【52%の人が騙された】デマの影響から身を守るヒント
2024年9月10日、米大統領選テレビ討論会における、トランプ氏のこの主張が波紋を広げました。
「スプリングフィールドにやってくる連中(ハイチ系の移民)は犬や猫を食べている。そこに住む人たちのペットを食べている。」
これを聞いてどう思われましたか?
「いやいや、そんなわけないだろ!」
「え、ハイチ系の移民ってそうなの?」
といろんな反応があったと思います。
結論から言うと、これはデマです。
証拠すらありません。。。
しかし、トランプ氏の支持者の計52%が世論調査にて、同氏の発言を「間違いなく本当」「おそらく本当」と回答しています。
今回は、なぜ人は根拠のないデマを信じてしまうのか、どうすればデマに騙されないようになるかを説明していきます。
人がデマを信じる理由
①分かりやすさが優先される
そもそも、なぜ人はデマを信じてしまうのでしょうか?
その理由は、人が「ウソか、本当か」よりも、「分かりやすさ」を好む生き物だからです。
たとえば、先に述べたコロナウイルス。
コロナの発生源の説は以下の2つが有力です。
・自然感染説:市場で動物からヒトに感染した
・研究所漏洩説:武漢の研究所から漏洩した
(FBIや、米エネルギー省は後者を指示)
しかし、どちらも「100%これが原因です」という答えは出ていません。
真相は分からないので、誰も納得できません。
でも、その説がこう変わればどうでしょうか?
不明瞭な説が一気に分かりやすくなりましよね?
あり得なくはなさそうじゃないですか?
このように、真相は闇の中だとしても、デマは事をシンプルにします。
未知のウイルスに対して安心したい人間は、いったん真偽は脇に置き、分かりやすい情報に飛びついてしまうのです。
②不安が物事を反射的に判断させる
もう一つの要因は、不安や恐怖で、物事を反射的に判断してしまうこと。
スプリングフィールドの人口は約5万8600人。
そのうち、約1万5000人は移民と推定される。
つまり、およそ1/4が移民になります。
その中でもハイチからの移民は多い。
もし、あなたの市がそうなったらどうですか?
たまったもんじゃないですよね。
一部の人は、「移民のせいでサービスを受けられない=自分が被害を被る」という不安を抱きます。この不安が反移民感情を抱かせ、移民を敵視し始めます。
ただでさえ敵視してるのに、移民がペットを食べるなんてことを聞いたら、「なんだって!」と事実に関係なく、反射的に反応してしまうのです。
これらの不安感や恐怖が、論理的判断力を鈍らせ、物事を直感的に判断させてしまいます。
デマに騙されないために
①インパクトが強いほど怪しいと心得る
悪質デマであるあるなのは、インパクトの強い、目を引くような内容です。
・人の生活や健康、命にかかわるもの
・悪事を暴く等の正義感を刺激するもの
・「○○が危ない」等の強気で訴えるもの
目を引くセンセーショナルな情報は、真贋がはっきりしないまま、SNSで拡散されがちです。
冷静さを無くし、判断を誤らないように注意しましょう。
✅情報の中身だけでなく、情報源も疑う
✅強気な言葉に騙されず、冷静さを保つ
✅なぜそんな書き方をしているのかを疑う
②デマをすぐに見抜こうとしない
「いやいや、いち早く見抜くべきでしょ!」と思いますよね。
でも想像してみてください。あなたが何かのデマを見抜いたとします。するとどうなりますか?
絶対、誰かに言いたくなりますよね?
「こんなことがあったんだ!」と。
それこそ、デマ発信者の思惑通り。
彼らはとにかく拡散させたいんです。たとえ正しそうな情報だと思えても、手を止めて待ちましょう。
嘘は見抜こうとすると、見抜けなくなりがちなんです。
✅デマをすぐに見抜こうとしない
✅何も拡散せずに、しばらく様子を見る
③ファクトチェックサイトを利用する
デマかどうか見抜きたいなら、自分で見抜こうとせず、ファクトチェックサイトを利用するのがオススメです。
ファクトチェックとは次のような意味です。
サイト管理者個人の考えではなく、多数の信頼できるデータから客観的に真偽を判断します。
(例:警視庁のデータ、海外の公式な報道機関等)
冒頭にもあった、下記のファクトチェックサイトをご覧になってください。
✅デマは自分で見抜こうとしない
✅ファクトチェックサイトで客観的に判断する
ウソもホントの情報も簡単に拡散され、誰もが騙される現代。
たとえ善意で情報をシェアしたとしても、後々デマだと分かると、せっかくの善意が台無しになってしまいます。
自分の身を守るためにも、情報をすぐに見極めようとせず、冷静になって精査していきましょう!
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