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「カステラ」を、あらためて考えてみる。

カステラというと、「♪カステラ一番、電話は二番」という陽気なメロディとぬいぐるみのラインダンスを思い出す昭和の人間です。
卵たっぷり、お砂糖たっぷりの甘くて黄色いお菓子。(これを夏目漱石は「卵糖」と当て字したというから、流石でござる)
甘くて重くて、と、若い頃はそれほど好んで食べることもなく日々は去り、そしてなぜか最近カステラが気になる。
歳のせいか!? 
いや、カステラがどんどん進化しているような気がするのです。
抹茶に始まり、コーヒー、チョコ、レモン、スパイスとさまざまなフレーバーものが出たかと思えば、乳製品を使ったものや、すてきな焼印入りのものなどなど。
なんだ、カステラがおしゃれになっているような?

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そんな折、いただいたのがこちらの「百年カステラ」。
スフレパンケーキで知られる「FLIPPERS」が、和菓子舗「紅葉堂」とコラボレーションして作ったもので、とろける口溶けのスフレ食感をカステラに再現したものだとか。

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パンケーキと同様、宮城県・白石蔵王の「竹鶏ファーム」の新鮮な卵を使って作ったのだといいます。

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開けてみると、1人分ずつカットされていて食べやすそう。めんどくさがり屋でズボラな人にはありがたいですね。(それ、ワタシ)

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はい、実食。
フォークを入れるとかすかにシュッ、と音がした気がします。
食べた感じは、フワフワしゅわーっ、というよりは、しっとりふわり。
確かに、どっしりした従来のカステラよりは軽やかだけれど、しっかりカステラの存在感です。
ちなみにザラメはナシ。
卵、砂糖、小麦粉、はちみつ、米飴と、材料はいたってシンプルで、まさに、ザ・カステラ。
アレンジカステラが増えるなか、いわば王道です。
100年愛される商品になるように、どの思いを込めたネーミングらしいけれど、カステラが手みやげの定番に返り咲く日がまた来るのでは、というほのかな期待を感じます。

https://item.rakuten.co.jp/flavorworks/6001/

しかし最近は、カステラがいわるるスポンジケーキが限りなく近くなっている気がしてならない。
カステラの定義って何だろう、という疑問がフツフツと。
そもそも、ポルトガルから長崎にやってきたお菓子が独自に進化して今のような四角くて茶色くて黄色いカステラができたという話。
洋菓子のような和菓子のようなカステラが令和の今、世代交代しているのではないか、などと考えてしまいます。

これはもう少しウォッチしてみなければ。
ということで、カステラ検証は続く。

#カステラ #百年カステラ #手土産 #スイーツ #ギフト #グルメ


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