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アレコレ楽書きessay

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はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
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#つぶやき

肩乗りクジラ

肩乗りクジラ

背中の傷からたくさんの
濃い氣の塊が出たことを
懸念した友達が
氣の常態を観てくれる存在に
その事を伝えてくれた。

男の形をしていたその存在は
自分から取り出した氣の塊を
私に向かって投げた。

すり抜けないで肩のあたりに
留まったので大丈夫だという。
スカスカだと通過してしまう。

その氣の塊はクジラの形になった。
かわいいなあ、と思っていたら
ガラスのコップになって
手元にやってきた。

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大好きな人間達が静かに動き出した

大好きな人間達が静かに動き出した

ここ数日感じていること。

しばらくの間
音沙汰がなかったり
公の活動を控えていた
大好きな人間達が
静かに動き出した。

大声をあげたり
仰々しく騒ぐのは
好きではないし
あまり近づかない。

穏やかに確実に歩む人達が
彼ららしく自己主張をする感じが
肌で感じられる。

大騒ぎすぎる孫達を
静かに見守っていた
おじいちゃんおばあちゃんが

「そろそろお片づけの時間だよ」

と、声をかける。
そん

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らせん階段とカタツムリ

らせん階段とカタツムリ

人が生きる道のりは
らせん階段にそっくり。
季節の変化のようにぐるぐると
似ている感じの現象をめぐり
少しずつ立ち位置を変えて
階段をあがっていく。

たまには少し下りてみたりする。
らせん階段の中心部分から
将来を見上げてみたり
過去を見下ろしてみたり
自分の階段周りをみまわしてみたり。

嗚呼なんだか似たようなこと
いつかもあったなあ。
あのときはどうしたっけ?
などと考えてみたりもする。

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待ち時間にこっそりホロスコープとふくらはぎ鑑賞を楽しんだ話

待ち時間にこっそりホロスコープとふくらはぎ鑑賞を楽しんだ話

昨日イタリアの滞在許可証の
変更手続きのサポート事務所へ行った。

これまでは直接準備していたけれども
今回は離婚・引っ越し・法改正など
いろいろな要素が絡んでいるので
確認のためにもこのサービスを
利用してみることにした。

ご多分に漏れずイタリアでの
各種待ち時間は長め。
約束の時間を大幅に回ることは
珍しい出来事ではない。

職場の知人が誰かを連れてくれば
平気で横入りさせるのも定番。
目く

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鬼ごっこ

鬼ごっこ

ふと「高鬼(たかおに)」のことを
白湯を飲みながら思い出した。

高いところにいれば
鬼に捕まらない。

なんだか大人もやってるなあ、って。
そう思った。

周りよりちょっと高いところに
登れば安全で
降りると鬼になっちゃうかも。

だから高いところに登る。
移動しなければ安全。
降りなければ捕まらないけど
誰も動かないとつまらない。

スリルを楽しみたい
チャレンジャーがまず動く。

鬼がそっち

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ニセモノ

ニセモノ

やはりもう無理だ。
できない。
好きな表現方法以外の
やり方を使えない。

誰かに媚びるために
好かれるように
嫌われないように

それをやり続けることはできない。

世の中の基準の「ホンモノ」は
著名だったり
伝統的だったり
外部基準をクリアしていたり。

そうじゃなくて。

自分の内側から
NO!!そうじゃないよ!
それはニセモノだ!
と感じる違和感を無視できない。

大勢の人間に
認められれ

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誘惑されまくる日々の嬉しい苦悩

誘惑されまくる日々の嬉しい苦悩

なにを描こう?
どんな風に?
どの紙に?
画材と技法は?
モノクロ?セピア?カラフル?

