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COVID-19に関するオープンリサーチプロジェクトへのお誘い

新型コロナウイルスが猛威を奮っており、私達の生活は様々な形で影響を受けています。

1日でも早く、1人でも少ない犠牲者で済む形でこの非常事態が収束してほしい。人々の安全と安心をこのように願う一方で、私たちひとりひとりが毎日をどのように生きるかという倫理観や責任感が問われているのではないかと感じています。

私が留学していたデンマークやプロジェクトで滞在していたイタリアは現在ロックダウン状態にあり、私の元同級生や、学校の教職員の皆様、その他、生活でお世話になった方々の日常は、これまでとは大きく変わってしまっており、日々の生活の中で生じた様々な不自由と向き合っています。

3月29日現在、日本ではまだロックダウン状態にはなく、あくまでも外出自粛の状況ではありますが、いずれ諸外国と似たような状況になる可能性も大いにあると考えるべきでしょう。

私達はデザイナーとして何ができるか

このような状況下において、私達に何かできることはあるのでしょうか?あるいは何をすべきなのでしょうか?私たちはこの危機から何を学び、新しい可能性を見出すことができるのでしょうか?

私は、この危機から何を学べるか、あるいはこの危機の中にどのような新しい可能性が存在するのか、確信があるわけではありません。しかしながらリサーチを通してCOVID-19が私達の生活にどのような影響を与え、我々がどのようにそれに対処しているかを知り、インスピレーションを得ることによって、中長期的に社会にインパクトを与えるようなイノベーションの種があるはずです。

これは、私や私の周りの限られた人数で行うよりも、ある程度の規模で実施することに価値があると考えています。そこで私はCOVID-19に対するオープンリサーチプロジェクトを立ち上げることにしました。

オープンリサーチプロジェクトへの参加のお願い

本プロジェクトの目的は、人々の生活がCOVID-19によってどのように影響を受け、人々がそれにどう対処したかについての物語や洞察をまとめることによって、いくつかの新しい可能性を見つけ出すものです。そして見いだされた可能性は誰もが自由に利用できる形でWebサイトで公開したいと考えています。

このプロジェクトを実施するにあたり、ご協力頂ける方を募集したいと思っています。

こんな方に協力して欲しい

- リサーチャーとしてのスキル・経験を活かす方法を探している
- 他社のリサーチャーと協働することによって学び合う機会がほしい
- デザイン思考、デザインリサーチを学びたい

デザインリサーチャ、UXリサーチャとしてのスキルや経験をお持ちの方だけでなく、これからデザイン思考やデザインリサーチを学ぼうとしている方や、現在勉強中などの方もぜひ参加していただきたいと思っています。

下記にも書きますが、これから学ぼうとしている方や現在勉強中の方に対しては、希望があれば私からレクチャーさせて頂きリサーチのお手伝いをさせていただく予定でえす。

私から提供できるもの

- デザインリサーチ、デザイン思考に関するレクチャー(希望者のみ)
- アンカーデザイン謹製リサーチガイドライン

なお、本プロジェクトへの参加はプロボノ活動(自分の専門のスキルを活かしたボランティア)として理解したうえで参加いただき、報酬などはお支払いできません。

プロジェクトの流れ

プロジェクトの流れは下記を想定しています。一般的なデザインプロジェクトと同じく、リサーチ実施後に内容分析を行ってインサイトを抽出し、How Might Weを作成していただきます。

1. 概要説明
2. リサーチ手法に関するレクチャー(希望者のみ)
3. リサーチガイドラインの提供
4. リサーチ実施(2-3セッション)
5. リサーチ内容分析
6. インサイト抽出
7. 新しい可能性を見出す(HMW作成)
8. 取りまとめてWebサイトで公開

必要となる時間は、リサーチ1セッション1時間から1.5時間で2ないしは3セッション実施していただく想定なので3-5時間程度。ダウンロードに2時間、インサイト抽出に2時間、HMW作成に1時間で合計7-9時間程度を想定しています。リサーチに参加していただける方もお仕事があると思いますので7-9時間をまとめて確保していただく…ということではなく、お仕事の合間、平日夜や休日などに時間を確保していただければ良いかなと思っています。

なお、リサーチ経験があまりない方に関してはレクチャーを実施しますので+2時間から3時間程度見ておいて頂けると良いかなと思っています。レクチャーの日程については複数回の実施を想定していますが、ある程度希望者が集まった段階で調整する予定です。

これらの流れについては、8での取りまとめを実施しやすくするために、ある程度このようなリサーチをしてくださいというガイドラインを作成しますが、リサーチガイドライン作成の時点から関わってくださる方がいれば歓迎いたします。

本プロジェクトに参加頂ける方は下記から応募をお願いいたします。

おわりに

このようなプロジェクトの取り組みは初めてのことであり、どのような結果が出るか全く予想できないことではありますが、このプロジェクトが社会にとって、そして関わってくださる人にとって有意義なものとなることを願って止みません。

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