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好き!について。

10代や20代前半ぐらいが、感情爆発の最盛期だった。(過去形)とにかく、誰かを好きになると、頭の中がお花畑になってしまい、とにかく楽しくて嬉しくてドキドキして仕方がなかった。

フライパンで加熱されたポップコーンみたいに、自分の中で、気持ちがポンポンと跳ねまくった。

あれは、ほんとうに、若さゆえの感情だと思う。

1、友達に「〇〇さんが好き」とか言って盛り上がってた

これは高校時代から20代前半ぐらいまで続く、わたしの「幸せダダもれ」発言とも言える。ほんとうに、好きな人の顔を、遠くなら見るだけでも、嬉しくて仕方がなかった。(もちろん?片思いであった)

それで、まわりの親しい人から「分かりやすすぎるよ。バレるよ」って、よく言われた。

当時の私の心境を歌で表すとしたら、ビートルズの「She loves you」だと思う。歌の全体的な意味は分からないが、好きな人が通った瞬間の私の脳内は、

♪She loves you♪ yeah!yeah!yeah!って感じだった。(この動画だとビートルズに黄色い歓声を送っている女の子の心境が近いかも)

それも「シー・ラブズ・ユー」でフラッシュモブしちゃうぐらいのハッピー具合だった。

2、まともに告白したことがない

そのわりに、「あなたが好きです」って言ったことがない。遠くから見つめたり、文化祭のフォークダンスで一緒に踊ってもらう程度の高校時代だった。

ラブレターは書いたことがある。でも、胸ポケットにインしたままになった。たぶん、その後で、母がシャツごと洗濯してしまったはずだ。

わたしが洗濯物のポッケをチェックせずに洗濯機に突っ込んでしまいがちなのは、母親からの遺伝と思われる(そんな遺伝はない)。

勇気が足りなかったのだろうか。

「勇気が足りない」といえばイエモンの「フォー・シーズンズ」(の歌詞)

3、今の「スキ」

今、人でもモノでも「好きだなぁ」と思うとき。かつてのピッチピチだったころの自分とは、明らかに感じ方が違うのだ。

じんわりと胸の奥が温かくなり、ほんわかと嬉しい気持ちになる。ちょっとだけトキメク。

何よりも、「好きだなぁ」と思える気持ちが、まだ自分に存在していることに対して、ちょっと嬉しくなるのだった。

まとめ的なこと

若いころの「好き」は、感情というより「熱病」のようだった。特に私の片思いというのは、「浮かれていた」のヒトコトで、かたが付いてしまう。

もちろん、情熱と勇気をもって、好きな人に告白したり、作戦を練って挑む人もいるだろう。わたしは、そういうことはできなかった。ただ、白昼夢を見ていた。

でも、今は文字通り「好きだ」と感じることができる。それが嬉しい。

大人になっていくのも、悪くないな……と思うのだった。

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