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令和3年度不動産鑑定士論文試験/会計学/解答速報

はじめに

不動産鑑定士試験受験生の皆さん、こんにちは。

税理士・不動産鑑定士の井上です。

タイトルにある通り、本日(令和3年8月15日)に行われました令和3年度不動産鑑定士論文試験の会計学の解答速報を早速以下にまとめました。

問題は山口先生のブログで公開いただきましたのでそちらをご確認ください。

解答速報

問題1

(1)(ア)義務 (イ)役務 (ウ)配分 (エ)経過的

(出所:企業会計原則注解)

(2)費用配分の原則(適正な期間損益計算の観点から将来の収益と対応させるため)

(出所:連続意見書第5)

(3)➀株式交付費、②社債発行費等(社債発行費+新株予約権発行費)、③創立費、④開業費、➄開発費

(出所:繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い)

(4)重要な会計方針として「繰延資産の処理方法」を注記する必要がある。(3)繰延資産の項目ごとに、償却方法、償却期間などを記載する。

問題2

(1)(ア)取得原価 (イ)正味売却価額 (ウ)費用 (エ)再調達原価

(出所:棚卸資産会計基準)

(2)先入先出法:106,000円 移動平均法:105,000円

(3)➀取得原価基準は、将来の収益を生み出すという意味においての有用な原価、すなわち回収可能な原価だけを繰り越そうとする考え方としてとらえられている。

(出所:棚卸資産会計基準 結論の背景36)

(3)②収益性が低下した場合における簿価切下げ(下線部bの会計処理)は、取得原価基準の下で回収可能性を反映させるように、過大な帳簿価額を減額し、将来に損失を繰り延べないために行われる会計処理であり、取得原価基準と矛盾しない。

(出所:棚卸資産会計基準 結論の背景36)

(4)正味売却価額が再調達原価に歩調を合わせて動く

(出所:棚卸資産会計基準)

(5)売買目的有価証券、デリバティブ取引により生じる正味の債権・債務

(出所:金融商品会計基準)

所感

全体的に非常に簡単な問題である。考えさせる問題は1つもなかったですね。基準の穴埋め、結論の背景からの転記で済んでしまいます。会計基準の「正しい勉強法」ができていた方は満点取れるのではないでしょうか。

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。