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文脈を活かすこと、武器を持つこと

※こちらの記事は昨年書いたものですが、TOUCA2期の募集に当たって一部の情報を変更しております

先日、TOUCA(とうか)の発表がありました。「1年をかけて3拠点・4人の経営者と出会う、旅するフィールドワーク」ということで観光業界でもあまりない試みだと思っています。詳細はこちらのnoteで記載してあるので、ご一読ください。

1年間という長いプログラムですが、もう既に正式に応募してくださった方もいて嬉しい限り。きっと面白い1年になります。私も4人の経営者の方々とお会いしていますが、三者三様、いや四者四様で時間を共にするだけでも価値観がガラッと変わりますよ。

本題。私がTOUCAのプログラムが良いなと思っている理由について今回は書いてみたいと思います。キーワードは「文脈を活かす」と「武器を持つこと」これからの観光業や宿泊業でさらに大切になってくるポイントだと思っているのでまだ上手く言葉にはできないですが、書いていきたいと思います。

文脈を活かす

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文脈、文の脈絡。コンテクストですが環境とも言えると思います。この”環境”というのは立地的なものだけではなく、歴史・文化・自然・経験・市場の状況など様々な内容が含まれます。宿泊業や観光業では「そこでしかない体験」を様々な文脈を調理してお客様にサービスとして提供します。

企業だけではなく、個人のキャリアにおいても同じです。私には私が歩んできた経験やスキルがあります。例えば…

・耐久消費財専門の広告制作会社でプランナーとして広告制作をしていた
・建築現場で使用する仮設材のメーカーでBtoBのマーケティングをしていた
・ホテルの現場に立ちながらSNSやオウンドメディアの運営も行っていた
・ホテルのスタートアップから創業350年の老舗旅館へと環境が変わった

こういった経験を自分の中で調理して「自分しか提供できない価値を作れないか」と考える。その結果として、伊勢屋という旅館に勤めながら、他の宿泊施設のサポートをしたり、メディアで記事を書かせていただいたり、一般社団法人Intellectual Innovationsで理事をすることになったりと自分の想像を超える広がりのある活動につながっています。

武器を持つこと

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武器、戦闘に用いる器具の総称。これは自身の特徴についてですが、他社と比べて相対的な面が大きいと思っています。今の私は、文章を書いたり、広く言えばコミュニケーションの設計と実行を頼まれることが多いです。が、私自身はそこの部分がダントツで優れているとは全く思いません。

小説家の方のような、扱う言葉は特別ではないのに選ぶ順序や組み合わせ、リズム、プロットなどの工夫で人を惹きつける文章も書けないですし、知り合いのライターの方のようにただ会話していただけなのに、後日それが読み応えたっぷりの記事になっているような編集力もありません。

では、なぜそんな私に依頼が来るかといえば”ある一定の条件下において”は相対的に優れた面があるからだと思っています。例えば、宿泊業の現場オペレーションについては経験している人だからこそ分かる内容があります。

このように、武器というのは「ある環境下において他者と比べて優れたもの」でいいと思っています。

今、携わっているプロジェクトでホテル業界の大先輩の方々と一緒にサービスを作っています。業界の経歴で言うと雲泥の差…でもお互いを尊重しあい、おかしな上下関係になることなく同じ目線で進められています。もちろん先輩方の度量と人間性があってこそなのですが、お互いに違う武器を持っていることが一番の理由だと思っています。

TOUCAで得られるもの

TOUCAでは1年間で最大4つの拠点を巡ります。各地で別々のテーマがあり、取り組む内容も変わってくるでしょう。

❶島根県 隠岐郡海士町にある『Entô』:地域とともに構築するゲストの滞在体験

❷愛媛県 松野町目黒にある『四万十川源流、森の国「水際のロッジ」』:サーキュラーエコノミーと探究心

❸福岡県 柳川市にある『柳川藩主立花邸 御花』:文化観光

❹島根県 大田市にある『石見銀山 暮らす宿』:生活観光
『湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA』:ありのままの暮らしの中から特別な体験を見出す

❺兵庫県 丹波篠山市にある『創造的職人宿場町 福住』:ライフスタイルごと宿場町を再生する

❻徳島県 上勝町にある『上勝町ゼロ・ウェイストセンター』:「なぜ?」を紐解く旅をしよう

これは文脈が違うと捉えることができます。地理的な要素も違えば歴史も、そこにいる人々もみんな違います。その違う文脈を生かして課題を解決する。文脈の活かし方は一度学べばどのような状況でも役立ちます。経験したこと全てが「自分しか提供できない価値」に繋がるからです。

また、各拠点、複数の会社の人とオンライン・オフラインで会うことになります。武器を武器だと思えるのは相対的と言いました。昨日までは自分がなんでもないと思っていたことが『Entô』では重宝されるかもしれませんし、反対に、自分が優れていると認識していたことが『水際のロッジ』や『御花』では全く役に立たないことかもしれません。武器は相対的という経験が実際に感じられる瞬間があるでしょう。

文脈を活かすこと
武器を持つこと

これからの観光業や宿泊業、さらには個人のキャリアでも大切になってくる要素をTOUCAでは得られると思っています。運営側からですが私も全力でサポートいたします。

2月28日 20:00~オンライン説明会があります。参画企業の代表が揃って話す貴重な機会です。この人はどんな文脈を経験してきたのだろう?どんな武器を持っているのだろう?という目線で見るのも面白いと思います。TOUCAに興味があればぜひ、ご参加ください!

【 オンライン説明会開催日程 】
2月28日 (火)  20:00~
オンライン説明会に参加希望の方は下記から登録をお願いいたします。





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