もちろん②の紙の法規集でカッコ書きをマーカーで色分けすれば同じことは可能ですし、受験生時代の私はそうしていました。
あとは、①のネットで見れる条文をWordにコピペしてカッコ書きに色を付けたりすれば同じことができます。
実際のところ、税理士試験の受験生は理論集(理論マスターや理論サブノート)で理論暗記するのでいっぱいいっぱいだと思いますが、これら理論集は暗記しやすいように原文を加工してますので、一度原文を見ておくとどこを加工省略しているのかわかったりして多少は暗記の手助けに勉強になります(暗記するには、暗記対象物に関する情報と紐づけて覚えておくと忘れにくいです。)。
個人的には、原文があっての加工版ですので、原文を知らないのは非常に不安定です。これは通達も同じで、通達だけでなく、逐条解説まで読んで初めて完成です。
どの方法で読むのが良いかは人それぞれだと思いますが、お金をかけないのなら、①のネットで見れる条文をWordにコピペしてカッコ書きに色を付ける方法が一番良いかなと思います。
私自身受験生時代は②の紙の法規集にカッコ書きをマーカーで色付けしたりいろいろ書き込んだりしていました。
なお、税理士実務を今する際には、③の税務通信の法令データベースを利用しています。税理士事務所にお勤めの受験生で事務所で③を契約している場合には使わせてもらうのも一法でしょう。
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。