いちいち些細な
選択肢はたくさんあって
決めて動かないと
なにも始まらない。

描き始めても
躊躇したり途中でやめたり。
完成間近にすごく嫌になったり。

気にくわないけど
とりあえず続けてみたら
予想外にうまく仕上がったり。

描くときはたいてい
ひとりで部屋にこもるから
行動範囲は極狭。

移動するとして

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恋をすると世界を見る色眼鏡が変わってしまう

恋をすると世界を見る色眼鏡が変わってしまう

新しい家に引っ越ししてから
あれこれやりたいことを
どんどんやっている。

習慣になったこともあるし
合わなくてやめたこともある。

ピアノ・ボイストレーニング
そして朗読の練習を
それぞれ3か月くらい
続けた後に訪れたのは
古くて新しい恋。

幼い頃から大好きだった絵。

ひとりで黙々と机にむかって
あれやこれやと描く。

そこは静かで賑やかな世界。

なにかを描くときに
じっくりゆっくり写真を

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ウスバカゲロウと額に残る勇者の傷跡

ウスバカゲロウと額に残る勇者の傷跡

駐車場にたくさん
アリジゴクの住処がある。
あまりにもいっぱいあるので
先日細い枝でちょいちょいと
刺激して遊んだ。

すり鉢状になった
さらさらの土の底に
がっちりと獲物を捉える
でかい鋏を構えて待っている。

アリの体液を吸い取って成長し
ウスバカゲロウになる。

区切りをウスバカ・ゲロウにすると
「薄馬鹿下郎」に聞こえる。
すんごい名前だ。

トンボのように半透明の
長い羽を持っていて
よた

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イタリアのドラゴンがくれた水晶玉

イタリアのドラゴンがくれた水晶玉

現在の首相の名字はドラーギ。
ドラゴンの複数形。
彼を中心においた
政治の世界の人々が
未来を見据えるプレゼントを
届けてくれたのは約1週間前。

先日出された通達で
私は現在の職場を卒業する。

50歳以上の未接種者は
「勤務」ができなくなる。
経営者にも本人にも
高額の罰金が課せられる。

だから覚悟を決めて
自活の道を作ることにした。
ドラゴンが持っていた水晶玉を
受け取って未来を覗く。

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なにか歪んでいるとわかっていても学ぶことは楽しい・完全犯罪者的なスパイ行為の極意

なにか歪んでいるとわかっていても学ぶことは楽しい・完全犯罪者的なスパイ行為の極意

幼い頃に気づいた。
大人って歪んでる。
その枠に子供を入れたがってる。
それが正しいと信じてるから。

だから半分知らんぷり。
騙されたふりして
真面目に勉強した。
学ぶことは楽しかった。

知らないことを知る。
ことばに置き換えて
表現できることの
幅と深さが広がると
世界がぐんっと開ける。

歪んでる場所でも
学べることはたくさんある。
変だな?と思う感覚は
持ちながらも知識と経験を積む。

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気づかないしあわせと、それから

気づかないしあわせと、それから

知らなければよかった。
気づかない方が楽だった。

そんなことあるよね。

普通に店で売ってるモノの
安全性をこれっぽっちも
疑わない頃コンビニは
なんでも揃っている
天国極楽だった。

何も考えずに
格安商品を買ってた頃は
作っている人々の
労働環境など
微塵も考えなくて
ほんとに気楽だった。

周りの大人の言動に
疑いを抱かない幼い頃は
判断基準がはっきりしていて
選択肢から選ぶ苦労が
あまり

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水をたくさん飲む

水をたくさん飲む

これを実践するために
生しぼりジュースなどを
入れていたガラス瓶を使う。

できることなら
水道水を飲んで
ペットボトルの購入を
減らしたいのだけれど
この土地の水道水は
自分にしっくりこない。

北イタリアの水を
ペットボトルで購入して
料理や飲料水にしている。

お茶やコーヒーが好きだから
ついつい飲みすぎる。

身体の仕組みを
円滑にするには
美味しい水をたくさん
身体に入れるのが理想。

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黄色いさんかくの声

黄色いさんかくの声

とある声優さんが
これからその道を目指す
若者たちに話をしていた。

ひとりの男性が質問。
どうやって
いろいろな声を
使い分けるのか?

声優さんは質問返しをする。
黄色いさんかくの声
出してみて?できる?

戸惑う質問者。
声優さんは
黄色いさんかくになって
おしゃべりをする。
会場が感嘆でざわめく。

ある道を極める人は
想像力や直感を駆使する。
ひらめきを使う。

ゾーンに入ったスポーツ選

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