
効果的な読書法は❓アクティブ・リーディングvsフォト・リーディングを比較してみた
1. はじめに
情報過多の現代において、効果的なインプット術が求められています。
私は、フォトリーディングという読書法を学んでいるので、年間200から300冊程度の読書をしています。
それは、ストレングスファインダーで最上位の資質である「収集心」によるところが大きいです。
最近、「脳が一生わすれないインプット術」という書籍を読んだのですが、この本に書かれていた読書法というか、情報のインプット法にとても共感したのです。
本記事では『脳が一生忘れないインプット術』の主要ポイントをまとめるとともに、自分なりにフォトリーディングとの違いについて解説して、自分自身の書籍の読み方についてお伝えします。
2. 『脳が一生忘れないインプット術』の主要ポイント
この本の著者の星友啓さんはスタンフォード大学のオンライン・ハイスクールの校長です
そこでの実践と様々な論文などを読み込んで根拠のある、より良いインプットの方法を作り上げたようです。
2.1 読むインプットの改善
避けるべき習慣
目次やタイトルを見ずに読み始める
一定の速度で淡々と読む
読み終わったら何もしない
アクティブ・リーディングの実践
読む前
目的を設定する
目次や見出しをプレビューする
読みながら
タイマーをかけて集中力を維持
こまめに休憩をとる
スピードを調整する
手書きメモ(キーワード定義、自分の考え、疑問点)
「ストップ&ゴー」方式で目を閉じて思い出す
読んだ後
キーワードテスト
アウトライン作成
まとめ(目的に対する収穫)
他者への説明・Q&A
2.2 マルチメディア活用
聞く・見る・読むを組み合わせる
動画は1.4倍速までが適切
字幕は理解度を下げる可能性がある
【スクショ】や【GPT要約】よりも手書きメモを活用
【GPT要約】は視聴前に活用
効果的なステップ
まとめをプレビュー
速度調整
ストップ&ゴー
視聴後のアフターケア(キーワードテスト、アウトライン作成、まとめ、Q&A)
2.3 記憶の定着とリトリーバル
リトリーバル(想起)が記憶定着の鍵
ハイライトや読み返しはリトリーバルとセットで行う
書き写しは「インプット&ノールック」で実施
ブレインダンプ(インプット直後に思い出す)は有効
スペーシング(時間を置く復習)が長期記憶に効果的
復習時のリトリーバル法
ワード・リトリーバル:キーワードを思い出し、確認する
前リトリーバル:見出しを見て内容を想起後に読み進める
後リトリーバル:一定量読んだ後、目を閉じて内容を思い出す
2.4 インプットの継続とモチベーション管理
モチベーションの維持が継続の鍵
心の三大欲求(つながり、できる感、自分から感)を満たすことが重要
SMART目標とCAR目標の設定で習慣化
SMART目標(具体的、測定可能、達成可能、関連性、時間制約)
CAR目標(Competency, Autonomy, Relatedness)
3. フォトリーディングの概要と特徴
フォトリーディングは、ポール・R・シーリィ博士によって開発されたホール・マインド・システムを用いた読書法であり、潜在意識を活用することで高速な情報処理を可能にする技術です。
具体的には、私の師事する神田昌典先生の著書「あなたもいままでの10倍速く本が読める」に詳しく書かれていますが、簡単に紹介します。
フォトリーディングの5ステップ
準備 - 読書の目的を設定し、理想的な集中状態に入る。
予習 - 全体像をざっと見渡し、どこに注目するか決める。
フォトリーディング - ページをパラパラとめくりながら、潜在意識に情報を取り込む。
復習 - 重要なポイントを再確認し、情報の整理を行う。
活性化 - 質問を作り、情報を知識として定着させる。
フォトリーディングは、通常の速読とは異なり、「顕在意識で読む」のではなく「潜在意識で情報を捉える」ことに重点を置いています。そのため、短時間で大量の情報を処理することが可能とされています。
『新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める』では、これらのステップを実践的に解説し、短時間で大量の情報を処理する方法について詳しく説明しています。
4. 『脳が一生忘れないインプット術』とフォトリーディングの違い
簡単にこれら二つの違いを表にまとめてみます。

5. まとめ
自分なりの結論は以下の通りです。
『脳が一生忘れないインプット術』は、 目的を持った読書、アクティブ・リーディング、リトリーバル(想起)を重視 し、記憶の定着と活用を促す。
フォトリーディングは、 潜在意識を活用した読書法 であり、大量の情報を短時間で取り込むのに適している。そのあとのマインドマップ作成まですれば、長期記憶に残る。
短時間での学習や実務に役立てるなら、アクティブ・リーディングを取り入れたインプット法のほうが効果的かも。
自分の中ではフォトリーディングをしていると思っていましたが、結果的にはアクティブリーディングの手法を多く取り入れていました。
どちらが良いということではないので、それぞれの良いところを取り入れてインプットするといいですね。
6.自分の読書法の手順
ここで、改めて実際に自分がやっている手順をまとめてみたら、、以下の通りになってましたので、ご紹介します。
表紙や著者の紹介、目次をざっと見る(1分)
この本を目的をアファメーション
フォトリーディング
再読する(いわゆる飛ばし読みですが、フォトリーディングではディッピングとかスキタリングといいます)
まとめる必要があるときはマインドマップ、そこまで必要ない場合は「読書メーター」に感想を記録(ブレインダンプもしくはスペーシング)
全く新しい概念を学ぶときや論文などをまとめるさいには4,5冊まとめてマインドマップにまとめる(シントピックリーディングといいます)
自分の方法がベストかどうかわかりませんが、参考にしていただけると幸いです。
情報過多の時代において、単に情報を読むだけでなく、 記憶に定着させ、実際に活用できるインプット術 を取り入れてみましょう!
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