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【書籍紹介】どう生きる?

Voicyでお気に入り登録しているチャンネルのひとつに、ライフハッカー公式『毎日書評』があります。このチャンネルで紹介される書籍は気になるものばかりなのですが、今日はこちらの書籍を読んでみましたので御紹介したいと思います。

結論から言うと「ジブン株式会社」の考え方と非常によく似た話なので、Voicyの木下斉さんリスナーの方はすっと読めるかなと感じました。個人的に印象に残った内容や、実践していきたいと思った箇所について共有いたします。


概要

前半は自分のポジションの作り方について書かれています。そこで登場するキーワードは「希少性」。自分のキャリアで積み上がってきたものを他の分野にも広げ、そこからさらに別の分野にも挑戦することで「三角形」を作っていくというイメージでポジションを作ることが重要、と説かれています。ジブン株式会社経営の考え方に通じるものがありますね。

後半は著者の藤原さんが実際に体験して来られたこと、そして50代、60代と過ぎて会社から雇われなくなる時期に備えてどのような動きをしていくのがいいのか、といったことが書かれています。この後半部分が読んでいて励まされるものでした。

著者について

著者の藤原和博さんという方はすでにご存じの方も多いと思います。経歴について触れておくと、東京大学を卒業後リクルートに就職。2003年に都内の公立中学校で初の民間人校長として就任し、今は「朝礼だけの学校」というオンラインサロンを運営されています。

ここでは「正解がひとつではない問題」に向き合い、自ら発信し、人生を切り開いていくことをめざして日々研鑽されている方が集まっているようです(ちょっと面白そうなので試しに入学してみました)。

当時のリクルートは今ほど知名度は無かったそうですが、非常に面白い社風に引かれて入社したのだとか。こういったキャリアのスタートのしかたもユニークですね。

リクルートではトップの成績をおさめてこられたすごい方だったそうですが、「どう生きる?」によると、無理がたたったのか体を壊してしまい、人生を見直すきっかけになったのだとか。そこで会社にも相談し、1年間海外で生活をし、組織内の自営業者という考え方を構築するようになっていったようです。

印象に残った記述

今回はこちらを読んだ中で印象に残った記述を3つ御紹介したいと思います。

①無謀なことをやろうとすればするほど人は応援してくれる

藤原さん、民間人初の校長になったときは給料が3分の1になったそうです。それでも民間人初という「希少性」を考えたとき、チャレンジをためらう理由は無かったのでしょう。

結果的に御自身も大変ユニークな授業をされていたこともあり、メディアにもたびたび取り上げられ、各界の有名人も興味を示すなど、多くの応援が集まったそうです。

②環境と経験だけが人を変える

まさにそのとおりですね。キングコング西野さんの「革命のファンファーレ」にもあるのですが、人は環境で噓をつく生き物。「本当はこんなことしたくないけど、組織の意向だからなあ」という思いをしたことがある方はめちゃくちゃ多いと思います。でもそれって自分自身の信用を低下させてしまうんですよね、悲しいことに。

多くの人は環境を過小評価しがちですが、これからは「環境を買う」時代だと考えています。本を購入することもそうですが、プレミアムリスナーだったり、有料記事の購入だったり、有料のコミュニティに入ったりと、自らを成長させる環境を求めていかないと人生を楽しめないですよね。

③成功は移動距離に比例する

Voicyパーソナリティの木下さんもよく旅の大切さについて語っていらっしゃいますが、自らいろんなところに出かけて行って、そこの空気や景色に触れることでしか感じられないものは確かにあると思います。自分が日々考えていることが実は自分の置かれた環境下では正解であっても、場所が変わると全然そんなことがなかったり。そういったことに気づくには移動することが大切なんでしょうね。

弘法大師の空海さんも旅の重要性を説いていらっしゃったそうです。空海さんは日本史上まれにみる天才で、座学だけじゃだめという信念があった方なのか、自分よりも目上だった最澄が「経典を見せてほしい」と言ってきたことに対して「それなら私に教えさせてください」と言って拒否したというエピソードが残っています。木下さんにも通じるものがありますねw

実践しようと思うこと

①あえて不利な勝負をする

さすがに「どう考えても詰む」ということをする勇気までは持てませんが、この本の中にも「社会的意義のある分野であえて不利な勝負を仕掛けてみる」ことについて触れられています。

先日の記事で立憲民主党について書きましたが、実は地元の議会には立憲民主党の議席が無くなっているので、それを誕生させる!というチャレンジは面白いだろうなと思っているところです。

②コミュニティに痕跡を残す

会社でいくら働いても、会社の中の人は30年もすればすっかり入れ替わり、自分がやってきたことは何も残りません。それならば家族や地域といったコミュニティで活動し、少しでも地域のためになることをしたほうが、長く痕跡が残るというもの。

実際に最近私が行ったところでも、「この場所があるのはあなたのお祖父さんのおかげなんです」という話を聞いたこともあり、こういった痕跡をコミュニティに残せるような活動をしていけたらと思いました。

③今やる!

本の最後のほうに「余命があと3か月だとしたら何をしますか?」という話が出てきます。本の中では、藤原さんだったら遺品整理だったり、お世話になった人に1日1人会いに行き、その人と語り合うということが書かれていました。

ところが、これって「今でもできるじゃないか!」と気づいたのだそうです。もしも3か月後に命が尽きるとしたら。「給料がアップしたらサロンに入ろう」とか、「○万円貯金出来たら海外に行こう」ではなく、やりたいことはできるかぎり今やる、が正解なのかなと思いました。


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